ある日の流れ星
🖼🌓です(🌓の兄が存在だけ出ます!)
🌓「___うわっ」
不意に風が吹いた。
被っていた麦わら帽子が攫われそうになって、咄嗟に手を伸ばす。
🌓「………危なかった〜」
帽子がバイバイする寸前のところでなんとかキャッチし、もう一度攫わられることがないよう深く被り直す。ふと空を見上げると、昼と夜の狭間のような、不思議な色になっていた。

🌓「………え?」
まだ夜ではないはず。なのに、高い高い空の上、たしかに光る星が見えた。それは、ひとりぼっちで輝いていた。
その星に、何故かいなくなった兄を重ねてしまって、
🌓「___あれ、なんで………?」
どうしてか、涙が止まらなかった。
拭っても拭っても、一度溢れた涙はポロポロと流れ星のように零れ落ちていくばかり。
「______イクイ?」
誰かが、名前を呼んだ。
🌓「………兄ちゃん?」
ゆっくり、静かに振り返る。
🖼「___うおっ、びっくりした!なんで泣いてんの?」
声の主は兄なんかじゃなくて、大切な幼なじみ(ジオグリフ)だった。1人で涙を流していた自分に驚いたようで、一歩二歩と後ずさる。
🌓「………ジオ?なんでここにいるの?」
🖼「虫追いかけてたら迷って来ちゃった………何かあったの?イクイ」
じっと瞳を見つめられながら問われる。返答に困る僕に気づいたのか、
🖼「………まあ、言いにくいことだったら言わなくてもいいけど」
そう言った。
🌓「………別に、大したことじゃないよ。ただ、少しだけ、『大切な人』を思い出しただけ」
🖼「………そっかぁ」
『大切な人』___これが誰のことを知っているのか、ジオはそれ以上言及することはなかった。
🖼「………もう、暗くなっちゃうよ。落ち着いたらでいいからさ、一緒に帰ろ?」
🌓「………うん」
いつの間にか涙は止まり始めていた。そっと差し出されたジオの右手を握る。また空を見上げると、ほぼ夜の色に染まりかけていた。
すると、
🌓「___あ、流れ星」
🖼「………えっ、嘘!?どこどこ!?」
たった一筋の光が空を駆け抜けた。
それは、兄の走りにもどこか似ていた。
(………今度は泣かないよ)
だって、今僕の隣にはもう1人の『大切な人』がいるから。
すっかり暗い色に染まった空の下、ジオに手を引かれながら帰路に着いた、ある夏の日だった。
