あるひなえんでぃんぐ
「ねぇ、アルちゃん」
「な、なにかしら、ムツキ」
現在、便利屋の空気は張り詰めていた
「なんで風紀の子たちがここにいるのかなぁ?」
……というか。修羅場だった。
その原因は……。
「気にしなくていいわ。ムツキ、私はただここで書類仕事をするだけだから」
オフィスに机を持ってきて居座ってるヒナにあった。
「風紀のオフィスでやればいいんじゃないかな?」
「……仕事の邪魔はしないわよ」
「そういう問題じゃなくって!!」
そんな態度を崩さないヒナに対してムツキが噛みつく。
「アルちゃんも、ちゃんと抱いた女の子の管理はして!」
こちらにまで飛んできた。
いや、ムツキが全面的に正しいんだけれど
今この場にカヨコやハルカがいないのは、幸い。というべきなのだろう。
少なくとも、あの三人の中では、序列が決まっているらしい。
「……仕事には関わらせないし、便利屋の仕事の時は席を外してもらうし伝えない」
「……暴力でねじ伏せに来られたら終わっちゃうんだよ?」
そういって、普段とは別。幼馴染の少女としてのムツキの顔が現れる。
そこに、女としての顔は含まれていない……。純粋に便利屋と私を心配する彼女の顔。
「それについては、問題ないわ」
「?どういう意味?」
「……風紀委員長空崎ヒナなんて、もうどこにもいないのよ、なんて、ね?」
かっちりとした服装それを崩せば、彼女の首にはまってるのは首輪。
……私のヘイローを模した印が刻まれていた。