あなたの新時代
「なーウタ、おれやっぱり海賊王になる!」
キィ?
「シャンクスとも約束したからな。お前も聞いてただろ?」
…………
「海賊王になって、シャンクスに帽子返して、それから……」
キィ……
「それから?何したいんだ?おれ……
……新時代?」
!
「よく覚えてねーけど……誰かとそんな話した気がする……
よーし!海賊王になって、新時代を作る!
ウタ!お前も一緒に行くからな!」
キィ!
──────
「……新時代、かぁ」
「そーいやウタ、お前昔言ってたよな」
「何を?」
「お前の歌で『新時代』を作るってさ」
「……よく覚えてたねそんなの」
「忘れるわけねーだろ」
「確かに言ったよ。その夢は今も変わってないし、いつかはやってみせるつもり。だけど……」
「けど?」
「今は、とりあえずいいかな。今はそれよりやりたいこと見つかったからね」
「何だ?」
「見てみたいんだ。
ルフィ達が作る『新時代』」
「おれの『新時代』?」
「うん。ルフィも昔言ってたでしょ?おれも新時代作るーって。
その時はまだ決まってなかったみたいだけどさ、今ならもう決まってるんでしょ?」
「ししし、聞いて驚くなよ?おれの『新時代』は……」
──────
「……ぷっ、あっはははは!すごいよルフィ!それすごい!」
「なんで笑うんだよ!いいだろ!?」
「うん、最高!ますます見てみたくなったよ、その『新時代』!」
「だろ?でもこれはおれ一人じゃ出来ねェからな、仲間みんなの力も借りねェと。もちろんウタもだぞ」
「ふふ、ルフィ達の力になれるなら私も頑張るね。その代わりちゃんと連れてってね、『新時代』!」
「ししし、当たり前だ!」