あの記録:①
「・・・あー」
もう体が動きそうにない、周りに襲えそうな生き物もいない。
・・・終わりだな、そんな事を考えながら寝転んでいた。
全く俺の呪いとしての命も儚い物だ。
次に生まれるとしたらせめて呪胎からは成長したいものだ。
そう思いながら俺・・・暴猫は目を閉じた
※※※
『・・・石川!猫が倒れてる!』
『どうしてこんな山奥に猫が・・・?迷っちゃったのかな・・・?とりあえずいつもの場所に連れてって何か食べさせてあげよう・・・白山』
『そうだな・・・このまま見捨てる訳にはいかないしな・・・』
そんな会話のしたのち銀髪の少年と茶髪の少女は暴猫を連れてどこかへ向かうのだった・・・