あま拓スレ格付けチェック

あま拓スレ格付けチェック

モテパニ作者

あまね「格付けチェックだ!」

拓海「また突然だな」

ある日の事、あまねがみんなを集めてまたイベントを起こそうとしていた。

あまね「先日芸能人格付けチェックという番組がやっていただろう?」

拓海「やってたみたいだな、俺の家はバレー観てたわ」

あまね「品田の家のTV事情はどうでもいい!肝心なのは今!格付けをやるという事だ!」

拓海「(菓彩ってもしかしてイベント事が好きなのか…?)」

思えば前にマリちゃん主導で祭りの焼きそば屋を切り盛りしている時もやたら張り切っていたような記憶がある。

あまね「今回の格付けチェックは四葉財閥と芙羽家の協力を取り付けた、本物の格付けチェックに勝るとも劣らないになると思ってくれ」

拓海「どっから湧いてくるんだその行動力…」

とても思いつきとは思えないほどのガチっぷりだった。

ダークドリーム「ねえ拓海、格付けチェックってなんなの?」

拓海「ん?あー、俺も細かいルールとかはうろ覚えだし、菓彩が説明するだろうから聞いてようぜ」

ダークドリーム「ん、わかった」

そう言っているとあまねがみんなにルールを説明する。

あまね「ルールを知っている者もいるだろうが、覚えきれていない者や知らない者もいると思われるので改めてルールを説明しよう。ルールは簡単、これから二つか三つの似た物を比べて価値のある本物を選んでもらう。外すといわゆる"格"が下がっていく、全て正解して一流のプリキュアを目指せ!」

ダークドリーム「価値のある本物…」

拓海「おい、俺はプリキュアじゃないぞ?」

あまね「芸能人を私たち風に言い換えただけだからな。まあいい、今日は品田も名誉プリキュアだ」

拓海「はぁ…」

ダークドリーム「…」

あまね「さて話を戻すが、格についてだがまず一流のプリキュアからスタートして間違える度に普通、二流、三流、そっくりさん、そして映す価値無しへと下がっていく。映す価値無しは即刻退場してもらう。さあ!映す価値無しだけは回避できるといいなぁ!」

あまねのテンションも最高潮に上がっていく、よほど格付けチェックが好きなのか、単にイベント進行が楽しいのかはわからないが、だからこそ見落としに気づいていなかった。

ダークドリーム「……プリキュアのそっくりさんって、そんなにダメなの?」

あまね「え?」

ダークドリーム「それにその下は価値無しでいなくなるなんて」

ダークドリームはキュアドリームのコピー、いわば究極のプリキュアのそっくりさんだ。

それが三流以下の立ち位置、まるで自分が許されない存在のような。

しかもそれより下は価値無しで消える存在。

ダークドリームは自身を生み出した主シャドーに見限られた結果始末され、消えた過去がある。

そっくりさんから価値無しで消える、ただ番組の再現をしただけなのにこの組み合わせは思わぬ地雷を踏み抜いてしまった。

先程まで最高に高かったテンションのあまねももうテンションなど最低値だ。

周りのメンバーもさっきまで緊張していたり意気込んでいたのにもうだれも一言も発してはいなかった。

あまね「終〜了〜!」

そして大掛かりな準備がされていた格付けチェックは盛大に何も始まらなかった。

そしてその後、格付けに使われる予定だった物を使ってちょっとしたパーティが行われた。

みんなは行動起こす前に一度周りを見てから動こうね!

拓海「(家では格付けチェックは今後観ないように母さん達に言おう)」

〜〜〜

ダークドリーム「………(ぎゅう)」

のぞみ「よしよし、わたしはわたしそっくりなダークドリームが大好きだよ」

拓海「悪い夢原、力を借りちまって」

のぞみ「も〜!この子の事任せてるんだからしっかり守ってよね!」

拓海「(今回は事が事だから夢原に頼るしか無かったな。でも俺ももっとしっかりしないと)ほんとに悪い。お詫びにパーティで美味いもん食べていってくれ」

のぞみ「それはもちろん!よ〜し、美味しいもの食べちゃうぞ、けってーい!いこっ!ダークドリーム!」

ダークドリーム「うん…」

そして楽しいパーティに一人参加者が加わるのだった。


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