うぉるたーと猟犬達のえっちなSS2
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Ⅱ:618
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決行日以前のある日。
「……618か?」
薄暗い廊下。
トイレに立ったウォルターの背後から618が抱きついた。
「離せ、俺は用を足しに行く」
そう言われても618は離そうとしない。
それどころか。
すす、と背後から伸びた手はウォルターの股間へ滑る。
ゆったりとした部屋着の上からでも、僅かに見て取れるほど勃ってしまったそこへ。
「うそですね、だんなさま」
下着の中で上向きに固くなった竿を、指でなぞる。
「わたしたちを見て、おおきくなってしまったんですよね」
図星。
ウォルターに対して恥じらいどころか誘惑さえ日常的に行う彼女達は、服装も仕草も無防備すぎた。
下着同然の格好で平然と過ごし、あまつさえ積極的に体を擦り付けてくる。
そんな事を常時行われては枯れた老体と言えどもムラつくのは当然。
既に彼女達とは何度も何度も行為を重ねている身だが、未だに罪悪感に囚われるウォルターは、時折こうしてトイレに逃げて己の性欲を鎮めるようになっていた。
今回もそうする筈、だったのだが。
618だけが気づいていた。
彼女は献身的な猟犬達の中でも一際その傾向が強い。
ルビコン侵入への布石となったあるミッションにて、621に先んじて単身で戦場に身を投じた。
激戦の末に倒れ行方不明となっていた彼女だったが、首輪の外れた身でありながらたった一人で帰還を果たし、尚も主人へ仕え続ける屈指の忠誠心を持つ。
故にウォルターの一挙一動を敏感に観察し読み取り、今回の状況となっていた。
「駄目だ、やめろ、618」
静止の声も虚しく618の手は生地ごと竿をなぞり上げて、今度は服の中へ滑り込んでくる。
そのまま下着の淵を潜り抜けて、熱と硬度を帯びたそこへと辿り着く。
「ごじぶんで鎮めるくらいなら、せめて、わたしの手に……♪」
既に先走りが滲んでいるそれを、618の手が扱く。
上下に往復する手が先端に達する度に、ウォルターの分泌した体液が、にちにちと音と立てた。
「だ、だめっ、だ……ろく、18……!」
ウォルターの体に痙攣が走る。膝が震え、たまらず壁に手をついた。
「……ふふ……♪」
618の手は止まらない。
汗ばむウォルターの首筋を嗅ぎ、舌先を這わせながら愛撫を続ける。
がくがくと震えるウォルターの耳をかり、と甘噛みしながら618は囁く。
「えんりょなさらずに出してください、だんなさま……」
加速する手淫と、続く囁き。
全体を緩く握って摩擦して、発射口へと続く筋を、指の関節を使って刺激し続ける。
「618は、だんなさまをお慕いしております……♡」
しっとりとした声音に耳を擽られて、ウォルターの男根から遂に白濁が飛び出した。
どく、どく、と放たれる熱い液が618の手と、ウォルターの股を汚していく。
発射が始まって尚、まだ出せ、出るだろうと言わんばかりに擦る手は止まらない。
片手で竿を擦り、もう片方の手は陰嚢を優しく揉み上げる。
「ぐっ……!! うっ……」
ようやく射精が収まり、ふら、と脱力するウォルターを後ろから抱き支えながら、618は耳元で告げる。
「こんなに出してくださったのですね……お風呂と、お召し物もごよういしております、つづきは、そちらで……♡」
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決行日、当日。
621と療養を終えて帰還及び合流した617・618・619・620達(以後、総称として猟犬達と呼称する)は、護衛として618一人を残してそれぞれ外出中だった。
「だんなさま、今日のごよていは…」
二人で昼食と洗い物を終え、一息ついて主の予定を聞こうと近寄った618。
そこにウォルターのハグが直撃した。
「きゃっ、あの」
急に抱きしめられ所で、困惑する思考へ非情なる追撃が入る。
「618」
「は、はい」
敬愛する主が耳元で囁く。
「最近の食事はとても美味いな。俺のために皆で勉強して創意工夫をしてくれたのだろう。感謝、している」
主に努力を認められ謝意を示され褒められる。抱きしめられながら、耳元で。
「お前が主導してくれているのだろう、618。よく、やってくれている」
「ひゃ、ひゃい……光、えいです……」
それは618の脳をパチパチと弾けさせ思考を痺れさせる甘い毒を流し込むような行為だ。
「んっ」
主からの唐突なキス。深い。
「ん、ふぁ、んんっ……」
舌先を吸われて甘噛みされ、差し込まれては歯先を舐められて、それ自体が性行であるかのような淫らさを伴うほどねっとりと舌を絡められる。
主の手は618の髪を優しく撫でて漉きながら、もう片方の手は背中を優しく支えながらも腰へ下がっていく。
そして、腰へ回した手から618は強く引き寄せられた。
「んちゅ、ん……んん~っ!?」
ぐい、と引き寄せると同時にウォルターの舌遣いは更に激しく深くなり、彼の体に618の胸と下腹部は押し付けられるように、強く、強く圧迫される。
服越しでも伝わる体温。
敬愛する主の匂い。
交わされる唾液と絡み合う舌。
ぐい、ぐりっ、と体ごと押し付けてくる主の体。
「んっ! ぷぁっ、んんぅっ!」
結果。
キスだけで618は絶頂した。
体を激しく痙攣させながら、腰が砕け、膝を着く。
既に下着では吸収できないほどに濡れていた股から、ポタポタと床へ雫が落ちるほどに。
さてその際に二人の唇は離れたのだが。
「だ、だんなさまっ、わたし、もう――んんぅ!」
ウォルターはそこを逃さない。
彼も膝を付き、618の後頭部を片手で引き寄せて再度のキス。
そしてもう片方の手は。
「んっ!! んんんっ!!」
スカートを潜り、濡れきった股間の肉芽を、下着から水音が鳴るほど強く圧迫した。
再度の絶頂。
しかしウォルターの攻めは続く。
キスを続けながら、耳を弄り髪を撫で、それでいて股間を責める手は徐々に激しくなっていく。
最早水に浸したように濡れている下着の秘所を、一定のリズムで擦りながら圧迫。
すっかり性感の高まった618は、何度も体を震わせてイキ続けた。
618もただ愛撫されていたわけではない。
自身を求め快楽を与えてくれる主に応えようと、何度もウォルターの竿へ手を伸ばそうとしたのだが。
「だ、だんなさまっ、わたし、にもさせて――あんっ!? そ、んなぁっ」
「遠慮するな、618。たまには俺が、お前を責めたい」
その都度、彼女の反撃を阻止するかのように指の動きにアクセントが加えられ、脳を貫く心地よい電流に痺れた618は伸ばした手を止めてしまう。
攻撃により敵の体勢を崩し又は硬直させ、そこから脱して反撃をしようとした所へまた攻撃して出鼻を挫く。
一方的に機先を制し続けて優位と攻勢を保つという、基本にして理想の攻めをウォルターは展開していた。
ふと、ウォルターは深く618の口内を蹂躙していた唇を離し、彼女の耳元で囁く。
「まだ前戯だぞ、618。何度イッた?」
問いかけながらも手は止めていない。
グジュ、にちゃ、と淫らな音が続く。
「は、はひっ! だんな、さまっ、わかりま、せ――」
奇襲からの連続絶頂により混乱の極みにある618は、もう自分が何回イッたかなど把握できている筈もない。
「そうか……お仕置きだ、618」
ぐりゅっ、とクリトリスを強くこねられて。
「はっ――あっ、あぁぁぁっ!!」
白く濁った愛液を床へ零しながら、618は崩れ落ちる。
そのまま床へ倒れ込んでいく618をウォルターは抱きとめて。
「ふん……っ、ぐっ!!」
老齢には堪えるお姫様抱っこを見事成し遂げると、618をソファーへ横たえる。
意識の飛んでしまった618の服を脱がせ――
「本番なしで一人撃破、か。さあ、早く無事に帰ってこい。悪い子犬ども」
618の体を拭いてガウンに着替えさせてタオルを掛けてやりながら――ハンドラー・ウォルターは鬼気迫る笑みで残る4人を待つのだった。
――が、ふとウォルターの目線と意識は618へ戻る。
幸せそうな顔で眠る618の髪を撫でながら、ウォルターは小さな声で呟く。
「……よく帰ってきてくれた、618。たった一人で……よく、帰ってくれた」
618の頬へキスを落として、子をあやすように、とんとんと体を優しく叩きながら、暫しの間そうしていた。