(いつかあった「昔のまだ知名度の低かったカイザー、青薔薇タトゥーと顔でルナの猫ちゃんだと思われて冴と一緒に誘拐されてそう」ってレスの内容を拝借)
貴方の顔を見ているだけで何十分でも過ごせます、と誉めそやされたことはあるが。
実際こうやって覗き込んでジロジロと品定めされるのは、数十分どころか1分や2分でも苦痛だ。
「ふん……いかにもルナの奴が好きそうな顔してやがるぜ。青薔薇のタトゥーなんぞも入れてるし、アイツの飼い猫で間違いねぇな」
自分と冴を車で攫ってここまで連れて来た男が、鼻を鳴らしてそんなことを宣っている。
それを「間違いに決まってんだろクソボケが」と指摘してやりたかったが、残念なことに口にはスカーフを噛まされていた。
これは冴とショッピングしていた際にデザインを気に入って揃いで買ったブランドものだ。たかが布きれ1枚といえどシルク製の今秋の新作なのに、円に換算して5万近いバーバリーの価値がこの男にはわからないらしい。
もっとも、その5万円をブラックカードを経由して支払ったのは、カイザーと冴を共に第一夫人として娶ったことのある例の大富豪だが。
「こっちのガキはあのルナが口説いてる最中って噂の糸師冴だ。そいつと一緒にいる気の強そうな美形のガキで、花なんか肌に刻んでるってこたぁ100%そうに決まってるぜ」
2人組の誘拐犯の片割れも腕組みでしきりに頷いている。
冴も何か言いたげにモゴモゴしていたが、やはりスカーフを噛まされているため喋ることはできなかった。
カイザーも冴も、車から降ろされた後は謎の廃工場の錆びたフェンスに手錠と足錠で繋がれている。
どう繋がれたって結局逃亡はできないというのに、2人ともわざわざ膝だけ地面につくような中腰気味の体勢で腕を頭上に一纏めに拘束している辺りそういうフェチズムが嗅ぎとれて嫌だ。
アウターを脱がせて現れたのがオーバーサイズのカッターシャツと見るや否や、ボトムスを剥ぎ取られいわゆる彼シャツの状態でこうされたのも絶対に奴らの性癖が反映されている。
より気色悪いのは靴下と靴は履かされたままなことだ。あとカイザーのシャツガーターにも冴のソックスガーターにもやたらと興奮していた。
2人とも齢14、5歳にして性欲を向けられ慣れているので他人の劣情はすぐわかる。悲しいことだ。
~~作者補足~~
ちなみにこの後は誘拐犯の2人がカイ冴コンビに対して「ルナの野郎は俺らの家族を奪いやがったんだ〜」みたいな恨みの吐露をするけどその家族っていうのは両親が死んで引き取った親戚の子で、でもこいつらがショタコンのクソ野郎だったからその可哀想な子が性的に手を出されてたのをなんやかんやあってルナが助けてただけ
スカーフ外した冴(※以前その猫ちゃんの身の上話しをハーレムで聞いたことがあった)にそれを指摘されて逆上した誘拐犯が目の前の美少年たちに対して「ルナへの仕返しにもなるし性欲も満たせて一石二鳥」のノリでレ○プしようとするし、なんならちょっとヤバい所までは行くんだけど、そこでスマホのGPSを頼りに来たルナ&当の猫ちゃんや警察の方々が登場して事なきを得る
ここでルナとカイザーは初対面を迎えるんだけど、なんか助けに来てくれたし昔ショタコンから子供を救ったことがあるらしい奴っていう好印象をルナの「初めまして、話に聞いてた冴のお友達だね? 気が強そうで綺麗な顔なのに、あんな男に穢されかけたせいで手の震えが隠しきれてなくて可愛いね。冴と一緒にうちの子になる?」だったため一気にクソ気に食わない奴にまで評価が転落
みたいな流れのイメージ