あとがき、設定など

あとがき、設定など



お読みいただきありがとうございます。

全文35000字、とても疲れました。軽く1万字ぐらいがちょうどいいですね…設定や口調のエミュも大変ですし。

とは言え書きたかった物が全部書けてとても満足です。


以下設定など

独自解釈、捏造設定オンパレード注意


死川縫/パープルヘイズ

聖人。しかしそのために壊れ、イデアに狂い、彼女の歪んだ世界に溺れていった。

ボランティアで精神障害に関する治療に携わっている。底抜けの聖人ながら、突き放す事が必要な時はしっかり突き放すことの出来る強さも持ち合わせ、何人もの人を立ち直らせてきた。だがイデアから完全に自由を奪ってしまった罪悪感は、彼女から離れる事を不可能にする鎖となった。主にこの要素が闇堕ちのきっかけ。


魔法は「直にぶち込む勢いで至近距離から吸わせると効果が永続する」という設定。自分に対しても同じ、また他者の体内に残留する煙を視認でき、いつ頃効果が切れるかを概ね知ることができる。

最初にイデアに遭遇した日に、本編ルートでは町外れを見に行ってアシュラに出会い戦闘になったという設定。


(一度壊れてから歪んだ目標を軸に再構成された人格破綻者、というイデアと同じモノに共に成り果てるというのがコンセプト。)


彼女は『聖人』であり、その根元には無限の愛情を秘めていた。しかし、過剰な愛は人を潰すもの。それを自覚する彼女は、自身の慈悲に理性という鎖をかけていた。

だが、イデアは笑ってそれを破壊した。

目的は無意味と断じられた。手段は拒絶された。進歩は否定された。全てを失った彼女は破綻し、正常な思考は崩壊する。

そうして、無限の愛情は溢れ出す。遍く全てに向け得る慈悲を、ただ一人に消費する狂った『聖人』は、泣きながら、笑いながら、最期まで救いたい一人のために狂い続けたのだった。



三輪久延子/イデア

孤独と隔絶に狂い、ただ一人走り続ける事を選んだ狂人。幼少期の周囲からの孤独が原因で心が壊れ、そこから人格を再構成した結果完成したのが本編のイデアという設定。

普段のアイドル活動中は自分を偽っており、本編では素の自分を曝け出していた。縫が眼を見て暗く澱んだ物に見えたのはこの違い。

縫は初めイデアのことを「壊れた心を歪んだ夢で埋め合わせている」と解釈したが、実際はとっくの昔に心は壊れ切りそれを再構築しているので、縫の「寄り添い癒す」という目的が根本から見当違いだったのは事実だった。


周りと自分が異なっていて、さらに自分がどうしようもない異常者であるという自覚はある。そのため、無意識下では自分を他者より劣る存在だと認識していた。だから、自分と同じ異常者、人でなしになって、同じところまで落ちてきた縫を見て本当に感激した。


縫が狂った時に泣いていたのは、あまりにも『美しい』ものを見て感動したから。普通の人が芸術品を見て感激の涙を流している感覚。


与えられる物は何もないと気づいて、狂い続ける事を選んだ縫。確かにイデアは彼女が狂っても何も変わらず、今後も英雄を目指し続ける。

ただ、彼女の心に残るモノはあった。それはちっぽけな一滴の感情。もう一度巻き戻った世界で縫と出会っても、「私を想う『美しい』死川縫は、あの時の彼女だけなのだ』と思い手を出さないような、拙く小さな独占欲のようなもの。他者に目もくれないはずの狂人が抱いた小さなソレを、


人はきっと『恋』と呼ぶのだろう。



木戸霊歌、木戸幽歌/コブラ、ティック

幽霊姉妹。主人公枠。霊歌は一般通過善人として震えながらも命のやり取りに向き合った超主人公。ただ結局魔法が呪いなのが玉に瑕。

幽歌は特に闇落ちする理由も余裕も無かったため妹と共に戦い抜いた。影の手は物理的判定があり、寿命の吸収はほぼ影響ない程度まで弱める事も出来るという独自設定。縫自宅へのカチコミの際は縫の拘束を担当し、下の階から影の手で不意打ちした。しかしイデアが殺されると思い発狂した縫は影を引きちぎって突破した。

条件の都合上やはりまともに戦闘する事は難しく、すべてが終わった後も守れなかった命の存在を忘れられずにいる。



桐原花恋/ドクタープリンセス

主人公。人並みの正義心を持つ一般女子大生。オカマ口調はキャラ付け。

縫にレイにと異常者と真正面から向き合う羽目になった中々かわいそうな子。最終決戦では泥臭い殴り合いの末にステッキで縫をぶち抜いて倒した。

リセット後の世界では縫を保護しつつ、イデアやアーシェラの動向を監視している。

本編後、「変わった人に会ってねー」とイデアにあった事を縫に話され、お茶を吹き出す事になる。


獅子羽礼/レイ

感情無き元おじさん系美少女。ただし桐原は例外。

最初に一向に出会った時もドクプリが居なければ容赦なくコブラティックを殺して抗争を続けていた。その後も感情が無いのでドクプリ以外にはひたすらドライ。

五人の中で唯一まともに前衛を張れる人材なので、決戦の際はメチャクチャ頑張った。



運命の魔法少女

コブラ達と一時的に共闘した魔法少女。運命を改変する強力な魔法を使うが、魔力の問題でまともに使えるのは一度きり。コブラ達と出会う前に一度ヨイチの攻撃で死にかけ、自分の魔法で蘇生。逃走を続けた末にコブラ達とアシュラ一味が戦う所に遭遇、巻き込まれる。

気づいたティックがどうにか守ろうとするが、ほとんど魔力を失っていたためなす術なく死にかける。死にゆく自分に縋り付くティックを見ながら、最期に「私を守ろうとしてくれた彼女が、どうか平和に生きていけるように。」と祈って死んだ。


微かに回復していた魔力と祈りは結びつき、運命は僅かに狂い捻じれる。結果、最後の最後に「つまらない終幕(ハッピーエンド)」を破壊しようとする主催者の干渉は一瞬弾かれ、その間に願いは叶えられた。誰に名前を知られる事もなく散った少女の祈りは、確かに世界を救ったのである。


災害の魔法少女

魂魔法を操る大人の魔法少女。あらゆる概念、物質に魂を吹き込み、自我を与え操る事ができる。

本格的に動き始めたアシュラと交戦、風や太陽、大地などを操り大量のアシュラ配下魔法少女と超大規模戦闘を展開した。魂を喰らうアシュラとは根本的に相性が悪く敗北するも、ほとんどの配下を道連れにしつつ街を崩壊させる事で住民のほとんどを避難させて配下の供給元を断ち、アシュラを追い詰める大きなきっかけとなった。


アーシェラ・ニア・黄園/アシュラ

自分の金、自分の命だけを求めるゲスの極みJKラスボス。色々あって狂ったイデアパープルヘイズらと異なり、元々共感性が皆無で自分の利益しか考えない真性の異常者というイメージ。ただしその傍若無人かつ傲岸不遜な態度は、自分の意思が希薄な人々には異様に「カッコよく」見える事があり、それが一種のカリスマ性に繋がっている。多分。

本編だとタコ殴りにされたが、このルートだと魔法少女を各個撃破していった結果、5対2まで持ち込み凄まじい接戦を演じた。


仲間など不要、必要なのは己の命と糧のみ。

その女は正しく弱肉強食の権化であり、故にこそ討たれた。古来より怪物は、人に討たれる定めなのだから。


ヨイチ13

公式チート弓魔法使い。ずば抜けた戦闘センスと身体能力を持ち、5、6人の正規の魔法少女相手に優勢に戦えるほど。今回のルートだと最終決戦まで生き残り、アシュラと共に決戦に挑んだ。

最期はパープルヘイズ捨て身の煙魔法により身体が殆ど動かなくなりながら、気合いで目前の彼女を拘束しアシュラに諸共殺して貰おうとするが、ギリギリで振り払われ一人アシュラの脚に貫かれて死亡した。(ここでパープルヘイズは脇腹に大怪我を負う。)


尽くした主からは感謝の一言すら無く、最期には躊躇なく死を与えられた。

それでも彼女は幸せであった。主は確かに、彼女に一番大切な物を与えてくれたのだから。


胡散臭いサラリーマン(主催者)

バッドエンドを望む抗争の主催者。街の崩壊、参加者達の非業の死、パープルヘイズの発狂にご満悦となるも、「全ての巻き戻し」という願いは許容できず自らの配下たる最強の魔法少女を顕現させようとする。しかし、一連の展開に割と満足していたため動き出しが遅れ、そこに運命改変の妨害が入り、ギリギリ介入が間に合わず願いの成就を許してしまう。願いの力で自分の干渉を完全に世界から除外されてしまったリーマンは、舌打ちしながら次なる世界へと視線を移す羽目になった。



時系列

最初の数日間は本編と変わらず

イデアとレイの遭遇とか

初日 パープルヘイズ、ステッキを受け取る

3日後 イデパー邂逅。戦闘の末パープルヘイズ勝利、イデアを家に匿う。

さらに4日後 アシュラ&ヨイチとコブラ&ドクタープリンセスの先頭に遭遇、撃退。パープルヘイズはコブドクと同盟。

さらに1週間後 パープルヘイズ、自らの魔法で自分の価値観を改変。イデアと同じ価値観を持つように。

さらに2日後 アシュラ&トリハピとコブドクパーが戦闘、トリハピが死亡。

(ここでコブドクがそれぞれティック、レイと合流し同盟).

さらに数日後 レイ、事情を概ね把握。パープルヘイズ宅へのカチコミを計画。

翌日 一行、パープルヘイズ宅を襲撃、離脱。動揺したパープルヘイズはイデアの精神攻撃で発狂、行動原理が狂う。

だいたい一週間 アシュラが慢心を捨て始め、戦いが激化。7人を除く魔法少女がここまでで全員死亡、戦いの余波で街は崩壊。

決戦、抗争終結と世界の巻き戻し



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