お料理好きなヴァルキューレ生徒

お料理好きなヴァルキューレ生徒



今日はヴァルキューレの同僚と一緒に収録の日だ。

思ったより長丁場になりそうと聞いたので厨房を借り軽い料理を作ることにする。

作るのはチョコバナナマフィン。

材料はバナナ、チョコ、ベーキングパウダー、小麦粉、卵など。元の具材の甘みのおかげで砂糖は使わないで済みそうだ。

料理を始めて暫くするとミヤコさんが厨房に入ってきた。

どうやら私と同じように料理を作りに来たらしい。

少し離れてるから何を作っているのかはわからないけど、彼女は手際よく料理を作っていく。塩と砂糖も使って


(……いいなぁ……)



何で彼女はああやって使えるんだろうか

私は使えないのに

私だって使いたいのに

あいつらのせいで使えなくなったのに

なんでなんでなんでなんで


憎悪や嫉妬といったよくない感情が溢れ出してくる。

こういうのは料理の出来にも影響してくる。

味が悪くなってはいけない。気持ちを抑えられるうちに早く作り終えてしまおう。

自分の気持ちも鼻歌交じりに聞こえてくる料理の音も、今は無視するべきだ。

次はマフィンに盛り付けるために板チョコを細かくする作業だ。

どうしようかな……


▷手で割って砕く

包丁で綺麗に切ってみる

Report Page