ある魔王の過去【閲覧注意】
国家反逆の魔王ゼロ「」:キャラのセリフ
【】:行動
何もなし:サウザント/ゼロの心情
※めちゃくちゃ長いです
サウザント「お疲れ様です」
そう言って職場から去る
俺の名前はサウザント・マース19歳だ
親父が政府の役人の事故に巻き込まれて死んでその時に政府が押し付けてきた多額の借金を返済するために働いている
俺は所謂無性だ男性よりだけど
そんな無性にはとある言い伝えがあるそれは『厄災の力を持つ』ということ
曰く宇宙を壊すとか世界の因果を壊すとかそんなんらしい
でも今のところ俺にはそんな力はないただの建築作業員だ
さてそんな俺だが親友がいる
名前はチカズ・ナバ同じ20歳の建築作業員だアイツは俺が無性なのに他の人と違って普通に接してくれる
さ、そうこうしているうちに家に着いた
サウザント「ただいまー」
ミオ「おかえりゼロ兄」
コイツは俺の可愛い妹ミオだ今年で14になる
リオ・クオン「おせえよ兄ちゃん」
コイツらは弟のリオとクオンそれぞれ12歳と10歳だ
母親「あらおかえり遅かったわね」
うちの母ちゃん名前はマナ
サウザント「悪い悪い明日誕生日だから早めに帰りたくて明日の分の仕事を今日やったからさ」
そう何を隠そう明日は俺の誕生日
みんなでお祝いしたいから明日は早めに仕事を終わらせたいのだ
母親「そうね、早いわねーもう20歳か小さい時から苦労させちゃってごめんね」
サウザント「別に母さんが謝ることじゃないよ悪いのは政府の人間だしさてと明日に備えてもう寝よう」
【ご飯を食べて寝た】
【翌日】
サウザント「お疲れ様でした」
さてと早めに終わったケーキも買ったしあとは家に帰って祝うだけだ
サウザント「たっだい………え?」
【そこにはボロボロで横たわっているミオがいた。よく見たら服も乱れていて一回脱がされた跡がある】
サウザント「おい!ミオ大丈夫か!?何があった!?」
ミオ「政府の人が来たの……お母さんとリオとクオンはその場でお腹を切られて臓器をバラバラにされて……私は服脱がされて犯されて……」
…………は?
頭が真っ白になった否そんなことをしている場合じゃない
サウザント「取り敢えず病院行くぞ!」
【ミオを抱えて病院に行った】
【けれども】
医師「残念ながら妹様は息を引き取りました…」
ミオは助からなかった
俺はその時その場で泣いたいい歳なのに思いっきり泣いた
……そのまま家に戻った
家には2人の人間がいたいずれも政府の人間っぽい
サウザント「………お前ら誰だ?」
その1「お、お前はこの家の主人か?いやあとある人からの命令でさお前の家族の臓器は外国に高く売らせてもらったぜまあ俺ら素人だからその時に3人とも即死だったんだけどな!」
【笑いながらそう言う】
その2「ただ妹の方だけはそのまま売るの惜しかったから抱かせてもらったぜまあすぐ死んじまったぽいけどな!たっく本当にこの家不潔だな!」
……は?こんな奴らに?ミオが?リオが?クオンが?母さんが殺されたのか………?
サウザント「おい」
そう言った時にはもう遅かった
【既に1人の方は胴体を貫かれている】
その1「ぎゃあ……」
【悲鳴を出す間も無く死亡した】
【もう1人の方の頭を壁に叩きつける】
サウザント「おい誰の命令だ?」
その2「……チカズ・ナバ様だ」
は?チカズが?
【もう1人の方も頭が潰されて死亡した】
サウザント「嘘だろ?そんなわけねえよな?」
信じられなかった俺がずっと親友だと思っていた奴がこんなことをするなんて信じられるわけもなかった
まだ時間的にチカズはいる急いで職場に戻った
サウザント「おいチカズ!」
チカズ「どうしたサウザント?忘れ物か?」
サウザント「……さっき家に政府のやつが押し入って家族が殺されたその時の1人がお前の命令でこんなことやったって言ってたぞ!うそだよな………?」
チカズ「あーそれね?うんそいつらの言う通り俺が命令した」
サウザント「なあ冗談だよな?嘘だよな?お前そんなやつじゃねえよな?」
チカズ「ハハハ、何度も同じこと言わせるなよ俺が命令してお前の家族を殺した」
サウザント「なんで………なんでそんなことしたんだよ!」
チカズ「なんだってそりゃ気に食わねえからだよテメェが!話になるといつも幸せそうな家族の話ばっかり!お前ら貧乏のくせに一丁前に幸せそうにしやがってよ!」
サウザント「だとしても….俺にいえば良かっただろ!なんで俺の家族を…しかも人を雇って………………」
チカズ「だってお前よりもお前の大事な家族を傷つけられた方がよっぽどお前も傷つくだろ?それに俺だったら家族にバレかねないからわざわざ見ず知らずのやつ雇ったんだよ」
その時だっただろうか俺のチカズに対する感情が怒りに変わった
ああこんな奴だったんだ人を妬むことしかできず相手に直接言わずにそれを自分で行動すらできない弱い奴だったんだ
サウザント「……す」
チカズ「聞こえねえよ声が小さくて!」
【そうチカズが言った時にはもうチカズは壁に押し付けられていた】
サウザント「ぶっ殺す!」
【勢いのままチカズの右腕をもぎ取り顔をひたすらに殴った】
チカズ「テメェこんなことしたらタダじゃ済まねえぞ?」
もうそんなのどうでも良かった
そのまま力のままチカズを蹴り飛ばして腹をひたすらに殴ってチカズは死亡した
サウザント「………」
でも幾らチカズを殺したって何をしたって家族は帰ってこない自然と涙が出てくる
家族がいなくなり友に裏切られた俺の価値はなんなんだろうか
サウザント「!?」
自然と力が溢れ出してくる邪悪でドス黒いなんでも壊せそうな力が制御できない衝動が止められない
サウザント「あがうが……があ!!!!!!」
【その時サウザントは人ならざる姿になった】
【そしてその拳を地面に力強くぶつけて禍々しい光に包まれて……サウザントのいた宇宙は因果が乱れて崩壊して無くなった】
サウザント「…………ここは」
【とある星に流れ着いた】
【1人の宇宙人のような生命体が手を差し伸べる】
サウザント「ああなんか悪いな」
【がその宇宙人はすぐに手を隠して銃のようなものを取り出して攻撃を始めた】
サウザント「………ここでもかよ」
【その時にもまた同じ厄災の力が溢れ出してきた】
【そしてその力のままその星にいた知的生命体を1人も残さずに虐殺した】
サウザント「うぐあ!!!!!!」
【そのまま力を抑えきれずにまたしても宇宙を壊そうとしたが】
【後ろから麻酔針が飛んできてサウザントは気絶した】
警察「コイツが平行宇宙を壊した奴っぽいな連行するか」
【そのまま彼は気絶したまま連行された】
【地球にて】
警察「にしてもあの青年どうする?刑務所行きは確定にしても力があったら二の舞になりかねないし」
上層部「そうだなでは力とその原動力を知ってるであろう記憶を奪うか記憶の方は破棄、力は有効活用方法が見つかるまで我々の方で保管しよう」
【そうして気絶している間に力と記憶を奪われた】
?????「ここは一体どこだ?俺は一体誰だ?テメェは一体何者だ?」
警察「あーお前の名前はゼロここは拘置所で俺は監視役だお前は宇宙をぶっ壊して他の星の住民を虐殺してその時のショックで記憶喪失になった」
ゼロ「そうか…」
何も思い出せない
でも何か声がする何か誰だか知らない声がそして何かなぜかわからないが脱力感がある
警察「これからお前は12次元刑務所ってところで過ごすことになるほら車に乗れ」
ゼロ「わかった」
【車に乗って向かう】
【その途中で街頭テレビを見る】
【そこには汚職だの差別だの様々なニュースがあった】
なんでだ……俺には関係ねえことなのに不思議と怒りが湧いてくる
そしてその声が言う今の世界をぶち壊せと今のこんな腐った世界を破壊して新しい世界を作れと
俺はその時目標ができた
この世界をぶっ壊して新たな差別や嘘や欺瞞のない世界を作るそれが俺の願いで目標だ
【その車は12次元刑務所に到着してゼロを下ろした】
ここが今日から俺がすごす場所……か
【そしてそれから月日が経ち】
………なんでこんなこと忘れてたんだ…
【全てを思い出した】
【なぜどうして記憶が蘇ったのかそれはまた少し未来のお話……】