お互い様
サンジがジェルマ(おれ)のことが嫌いか?と聞いてきた。
「ジェルマは嫌いだ……でも、サンジは大好きだからステルスブラックもちょっとだけ好きだ。」
目をそらしながらおれは言った。
「ロー」
サンジは顔を上げている。
その声は少しだけ複雑そうだった。
「サンジがジェルマかなんて関係ない。仲間だしな。
おれの知っているサンジは、料理が美味しくてカッコいいコックで自分を大切にしてないやつだし。だから一つだけ言ってやる。」
「サンジは自分を大事にしないならおれも無茶をする」
「それはお前には言われたくないな!?」
「おれには算段はあった。」
嘘ではない。命を落とす確率はかなり高かったが。
「嘘だろ?」
「……嘘じゃない。」
嘘ではない。完全に帰る気はなかったが。
「……」
「……」
無言が続く。
「おい、この空気どうするんだ」
「……このまま続けていたら忘れられる確率75%」