いつかの未来
白い墓石に立っている。そこに刻まれた名前を確認する。
ドンキホーテ・ロシナンテ
「本当におれがここに立っていていいのか?」
「大丈夫さ。今はこの子の死を悼むものだからな。それにお前こそいいのか?」
「それが条件だろ。」
じゃらり。
ほぼ海楼石の入っていない鎖をゆらす。
身体のだるさは酷く弱い。
「それは、お前がそうしたんだろう。」
「まぁな。海兵の墓場に入るんだ。その程は約束しないとな。」
「私はお前が暴れるとは思ってないが。」
「万が一の言い訳はあった方がいいだろう。それにあんたのことはそれなりに信頼しているんだ。」
「そうか。」
目の前の老人ーーーセンゴク屋は少し目を細めた。
今日だけはわがままを押してここまで来た。
今日は27のおれの誕生日、そしてコラさんが死んでしまった日。
「なぁ、コラさん。おれは今日あんたの歳を超えた……超えっちまた。」