「Ştartup Weekend」というクエスト
伊藤 治仁 冒険者の皆様、はじめまして。
冒険者でない皆様も、よろしくお願いします。
新潟県新発田市在住の公務員・伊藤治仁と申します。
最初に断っておきますが、私はギルドハウスの住人になったことは一度もありません。
しかし、ギルドマスターことハルさんと交わした握手をきっかけに、このたびアドベントカレンダーへ登場する機会をいただきました。
私がハルさんと知り合ったのは、ハルさんのライフワークである「Startup Weekend(以下「SW」と書きます)」。
起業家を生み、育てるためのコミュニティであり、その起業体験イベントの名前でもあります。
12月4日のアドベントカレンダーに登場した小倉凌君と同じく、私も昨年10月の「SW柏崎」に初めて参加しました。
SWは、参加者として1回でも参加すれば、誰でも主催する権利が与えられます。
毎回、「俺(僕、私)が主催します」と立候補する人がいて、そこからイベントの企画が始まります。
別の言い方をすれば、(ハルさんの表現をお借りますが)SW参加者にだけ「クエスト」が発生するということ。
ただ、そのクエストにチャレンジするかどうかはその人次第、ということです。
話を柏崎に戻します。
SW柏崎では、ハルさんの厳しくも愛のあるファシリテーションのもと、全3日間のイベントを走り切りました。
そしてイベントの最後、ハルさんは参加者に向かってこう言いました。
「もし、次、SWを開催したいという人がいたら、今、私と握手をすれば、タダでファシリテーターを引き受けますよ」
私はその場でハルさんと握手を交わし、イベント開催を誓いました。
「次回は新発田開催でお願いします」
正直、だいぶ軽いノリで交わした握手でしたが(笑)、そこから私のクエストは始まりました。
一緒に開催する仲間を集め、会場や食事を手配しつつ、コーチや審査員となる方々に協力をお願いしたり。
人が集まる場に顔を出しては、イベントの広報をしたり。
時には過去の主催者から協力を得たり、キーパーソンにつないでもらったり。
そして旅(?)のヒントを求めて、ギルドハウスにお邪魔したり。
「SW開催」という目標に向かって、ひたすらクエストをこなす日々。
そして2019年7月、私の地元である新発田市で『SW新発田』を開催することができました(イベントの詳細は、レポートにまとめてあります)。
後日、東京のSW関係者の方から以下の言葉をいただきました。
「オーガナイザー(=SW主催者)は、影響力を持つ人だということ。」
「オーガナイザーをやればやるほど、世界が変わっていく。世界を変えていく。」
その実感が得られる場がSWである、というお話です。
SWを主催してみて、この言葉の意味がよくわかりました。
私がこの世界にどんなインパクトを与えたかはわかりませんが、SW新発田を通じて一番成長したのは、間違いなく私です。
SWは終わりではなく始まり。やればやるほど、世界が変わっていく。
起業家精神を持つことがゴールではなく、そこから何を始めるかが大事なのだと、最近改めて思うようになりました。
実際に起業をするかは別にして、起業家精神を持つことで、世界は違った景色に見えるはずです。
実際、私もまだ起業はしていません。
ただ、公務員だって誰だって、起業家精神は必要なんだと、私は思います。
今後、「SW」というクエストに出会ったら、是非挑戦してみてください!