(うわ

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「ラビュ…その、狭いな…」

「も、申し訳ありませんわ…」

白銀城のとある試着室に二人の美女が詰まっていた。一人はこの城の城主ラビュリンス、もう一人は『聖女』フルルドリスだ。

二人とも戦闘用のドレス姿では無いものの、密室の中でたわわな果実が平らに潰れ合う程密着している。


何故、こんな事になったかと言うと──



──十数分前


「お疲れ様ですわ、ルドリス」

庭掃除を終えたフルルドリスをラビュリンスが出迎えに来た。

「すまないな時間がかかって。君の従者ならもっと上手くやるんだろうが…」

「いいえ、今はお庭の整理を出来る者がいないから大助かりですわ」

本来フルルドリスは白銀城とは無縁だが、今は故あって妹分のエクレシア共々この城に居候している。

ラビュリンスとしては二人を客人として迎え入れるつもりだったのだが、人手が足りない城内を見てフルルドリスが庭仕事を、エクレシアは家事手伝いを申し出たのだ。



「そう言えば…庭師さんと執事さんは短期休暇に出たと言っていたが、いつ戻ってくるんだ?」

「暗黒界の書物に基づき66日ですから…あと40日程もすれば帰ってきますわよ」

「すごいな悪魔族の法は…」


長い廊下に二人の話し声と足音が響く。

「罠の整備も終わってますし、エクレシアちゃん達もそろそろ終わるみたいですから…どうですか?お茶でも──」


──とラビュリンスがここまで言い掛けた時、彼女の足元から カチッ⭐︎ と音が鳴った。


「…今の音は?」

「……罠を踏んじゃいましたわ」

運悪く仕掛け位置を忘れた罠を踏み抜いてしまったらしい。


「で、何が起こるんだ?」

フルルドリスが呆れ半分に尋ねたその瞬間、廊下の突き当たりの天井がパカリと開き──


──ドドドッ‼︎ と轟音と共に大量の水が放出された。


「げ…」

「激流葬ですわ〜!?」

激流葬。局所的に津波を発生させ、全てを押し流す強力な罠。

そしてこの罠の標的はもちろんラビュリンスとフルルドリスだ。このままでは二人とも大質量の波に攫われてしまうだろう。

「ラビュ!何か──」

「こっち!此方のお部屋に逃げますわよ!」

丁度二人のすぐ近くにおあつらえ向きに扉があった。

「あ、でもこのお部屋せま─」

「言ってる場合か!入るぞ!」



──そして、冒頭に至るというわけだ。


「しかし…この部屋、開かないのか?」

「えぇ、たしかこの部屋も罠ですから」

「……ラビュリンス」

「そ、そんなに怖い顔をしないでくださいまし!身の危険は無い…ハズですわ!」

「ハァ、なら良いんだが…」

照明はあるのだが、とにかく狭く身動きが取れない。壁を破壊して脱出しようにも、この部屋の材質はべらぼうに硬くそれも難しい。


「一応聞いておくが、コレはどういう罠なんだ?」

「"魔の試着部屋"を改造した物ですわ。服、もとい装備が別の物に…あら」

そんな話をしているうちに、部屋の照明が紫色に変化する。二人の服が上から徐々に分解され始め──それと同時に可愛らしいフリルがついたピンク色の布地が構成されていく。


「こ、コレはなんというか、その…色々キツくないか?」

「え、ええ。それに、色々見えてしまってコレは…」

服の再構成が終わった時、二人は所謂"魔法少女"風の、しかも明らかにサイズの合っていない女児用の服を着ていた。

全身からは常にミヂミヂと悲鳴が上がっているが、乳房と臀部の周りが特に顕著であり、二人とも北半球と桃色の乳輪がほぼ丸見えで、乳首だけが辛うじて隠れているような状態だ。また、丈の合わないスカートは安産体型の尻を隠し切れず、白いパンツが食い込んだ肉は遠目に見てもハッキリと分かる程に主張している。


「きゃっ⁈」「ひゃっ!」

年不相応なコスプレが終わると、二人は用済みとばかりに部屋から閉め出され、既に乾いた廊下に放り出された。

「イタタ…」

「ま、まいったな…」


だがこの罠の効果は着せ替えの他にもう一つ、ラビュリンスも忘れていた効果がある。それは──


「こ、これでは魔法少女として上手く活動できませんわ…」

「ああ…由々しき問題だな」


──衣服に合わせた内容の洗脳。

苦虫を噛み潰したような顔をする二人だが、それは痴女のような女児服を着せられた事からでは無い。

この格好は正義の魔法少女に相応しく無い、と本気で思い込んでいるからだ。


そして、彼女たちを更なる不運が襲う。


「おねーさまー?ラビュリンスさーん?どこに行ったんですかー?」

「エクレシア…ッ⁈」

手伝いを終えたエクレシアが2人を探しに来たのだ。幸いにも廊下の曲がり角から声がするので姿は見られていないが、それも時間の問題だろう。


「ワタクシ達が魔法少女である事がバレてはいけませんわ!と、とにかくそこのお部屋に…」

「ら、ラビュ?そこも罠じゃな──ひゃん⁉︎」



「…ラビュ、この部屋は?」

「……罠、ですわね」

二人の入った部屋は──左右両方の壁が触手の塊となっていた。しかも徐々に近付いているらしく、『ズッ…ズズ…ッ』と重苦しい音が迫ってきている。

今入ってきた扉は当然鍵が掛かっており、そもそも開ける訳にもいかない。

部屋の中央の壁には何やら複雑そうなパズルと扉、恐らく謎解きをすれば脱出できる仕組みなのだろう。

そして二人はもちろん──


「戦うしか──」「ありませんわね」

そんな物には目もくれず臨戦体制に入る。

正義の魔法少女たる者、眼前の敵から逃げてはいけないのだ。


「魔法少女ラブリー♡ラビュリンスと!」

「魔法少女キューティ♡フルルドリスはこんな物に負けん!」



白銀城にある、固く閉ざされた罠部屋の一つ──


お"…ッ♡ぉお"…ッ♡♡


その部屋の触手の塊の中から嬌声が聞こえて来る。


「ぷゴオ"ぉ"ぉ"ぉ"オ"ッ"!!?♡♡♡♡」

豚の悲鳴のような喚き声はラビュリンスの、

「ほぅ"ぉ"オ"オ"〜〜〜ッ!?!♡♡♡♡」

唸るような野太い絶叫はフルルドリスのモノだ。

洗脳の影響下、素手のみで触手壁に挑んでこの有様である。


妖しく光る触手の元、抱き合う様に向かい合わせで拘束され、涙と涎に塗れたアクメ顔も、触手と痴女服に締め付けられた肢体も丸見えになっているが、そんな事は一切気にしていない。

いや、気にする余裕が無いと言うべきか。

何故ならば──


「あたまのながぁ♡♡ぬぢゃぬぢゃっでぇ"っ♡♡い"ぃ〜ッ♡♡♡」

──細長い触手が二人の耳や鼻、口の中まで這いずり回り、

「やべで♡やべでぐれっ♡みりゅぐだすから♡♡ほひ"♡♡♡」

柔らかな谷間には無数のイボがついた触手が入り込み、人の頭ほどもある爆乳を根本から搾り上げられ、

「だずげで♡♡アンナっ♡アーヌっ♡」

「ごわざれるぅっ♡♡ぃやぁ"〜〜っ♡♡」

紅色に染まった頬から足の指先に至るまで大小様々な触手が絡み付き、媚薬成分の混じった粘液を隈無く塗りたくっているからだ。


「へひゅ♡へひゅぅ〜っ♡♡」

「はへ♡みぅく"♡♡ふぐぅっ♡♡」

──そして、触手に捕らわれてから20分もしないうちに肉体改造された二人だが、あくまでこれは"前戯"。ここから苗床に相応しい"本番"が始まる。


耳の中の触手達が蠢くと──


「あっ♡ひ、いやっ⁈また♡あだっ♡あたまがっ♡♡」

「ひゃめっ♡いや!イヤだっ♡ゴレいやァッ♡♡」

──頭蓋を通してクチュクチュと何かをかき混ぜる音が聞こえて来る。

「ほひ♡♡やめ♡へひぃ〜〜ッ♡♡♡」

「ごぇ♡バカになりゅ♡どげりゅ♡♡にょおみしょとけりゅぅ〜ッ♡♡」

異物に体内を蹂躙される嫌悪感、痛みや恐怖すら、まるで書き換えられたかのように多幸感に塗り潰され、今や笑顔を晒しながら小便を漏らしていた。



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