うぉるたーと猟犬達のえっちなSS5
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Ⅴ:621vsウォルター
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言葉も前戯も不要だった。
寝室に入って抱き合いもつれるように二人で倒れ込み、激しく唇を貪りながら、繋がった。
命のやり取りであるミッション後の高揚と、待ち受ける激しい交わりへの想起が相まって、621のそこは既に体液を溢れさせる泥濘と化していた。
下着をとうに貫通し、あと一歩でパイロットスーツに大きなシミを残してしまう寸前だったほどに。
だから、凶悪な硬度と反りを持ったウォルターのそれはあっさりと621へ突きこまれた。
指を挿入していればその熱さと濡れ具合、蠢き締め付ける内壁に驚愕させられただろう程に、昂ぶりきった彼女の中へと。
同時。
「…………っ!? ……っ!! …………つ……あッッ!! うぅ~~っ……!!」
何度も621を抱いて体の中も外も弱い所を知り尽くしたウォルターの挿入は、一突きで621を絶頂へと叩き込んだ。
半分白目を剝き、飛びかけた意識をつなぎ留めながら目を閉じて、まるで縋り付くように621はウォルターに抱きついた。
彼女が全身に力を入れた事と絶頂が重なり、ウォルターの肉槍が中で強く締め付けられてグネグネと蠢く淫肉にしゃぶりつかれる。
「くっ……!?」
こらえようとしたウォルターだったが、しかし。
抱きついた621の首元からふわりと立ち上った香りが鼻孔をついた。
4人が合流する以前、621と2人で買い出しに行ったときに621が興味を示したので買ってやった香水の香りがして。
大事に取っておいたであろうそれを、このタイミングで付けてくる彼女のいじらしさに胸を打たれ感度の上がったウォルターもまた、その一突きで絶頂し精を吐き出した。
2人は無言のまま抱き合い、脳を甘く雷鳴のように貫く快感の光に耐える。
男女の性質上、ウォルターが先んじて絶頂から立ち直り……再起動した。
621は未だ残り火に体内を炙られながらも、微かに和らいだ表情で。
「すごい、ね。……んっ、やっぱり、まだかたい。続けていいよ、うぉるたー」
「いい、のか。お前は、まだイッ」
そっと621の伸ばした指がウォルターの唇を塞いだ。
「ウォルターのぜんぶ、うけとめるから。わたしは、あなたのいぬ――だけじゃなくて、おんな、だから」
柔らかな微笑みを浮かべて、621は両手を伸ばし、そっと彼の頬を包む。
「みんなも、そう。だから、わたしたちを信じて、ね?」
その言葉に、ウォルターは虚を突かれたようにはっ、と真顔を浮かべる。
だがそれは一瞬で、獰猛だが、どこか優しげな笑みに変わった。
「いくぞ」
「うん、来て……!」
そこからは、蹂躙と呼んでもいいほどに一方的な戦況だった。
621の弱点を知り、イッた直後で感度の落ちているウォルター。
対し、直後で感度が上がっている621。
「あっ!! あっん!! んんっ! ……ひっ――い♡」
何度も中のスポットをグリグリとえぐりながら突きこまれ、拷問じみた間隔で絶頂させられる621。
挙げているのは嬌声の筈だが、もはや悲鳴に近い有様だ。
失禁と見紛うほどに濡れたそこからは、シーツをぐちゃぐちゃにしてしまう量の愛液が溢れ続けている。
「いっ、いっひゃう、また、イッ……んぅぅぅぅ!!」
尋常ではない硬さと反りを持ったウォルターのそれは単なる往復でさえ中を容赦なく刺激する。
豊富な経験も合わさって、思春期の若者のようにただ激しく抽送を繰り返すわけではない。
621が刺激に慣れないようにかつ、傷つけてしまわないように、中の弱点をとんとんと叩くように圧迫する突き方も織り交ぜている。
合間合間でキスを交わし、胸を責め、優しく頭を抱き、体のあちこちも撫でていく。
経験を重ねた大人のやり口であり、それでいて体への負担を分散させた愛のある抱き方。
更に言えば(他のメンバーへの行為時もそうだが)ウォルターが知っている限りの『仕様』を考慮して、体内外のパーツに体重が掛かって痛まないように抱いている。
当然、口先ではなく不言実行で行われている621も、自身の体でその意図を感じていた。
だからこそ、彼女は余計に快感を覚えてしまう。
気持ちいい。嬉しい。愛おしい。だからもっと気持ちいい。
喜ばしい事だが、勝負としては最早負けのパターンだ。
ウォルターが一度達して精を吐くまでに、621はその数倍は気をやっている。
どちらが先に限界を迎えて崩れ落ちるかなど言うまでも無い。
何度も体位を変え、何度も互いに果てる。
ウォルターは無心に、憑かれたように……あるいは憑き物が落ちたように621を抱き続ける。
「……っ! ……あっ……やっ……♡」
621は何度も意識が飛びながら、最早嬌声どころか悲鳴を超えて絶叫すら出せなくなって。
微かな喘ぎしか漏らせなくなっても、ウォルターの性と精を受け入れ続ける。
体位を変えて後背位で獣のように交わる筈が、ウォルターの内で猛る獣性の勢いはそれを許さず、そのまま621へ覆いかぶさって貫いた。
いわゆる寝バックの体勢だ。
そのままドチュリ、グジュッ、と激しく浅い所を突き擦る。
621の嬌声がほぼ途絶えている。
だが、彼女の秘所は愛液を飛び散らせてヒクつき。
スポットを強く押すように擦り上げてくれる主のそれを、熱いゼリーのように柔らかく包んで受け入れつつ、引かれる時は出て行かないでと強烈に締めて引き留め、悦びを主張し続ける。
「621っ、重くは、ない、かっ」
流石に体力が消耗してきたウォルターはつい621の背へ少し体重を掛けてしまった。
されど。
「もっとおもくっ、してもっ、いいっ、よ♡ ……ぎゅっ、てしてほしい、しっ♪」
その背から未だに尽きぬ魅力とフェロモンをふわりと立ち昇らせて、精一杯、絞り出した声で621は答える。
不意に、ウォルターの抽送がぴたりと止んだ。
「…………やはり、こうではないな」
「――ぇ?」
ぬるりと621から自身を抜いて、中を埋めるそれが去った空虚感に621が戸惑う。
「む、ふんっ!」
気合を入れてウォルターは両腕に力を込め、621をころんと転がした。
そのまま再度、互いの距離を詰める。
獣のように交わる後背位から正常位へ、と。
「俺の猟犬だが、俺の女、なんだろう621。なら、この体位が相応しい」
正面から見つめ合い、深くキスをして、頭を抱く。
そうしながら、愛しい相手と繋がっていく。
「……っ!! ……うぉる、……ぁいっ……しっ……♡」
体位を変えた意図を察して、感極まった621は涙を零しながらウォルターへ抱きついた。
微かな声しか挙げられず、快感と感激の激流に流されて前後不覚の意識の中で、彼女はただ愛しい相手を必死に抱きしめる。
ウォルターも、自身の腕の中で必死にすがりつくパートナーを離すまいと抱きしめながら、動き続けた。
これまでに中へ放った精と、新たに激しく分泌された愛液が混ざり合う。
それらが激しくウォルターの性器を締め付け包み込む内壁を潤して、かつてないほどの快感を両者へ与えていく。
「6、21っ。これで打ち止めだ、出すぞ……っ!!」
「いい、よっ……いっしょ、にっ……!!」
彼女の奥の奥まで深々と突きこまれた男性器から、濃く重い精が吐き出される。
ウォルターの生涯において、一度にこれほど出した事はないと言えるほどの、性なる悦楽の証。
621の胎内は自身の奥で果てた愛しい男を抱きしめるように締め付けて、最後の一滴まで出しなさい、と言わんばかりに、断続的にきゅうきゅうと包み込んで優しく絞り上げる。
全部受け止める、という彼女自身の言葉を体現するように。
二人は無言のまま、抱きしめ合った。
絶頂を迎えながら、それが過ぎ去ってからも、強く、強く。
言葉は不要だった。
文字通り、もう二人は互いを離さない。
死さえ分かつ事は出来ず、死の運命さえ打倒すると、そんな誓いを込めた抱擁だった。
やがて、時が経過して。
ウォルターの腕の中で甘える621へ、彼は告げる。
「621」
「なぁ、に?」
「お前に……お前たちに、いつか話しておきたい事がある。そう遠くない内に、だ」
「わたしも、いわなきゃいけないけど、まよってたこと、あるよ」
「奇遇だな」
「そう、だね」
顔を寄せて、二人は笑い合う。
「621」「うぉるたー」
タイミングが被ってしまった。
少し気まずい空気が流れるも、621がウォルターの胸元をつん、と突いて促した。
「だから、それを話す時まで――」
もう一度、つんと胸元が突かれる。
621は僅かに眉間へ皺を寄せて、ふるふると首を振った。
ウォルターが少し考えるように間を置き、再び口を開く。
「――いつまでとは言わん、死ぬな。俺も死なん。老いた身でいつまで生きられるかはわからんが……とにかく死なん。617、618、619、620、621……ずっと、一緒だ」
621は、慈愛を湛えた眼差しを向けながら、ウォルターの言葉を最後まで聞くと、そっと彼の胸へ顔を埋める。
彼女が今受け取ったのは、全力で性愛を交わしあった上で、生きるから共に生きてくれという誓いと願いの言葉。
式や籍や多妻の可否という物はさておき――それが実質意味するのは。
「……はい――あなた」
「うぉるたー」
「どうした、まだ勃つが、もう腰が限界だ」
そう。いくらドーピングパワーと言えど肉体への物理負荷は無視できない。
勃起薬で勃たせようが精力剤を飲もうが、攻める側=動く側である以上、精力や勃つ勃たないとは別の所にも限界点は存在したのだ。
「みんなで洗濯とは言ったが、俺は明日寝たきりかもしれん。それに……今日のところは性欲自体が尽きた。続きは出来んぞ」
「ちがう。さっきの、みんなにも、言ってあげてね」
「当然だ」
「よかった」
「ねえうぉるたー、他のみんなにも同じくらいすごいえっちしてから、いってあげるんだよ、ね?」
「…………」
「あなた?」
「…………善処、しよう」