お花見
モテパニ作者四月のある日、桜が咲いたその日拓海達はお花見に来ていた。
ゆい「デリシャスマイル〜」
拓海の横でお弁当を美味しそうに食べているゆい。
花より団子という言葉が似合いそうな絵面だが、ゆい曰く。
ゆい『お花よりごはんじゃなくてお花を見ながら食べるごはんだからもっと美味しくなるんだよ。おばあちゃん言ってた。お腹をいっぱいにしてくれるごはんだけじゃなくて心をいっぱいにしてくれる物も大切にしなさいって』らしい。
彼女の祖母のよねさんらしい教えだ。
ダークドリーム「聴いてください。『キラキラしちゃってMy TRUE Love』」
亜久里「まことの歌ですわ」
まなつ「いいぞー!」
そして少し離れた場所ではダークドリームが亜久里とまなつの前で歌っていた。
みなみ「亜久里もすっかり馴染んだわね」
それを見守るのはみなみ。
ダークドリームはみなみ達をみんな妹と言っているが、側から見ればみなみの方が姉らしい。
以前拓海はなんの気もなしにダークドリームを三女と言ったが、この様子では間違ってもいなさそうだ。
のどか「拓海くん、おかわりいる?」
拓海「ん?おお」
ダークドリーム達の方に気を取られているとコップの飲み物が無くなっていたのに気づかなかった。
それに気づいたのどかがコップに飲み物を注いでくれた。
拓海「ありがとな花寺」
のどか「どういたしまして」
こんな場でも周りを気遣ってくれるのどかの存在はとてもありがたい。
年度始めでバタバタして疲れていたからか、拓海も少し気が抜けていた気がする。
しかしまあ、こうして両隣にゆいとのどかがいて、楽しそうにしてるダークドリーム達と桜を見ながらのんびりするのを楽しむのに意識を向けてしまうのは仕方のない事だろう。