いらなくなったオキャクサマ
この後絵心さんから呼び出しアンリさんから返された携帯。
バスに乗り込む前に電源を入れた。
[ピコン♪]
[ピコンピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコ………
「うわぁ………」
案の定と言うべきか、なかなか鳴り止まない通知音。メッセージアプリのアイコンには[99+]の数字。
“オキャクサマ“たちからのメールがざっと1000件以上は溜まっていた。
【236件】
一番数字が多いものを開く。
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今日は気持ち良かったねぇ❤️💕🎵もっとシたかったなァ〜🤤😘💭 今度は、もっとエッチなことしようね😏💋🔥
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ねぇ、いつ会えるカナ?🤔💭💕オジサン、今からでも会いたいくらいダヨ😍🥰❣️あ!遠かったら、迎えに行くから大丈夫デス🚀💨
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オジサンに言われなくとも返信しなアカンでしょ(」゚ペ)」😒😤💢いいから、早く返してくれや〜😠😠😠
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無視しちゃダメ🙅♂️だよぉ〜😡
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ずっと返信無いネ、大丈夫?
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ねぇどうしたノ?
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返信してよォ😭🥺
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心配だよォ🥺
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おい😠💢
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無視すんなよ
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ブロックしたのか?
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てめぇに幾ら貢いだと思ってんだよ
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だる、お前切るわ
じゃあな
@××があなたをブロックしました
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「……マジか」
未読無視が続いた事で、ブロックされたと思ったのだろう。××さんは怒って俺との関係を切ったようだ。
他のものも開いてみると同じく繋がらないものが多くあった。
「…まぁいっか」
本格的にサッカー選手を目指す上で、客は邪魔になってくるだろうと考えていたところだ。相手から切ってくれるのは都合がいい。
ありがとう青い監獄。客が大幅に減らせたよ。
まァ切ってきた奴らが厄介メンヘラストーカーと化す可能性は十分あるが。その時は、[ピコン♪]
「あ、」
[ピコン♪]
軽快な通知音が鳴る。
[ピコン♪]
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[強化合宿、お疲れ様。]
[早速で悪いけど会いたいんだ]
[今何処かな?]
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「おぉ」
名前を見てみると赤瀬 龍貴の文字。
やっぱ情報網凄いな……怖ァ
とりあえず返信。
[今、バスで移動してます]
[×××にあと数十分程度で着く予定です]
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[わかった]
[近くに部下を向かわせる]
[楽しみにしてるよ]
[https://api.simeji.me/cdn-inner/stamp-android-gif/kaomoji/Kaomoji_ver2.0_08.gif]
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「ふっ」
随分と可愛らしいスタンプだ。彼の部下が見たら卒倒するだろう。
[https://api.simeji.me/cdn-inner/stamp-android-gif/kaomoji/Kaomoji_ver1.0_05.gif]
了承の意味も込めてこちらもスタンプを送った。
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皆と話していると案外時間は早く感じるもので。1・2時間程で目的地に着いた。
「じゃーねー潔!」
「おう!またな!」
人が消えていく。
母さんが迎えに来てくれてたんだと直ぐに帰る人、
これから迎えが来るからここで待ってるという人、
ここは混雑してるから近くの駐車場がある店で買い物してそこで合流するんだという人、
親が観光したいからと近くのホテルをとってあるんだという人、
「………いいなぁ」
潔世一はただそれを眺めるだけだった。
**
しばらくすると顔見知りの部下の人が来たので車に乗りこむ。
数十分揺られていると見覚えのあるホテルに着いた。
「や、世一くん」
「こんばんは、赤瀬さん」
「じゃ、早速。行こうか」
「はい」
差し出された手を迷わず取り、ホテルへと歩き出す。
バスから降りた頃はまだ明るかった空も、
今はすっかり暗くなっていた。
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「うぅ…腰が痛い……というか感覚が無い…」
昨晩のことを思い出す。
うん、めっっっちゃ激しかったわ。
なんだよ体力オバケかよ。トレーニングの成果かなんか知らんけど、体力尽きにくくなって意識飛ばせなかったし。逃げ道なかったからやべぇくらい気持ちよかったし。
あ、ヤバい。思い出すだけでお腹キュンキュンしてくる。
でも、青い監獄にいた間、えっちなことしてなかったからか、なんとなく快感拾いずらかった気がする。
「うぅぅぅ……!!」
「なぁに唸ってるんだよ」
「ひょぉわぁ!!!!!」
「うお、びっくりした」
起きてると思わなかった。
ニヤニヤしながらこちらを見る赤瀬さんに少し腹が立つ。
「赤瀬さんのばーかばーか」
「唐突だなぁ……そんなにヨかったか?」
「っ!〜〜〜〜〜〜そうだよ!!」
「ははっ!認めるのかよ」
「あっちにいる間、実質禁欲みたいなもんだったもん……だから久々にできてよかった」
「へぇ…」
トサッとひっくり返され、ゴリっとしたモノがソコに当てられる。
「え、ちょ、なんでまたたって、」
「煽ってるのに気付けバカ」
「あっ、ひぅ!、ごめんなさ、ん〜〜〜」
「ははっ残ァ念」
あーあ、朝飯食えなかったなあ。なんて、頭の片隅でそんなことを考えた。
結局、昼過ぎになってようやくベットから解放されるも、腰が使えなくなり、家に帰るのは更に翌日になってしまった。