お互いに
眩しい朝の日差しを感じ私は目を覚ます。隣にはねぼすけヒーロー様。私を倒して安心したのかほっぺをつついても起きる気配がない。もう少し寝ようかと考え起こした体を横は倒す。当たり前だけどすぐ横には愛しの人が目に入る。髪を触り頭を撫でる。手と手を重ね大きさを確かめる。お腹を触り細いけどしっかりした腹筋を感じる。そのままなぞり胸に至る。
「…やっぱえっちなんじゃないか。」
お腹と胸に向いていた顔を声が聞こえた方向へ向く。
かな「あら起きたの?おはよう。」
アクア「おはよう。何してるんだ。」
かな「私を倒したヒーロー様の弱点を探してたのよ。」
アクア「それで見つかったか。」
かな「しっかり体鍛えてるわね。」
アクア「そりゃ有馬守るためにも鍛えてるからな。」
かな「んっ。」
またこの男は…さらっとこういうこと言う。
アクア「有馬は俺のことヒーローって言ってくれたよな。」
かな「えぇ。」
アクア「私を救ってくれたって。」
かな「そうよ。」
アクア「俺にとっても有馬はヒーローだよ。迷ってた俺を救ってくれた。今日あまだけじゃない。輝かんばかりの笑顔で何度も間違った道へ行きそうになる俺を戻して救ってくれた。」
かな「…そっか。ありがとう。なら私達お互いにヒーローだったのね。」
アクア「まぁこんなえっちなヒーローだとは思わなかったけどな。」
かな「あーくんに言われたくないわよ!まったく…
…えっちな私は嫌い?」
アクア「えっちなかなも笑った顔のかなも楽しそうな時のかなもどんなかなも大好きだ。」
かな「私もどんなあーくんも大好きよ。」
くすくすと笑い向き合いながら再び目を閉じる。今までに感謝しながらこれからを祈りながら。