おねショタ親友の弟
「ウチの弟さ、どうも結花のこと好きみたい」
広げたカードをひとまとめのデッキに戻しながら、亜里沙が意地
の悪そうな笑みを浮かべる。
白銀の長い髪、光の粒子でも出てるみたいにキレーな肌、すらーっ
とした手足と腰、顔も良ければチチまでデカい、割と私の理想を実現
したような絶世の美少女だというのに、こいつときたら、その素材を
全く活かしてくれない。
私と同類。つまり重度の二次元コンテンツオタであり、BLを愛し、
乙女ゲーを溺れるほど嗜み、推しに貢ぐためにバイトを掛け持ちし、
“現実などファッキン!”を合言葉に趣味と妄想と娯楽に生きている。
もちろん物語に出てきそうな外見をお持ちだからといって、それに
合わせた言動をすることもないのが彼女クォリティ。
今日もスクールカースト上位グループの誘いを蹴っ飛ばし、天文
部の部室で私とWIX◯SSで遊んでいたところだ。
「弟ってツカサ……くんだっけ。好きって、え、私を? えっと、
なっ、なにゆえ?」
亜里沙の思わぬ告げ口に(そういうところだぞ親友)、ちょっと
後半は声が変に上擦ってしまった。うまく誤魔化せたかな。
「なにゆえてw 武士か。いやーまー、顔?なんじゃない?知らん
けど。結花のloli bodyでシコってたらツカサも見どころある変態
でお姉ちゃんとしては嬉しいけど、まあ無いっしょ。顔だね。顔。
結花、顔はクール可愛い系として売り出せるレベルだし? 源氏名、
鬱姫とかどう?ジト目隈っ娘ってニッチ需要あるでしょメイビー」
おわかりいただけただろうか。神秘の森に住まうエルフのごとき
美と静謐の雰囲気から乱射される令和のジャパニーズ感。自分の弟
にもこの言い草よ。私はもう慣れたけれど、この本性を知らずに亜
里沙に告白してドン引きしながら走り去った男子を私は6人知って
いる。
「うるせー誰が鬱姫だこらー!いくら寝ても隈が取れないんだから
仕方ないだろー!?来年にはLoli bodyにさよならする予定なんだ
ぞオラー!お前このッチチにバレーボール積んでるからってッこの
このこのこのこの!」
私はテーブルに身を乗り出して亜里沙の乳を両手で揉んでやった。
ぐにゅう、と指が沈み込んでいく柔らかさと重量感に気圧されるも、
勢いでグニグニ揉み続ける。こいつのブラは特注品なので北半球から
カップを剥くようにすれば掴み上げて揉めてしまえるのだ。このこの
このこのこの!
「ぎゃあああああ!?何すんだこの脱法ロリィ!このブラくっそ高いん
やぞやめろよ壊れんだろぉ!この……隈取れねぇのは乙女ゲーで夜中まで
ハッスルしてるからだるォ!?寝る暇惜しんでクチュってる証拠だろうが
ナチュラルに可愛いからって美容疎かにしやがって!ああー↑ムカつきまし
てよってかいつまで人の乳揉んでんだこの平たい胸族ァ!!!」
「はッ!?はあ!?してないけどぉ!?ハッスルなんかしてないけど!?
し て な い け ど お !? 人に聞かれたらどうすんだバァカ!
てか平たい胸族って言った!?お前は私の聳え立つ胸を舐めた!!!
確実に許さねえ!その乳ィ心臓ごと毟り取ってやるァ!Blu-ray みてぇな
サイズの乳輪してるくせにこのこのこの!」
「し、してないが!!!!???どんな乳輪だよありえねェだろぉ!!!
ようがす!その障子みてぇなペラい胸板ァぶち抜いて風穴におっぱい
マウスパッド貼ってデコってやんよ!!!良かったなバストアップだぞ!!」
「「殺す!!!」」
~しばらくお待ちください~
「弟くんが……私のことを好き……? 本当なんですの……?」
ティーカップに注いだ紅茶で優雅に喉を潤して、私はプリンセス感
を演出するレスを返した。亜里沙もティーカップを皿に戻しながら、
「ふふ、結花のお嬢様言葉はキショいですわね。おハーブ生え過ぎ
て砂漠も緑一色……お一人様トビですわ……んんー、まあほぼ確で、
あいつ、アンタのこと好きだと思うよ。我が弟ながらまあまあ見る
目あるなって。結花なら変なのに引っかかるより億倍マシだし?」
テーブルの下でお互いの足をお上品に蹴り合いながら、ともあれ
私たちは中断していた話を進めることにした。
「へ、へぇー。そおー。ふうん。ツカサくん、ってウチの弟と同い
年だっけ。うわー!うわー!若いなー!若いよー!どうしよう!?
ええー、うぇへへー、モテるオンナはツラいわー、親友の弟まで
魅了してしまったかー。一目惚れさせちゃったかなー。かーっ!」
モテ過ぎちゃうのツレェーわー!」
「乗って……おられる……結花殿が…………調子に………!
三日前『男子のさ、アレが30cm伸びるってホントなのかな。いや、
だってどう考えてもあり得なくない?』とか真顔で言ってた生娘が……
調子に乗っておられる……!」
うるせぇー!?その話は忘れろォ!!!!
「んん。それで。ツカサ……くん、が私のことを好き、だとしてだ。
私は何をどうすればいいのかな?こう、その、告られる準備をして
おけ、ってコト?」
「やー、ちょい気付いちゃったからつい話振っただけー。でもま、
あいつはまだキッズ、いくら見た目はおそろでも、このままじゃ
弟は負け戦なワケよ。結花、どのゲームでもおじさま好きだし?」
見た目はおそろ?さりげなく幼女扱いしたか?お?
「だがしかし、弟はアンタが好きだぜー!って教えておけば、アンタも
意識してツカサを見るじゃん?お姉ちゃん的には弟の恋路は応援したい
わけで。事前にベタ惚れされてるって知ってたら告白断りにくいだろー?
なんで、まあ、何年かしたら弟が告るかもだけど、その時までドキドキ
して待っててね!!!ゲハハハハ!!別に今すぐウチに来て弟をファック
してもいいぞ!ゲーッハハハハハ!!!あ、バイトあるからもう行くね」
………ははは。こやつめ。ははは。
言いたいことを言うだけ言って嵐のように部室から出ていく亜里沙。
私は息苦しさを伴う動悸を隠しながら、その背中を見送った。
上手く誤魔化せたかな。あいつ鋭いからなあ……。
p
学校帰り。待ち合わせの公園で、彼に会う。
亜里沙と同じ白銀の髪。絹のような肌。すらっとした手足に、細い
腰付き。弟と同い年の美少年と手をつなぎ合わせて、その唇に私の
唇を重ねる。
一拍。惜しみながら唇を離して、顔を赤くして見るからに照れてる
彼に言う。
「亜里沙はバイトだって。どうする?
ね、今日は何しよっか?」
彼の名前は佐久間司。
親友の弟で、私の彼氏だ。
p
ツカサとの睦み合いはいつも彼の家、つまりは亜里沙の家のお風呂
でする。ベッドを使うとさすがにバレるので、二人で知恵を絞った
結果、そのようになった。
玄関のドアが閉じられ、鍵が掛かると、向かい合って、見つめ合う、
期待と緊張の心地良い沈黙を味わってから、彼にもう一度キスをする。
それから、まず私からセーラー服を一枚ずつ脱いでいく。
いつものことだけど、私が下着姿になったあたりで、ツカサの目の
泳ぎ方が変わるのが愛らしい。恥ずかしくもあるけれど、そこを堪
えて彼をリードする。お姉さんだからね。
揺れ動く視線がためらいがちに私の顔、スポブラ、パンツを行き来
しているのがわかる。スポブラも脱いで、勿体振りながらパンツを
ずり下げていくと、彼がどこを見ているのかが肌で感じられた。
こんなストリップで私の羞恥心が刺激されないわけがない。人並み
に性欲だってあるのだから、クロッチにその、染みてても仕方が
ないわけで、あそことパンツに糸が引いてるところをガン見される
と、ちょっと妖艶なお姉さんぶるのが難しくなってくる。
「ツカサも脱いで」
優しく促すと、ツカサは金縛りから解放されたみたいにギクシャクと、
私の裸のあちこちに目を向けながら自分の服を大慌てで脱ぎ捨ててい
く。ふおお……いつ見ても神が造形したような美しさ……ダビデ像を
ショタにしたような……。
こうして裸で並ぶと、二人の間にさほどの年齢差は無いように見えて
しまう。もちろん私のそこはきちんと生え揃っているわけだけど(昨日
のうちに手入れもしてきた)、ツカサのはまだつるりとしている。
亜里沙もそうだけど、本当に彼らは美形度が極まっている。なにその
光り輝くような肌。妖精か?最高です。白銀の髪もサラサラ。お腹、
腰、そしてその……アレがある……鼠蹊部の、ラインが美しすぎる。
やばい。もう濡れてたのに見てるだけでまた垂れてきそう……。
裸になったツカサにしな垂れ、体温と心音を、動揺と興奮を感じる。
それから腕を回して彼を引き寄せ、顔に、唇に、首筋に、胸板に、
唇を吸いつけていく。胸を押し当ててツカサの顔を見上げ、彼のに
触れて揉んであげる。同時に彼の手を私の入り口に導いてあげる。
彼の顔が気持ちよさそうに蕩けていくのを見ると、なんともいえない
嗜虐心やら多幸感に満たされ、また染みが広がるように私の肉を快感
が走っていく。内腿が震えて、股の間から蜜を押し出す感覚。頭の
どこかで我慢がブレーキを踏み壊す音がした。彼の手で私を擦りながら、
息を荒くして誘う。
「行こ?」
私の手の中で、彼が硬くなった。
いつもあわあわと恥ずかしがる可愛いツカサに笑いかけ、緊張を
ほぐしてあげ、腕を引いて二人でお風呂場へ向かった。
p
亜里沙の家のバスルームはウチのより少しばかり広いが、それでも、
二人で入ると流石に手狭なのは否めない。私自身は、この手狭さが
良いと思っている。必然的にツカサと密着することになるし、浴槽
の縁は並んで座ったり手すり代わりにもなる。寝転がるのにはコツ
がいるけど、私もツカサも小さいので、できないわけでもない。
戸を開けたは開けたまま、私たちはバスルームの中に入っていく。
右手側には空っぽの浴槽。先に入った私が振り返ることで、入り口
を背にしたツカサと向かい合う形になった。こうして肌を重ね合う
のも何回目かになるのに、未だに顔を真っ赤にして恥じらうツカサ
の姿には、唆られるものがある。照れ、恥じらいは最高のスパイス
とは良く言ったものだ。
「……ここね、すごいことになってる。触ってみて?」
私は下の毛を示すように手を遣り、そのさらに下、蜜が濡れ滴る女
の割れ目をツカサに見せつける。彼も呼吸を荒くし、こくこくと首
をうなずかせる。食い入るように割れ目に視線を注がれ、私の背筋
はゾクゾクと興奮に震えた。
ツカサは口数が多い方ではない上に、こういう時はことさら無口に
なってしまう。……無口になるというよりは、シチュエーションに
コミュニケーション能力が追いつかないのだろう。恥ずかしさ、
照れ、実の姉の親友───しかも友達のお姉さんと、やらしくて
いかがわしい、ずばりエッチな事をしている。まだ幼いツカサに
とってはキャパオーバーなのだ。いいよ。いいの。だから私がリード
する必要があるんですね。
「んあっ」
ツカサの手がためらいがちに伸びて、濡れたそこに触れると、反射
的に私の腰がカクンと前後した。敏感になった肉が疼き、よじれ、
ばしゃりと溶けるような関係に熱と快感が伴い神経を駆けてくる。
甲高い喘ぎ声が漏れ、一瞬も我慢できずに甘イキし、蠕動する膣が
トロリとした蜜を送り出してツカサの手指に垂らす。彼の一撫でで、
あそこに力を入れられなくなった。頭がぼうっとする。表情を取り
繕う余裕も無くなって、フニャけていくのがわかる。ああ、気持ち
いいぃ……。
「そこ、そこ、撫でててね。わたし、も、したげる、ね?」
私もツカサのピンと立った小さなそれを手指でくるんだ。皮を先か
ら剥いて、粘膜に体温を伝えるように擦り付けながら揉むように扱
いていく。そうしながら胸を押し当ててみたり、キスをしてみたり、
私自身もツカサの指の動きに興奮しながら、送り込まれる快楽にう
めき喘ぐ彼を最初の絶頂に押し上げてあげる。ツカサが可愛い声で
啼き、ピクピクと震えながら私にもたれかかってくる。美少年の
蕩けた顔と息遣いが、私をさらに興奮させた。
私の手の中に包まれた細く短い、ピンと伸びた棒状のそれが脈打ち、
先端からトロッと粘液を垂らしている。勃起すると男の子のアレは
30cmに伸びるというのはやはりフィクションみたいだ。ツカサの
これも勃起しているけれど、ちょっと表面が強張っている程度では、
ぐらいのものだ。
「今日も気持ちよくしてあげるね」
絶頂に脱力するツカサの身体をくるり回して前後を入れ替える。
今までは向き合って弄り合っていたけれど、ちょうど私がツカサ
を背中から抱きかかえる形になった。彼のうなじから汗の匂いが
する。もう少しツカサを吸っていたいけど、私は彼を抱いたまま
浴槽の縁にお尻を乗せた。ふたたび彼のに右手を伸ばし、握りが
逆になった事で人差し指と親指で亀頭を、中指から小指で裏筋を
刺激できるように握りこむ。
びくん、とツカサが強張った。蕩けた顔を覗き込むようにして、
「……もう一回いけるよね?」
右手で作った指の筒で、彼のを囲繞したまま揺り動かす。上に。
下に。指の握りでうねりを加えて裏筋を撫で上げ、剥いた亀頭を
親指と人差し指でトントンと刺激していく。声にならない声を喉
から漏らして、ツカサが小さな身体を悶えさせた。味わいきれな
い快感が手足に緊張と弛緩の波を立てさせ、彼は私の名前を陶然
とした表情で繰り返し呼びながら仰け反り、「ふ、ぁ、あ、ふぁ、
あっあっあっ、あ!」と、声を絞り出して絶頂を迎える。私も、
彼の絶頂する様子に興奮して、お尻を乗せている浴槽の縁に愛液
を垂れ流していた。
p
息を整えているツカサを浴槽の縁に座らせ、私は風呂桶と風呂用
の椅子をバスルームの外に置いてスペースを確保する。
ボディソープを繰り返しプッシュし、ツカサの前で身体中にそれ
を塗りたくっていく。胸、首筋、お腹、腰回りに、太ももへと、
ぬらぬらとしたボディソープがわずかに白く泡立ちながら私の
全身に拡がれば準備完了。
私はツカサを手招き、彼の身体にも同じようにボディソープを塗り
込めた。
ツカサを抱き寄せると、摩擦の減った肌同士が滑らかに擦れ合い、
ボディソープが立てるニチャニチャという音が、絶妙に私たちの
興奮を煽り立てる。
お互いに息を弾ませながら、私とツカサは密着して肌を擦り付け
合った。時にキスをし、時に愛撫し合い、抱き合い、弄り合い、
溶け合った。まるでナメクジの交尾のように、狭いバスルームで
2人、あちこちをぶつけ合うのも気にせず肉と快感を貪り合う、
至福の時間。
ツカサを組み敷くように押し倒し、彼の上に跨った。小さく細い
肉の棒に、ボディソープを塗した私の割れ目を押し付けて、ヌル
ヌルと滑らせるように摩り合って刺激し合う。挿れるのは、まだ
早い。こうして擬似的にするぐらいが、彼にとっても、私にも、
ちょうど良い。
私はツカサに跨ったまま腿がパンパンになるまで身体を上下に、
また前後に揺り動かし続けた。猿や犬のように、あーあーと知性
を放棄した善がり声を垂れ流して、ツカサに私を擦り付け、ベタ
ベタに濡れた股を繰り返し繰り返し打ち付けた。
私はちょっと覚えていないくらいの回数オーガズムを味わった。
3回目くらいから、あそこがバカになって、イキ癖がついてし
まった。粘膜で体温を感じればイった。擦り付ければ、往復で
それぞれ2回ずつイッた。自分の声に興奮して仰け反るほど
イッた。ツカサのを口に咥えただけで潮が飛び出てイった。
ツカサに上に乗ってもらって、クパクパと粘つく私のあそこに、
彼のペニスを割れ目に沿って押し当ててもらい、2人で恥部を
擦り付け合った。ツカサが絶頂を迎えて動きを止めるまでに、
私の方は間断ない甘イキと本気の絶頂が入れ替わり立ち代わり
クリトリスと脳で炸裂し、意識がトんだまま幼児みたいな声で
「きもちいぃ」と譫言のように繰り返しながら、迎え腰をヘコ
ヘコと振りたくる肉に成っていた。
p
正気に戻ったあと、ツカサと2人でバスルームの後片付けをした。
汗やら色んな汁やらを綺麗に流し、2人でイチャイチャしながら
洗いっこをして、バスルームを元の状態に近づけたあと、湯を
張って『ツカサが先に入りました』という偽装工作が完了する。
私たちはタオルで身体を拭いてからバスルームを出て、玄関で
脱ぎ捨てた服の元へ向かった。ツカサは、私が家を裸で歩き回
るのが好きらしい。うーん、青少年に変な性癖を植え付けてし
まった感。許せ亜里沙。責任は私が取る。
「ツカサは、こういうのも好き? こういうのは?」
私はちょっとイタズラっぽく笑いながら、割れ目をクパっと
開いてみせたり、少しガニ股になってWピースを披露したりし
てみた。たちまちツカサのそこがピンと勃ち上がり、彼は顔を
真っ赤にして目を伏せて……ない。チラ見してる。可愛い。
そして効果大なり。こういう方向もツカサ的にありってことね!
玄関で服を着直したあと、リビングに引き返してデートの続き、
という名のロスタイムを満喫する。マンガやアニメの話に花を
咲かせたり、2人でゲームをして遊んだり。
「そういえば。亜里沙が言ってたよ、ウチの弟は結花が好き
みたい、って。何年かしたら弟が告りに行くからドキドキし
てまってろゲハハハーって」
「ほ、ほんとうですか………っていうかお姉ちゃん、そういう
事をそのまま伝えるのホント勘弁してほしい………」
「あはは。あれも姉心のつもりなんだよきっと、私にツカサ
を意識させて、告ったとき上手く行くようにしたい、みたい
な事も言ってたし」
「もう告白して付き合ってるのを知ったら、お姉ちゃん、
怒りますかね……?」
私は想像する。あー……怒るだろうなー……。面白い事から
除け者にしやがって!とか言いそう。
「めっちゃ怒るだろうけど、まあ、許してくれるんじゃない?
私たちのこと、上手くいってほしいみたいだし」
さすがに亜里沙の想定は今ではないだろうけどね……。
いくらなんでも言えない。親友の弟と親友の家のお風呂で
エッチな事する仲だなんて。
彼女ならそれでも許してくれそうではあるけど、少なくとも
あと数年は隠し通そうと思う。こう、世間体とか色々あるし。
……それ以前にバレたら私は逮捕されるのでは? いや、よそう、
相思相愛なのでバレなきゃいいのです。メイビー。
「ツカサ」
私は隣に座る恋人の手を握った。
「大好き。愛してる」
「ぼくも大好きです。愛してます」
もうすぐ亜里沙のバイトが終わる。もう長くはいられない。
私は年下の彼氏に顔を近づけて、そっとキスをした。
p
続かない