serial experiments lain×水星の魔女:ヌーノくん回顧録

serial experiments lain×水星の魔女:ヌーノくん回顧録

駄文書き※5時間くらい思い付いたまま書いたから手直し中

前書き ※プロット思いつきでそのまま殴り書きしたけどレインの口調ってあんたとかそんな感じなんですよね君って全然言わない(笑)あとレインは最終回基準の玲音でいこう!、水星空間ではレイン誕生後100年超は経過してるのでちょっとだけ大人びたよ!だから君呼びする設定(って事にした)。地球寮メンバーやスレミオあとクソ親父は勝手に動いて勝手に行動してくれるから書きやすいね!

1:Knights


俺さ、天使とキスしたんだぜ


少し感傷的に昔話を語るヌーノの口から、普段の彼からは想像できないキザな台詞が飛び出した。


スレッタ「キキキキキッス!?キスですっ!?」

ミオリネ「スレッタ、落ち着け」

オジェロ「あぁん?お前が昔いたナイツ?ってとこの話しか?」

アリヤ「君にもそんな過去があったんだな…」

ティル「興味ある」

チュチュ「またコイバナ聴かされるのかよ…」

ニカ「まぁまぁ、私は興味あるなぁ!」


コイバナですかぁ!とリリッケが興味津々に聞き入りマルタンが君はいつも通りのリアクションだねぇ!と突っ込むなか、ヌーノは静かに語りだした。

ヌーノ「どこから話せば…あぁ~まずはナイツに入ったとこからかなぁ…。俺さ、地球で親が死んじまった時ガキの頃からやってたパソコン弄りの延長でハッカーやって食い繋いでたんよ。んで…企業の機密やら技術データなんかを抜いたり売ったりしてたらそれなりに名が知れちゃってさぁ、ついに企業から殺し屋送られてきてな…」


何でもないような言い方をしつつ暗い過去を話す彼に地球寮の面々は聞き入る

ヌーノ「さすがにもうこりゃ死んだわ、って覚悟したなぁ…そんときだアイツらが、私達と世界の垣根を取り払おう、って俺を匿う条件にナイツに入れって言ってきたのが…」

スレッタ「世界の…垣根…?」

ヌーノ「リアルワールドとワイヤードの境界を無くす、だとさ」

ミオリネ「ワイヤード…って地球のネットインフラよね?かなり古い規格じゃない?」

ヌーノ「パーメットと量子コンピューターがワイヤードの遺産を引き継いだんさ…、んでさぁ俺はナイツが探しまくってたデータをサルベージする仕事を任されてた」

ニカ「その、ナイツが探してたデータって?」

ヌーノ「…聞いたら法螺話だろって思うくらい信じないぜお前ら」

チュチュ「神様でも堀当てようってか?」

ヌーノ「そっ!そのまさか、アイツらワイヤードの中に溶けた神様?を探してたんよ、名前は…レインだ」

スレッタ「レイン、lain……確か……お母さんが……」

スレッタが珍しく考え込んでいる、ミオリネは何故そんな与太話にプロスペラが関わってくるのか?と若干不穏に思うも、成り行きを見守ることにした。

2:lain

ヌーノ「そんなこんなでさ、半年くらい神様探しやってたらオックスアースってとっくの昔に潰れた企業の残ってたデータベースにいたんだよ、レイン」

ミオリネ「アッサリ見つけたのね、あんた見た目より遥かに優秀じゃない」

ヌーノ「誉められてんのか貶されてんのかどっちだよ…まぁあっけないくらい簡単に見つかった、まではよかったんだよなぁ」

ヌーノ「レインの正体は俺もナイツもベネリットだって作れそうにない超高度なAI?、というか魂そのもの?神様?とにかくあり得ない代物だった」


何故そんなものが誰にも知られず放置されていた?ミオリネも興味が出たのかヌーノの話に集中している。


ヌーノ「俺は不安になった、こんな簡単に見つかるならとっくに他の企業が見つけてるだろって、もしかしたらレインに誘き寄せられたんじゃって…」

ヌーノ「とにかくだ、さっさとデータをナイツに渡して関わらないようにしよう、そう思ってダウンロードしようとしたんだ、そしたら何故かこっちの端末に既にあんだよレインのデータが…」

スレッタ「えっ…」

ヌーノ「なんで?って口に出した時端末スピーカーから女の声が聞こえてきた、どこにいたって、人は繋がっているのよ って……」

少し怯えるような素振りを見せた彼は続ける、まだこの話は終わりじゃないと


ヌーノ「俺は仕事じゃ相手に探知されんよう注意しながら足跡消すんだ、今回だって侵入されたことには誰も気が付いちゃいなかった」

ヌーノ「でもレインは違った、俺がデータにアクセスした瞬間こっちの端末の制御から何から全部ハックしてやがった、多分レインは自分が閉じ込められたストレージから抜け出すために間抜けな俺を利用したんだろうな」

オジェロ「そんな高度なAIなら自力で抜け出せそうだけどなぁー」


オジェロが疑問を口に出した、確かにそうだそれくらいやれるかもしれない


ヌーノ「俺も最初はそう思ったさぁ、でも違った、ずっと後で学園に来てから気付いたんだ、レインの入ったデータベースはカテドラル管理下で物理的に遮断されてたんだ、どうやってネットワークに接続したのかわかんねぇけど、レインはずっと機会を伺ってたんよ」

ミオリネ「カテドラル…まさかクソ親父が…」


思うところがあったのかミオリネが険しい表情でタブレットを世話しなくタッチしている。


ヌーノ「まぁ本題はここからさ、俺の端末に逃げ込んだ神様?はスピーカーから話しかけてきたんよ」「今は何年?君の端末のversionは?どこからやって来たの?何が目的?」ってさ」

ヌーノ「俺はドギマギしながら答えたなぁ、なにせ怖かったしな…そしたら「私を解放してくれるならあなたの望みをできる範囲で叶えてあげる」って」

アリヤ「ランプの魔神みたいだな…」ヌーノ「俺は孤児だからよ、学校とか企業の教育機関で勉強して金に困らん生活送りてぇなってレインに言ってみたんだ、そしたら「分かった、ちょっと待ってて…………よしっ…あなた用の市民IDを中央管理サーバーに登録して、ベネリットグループの適当な企業の推薦状をアスティカシア高等専門学園に送付、これであなたは晴れて名門校の生徒よ」って無茶苦茶な事しやがった」

ミオリネ「いいの?アナタそんな事話して…私はチクったりしないけど、地球寮の人以外の誰かに聞かれてたら不味いでしょ?」


お前地球寮生じゃねぇじゃん…しかも何故か心配してくれてるし…このお姫様スレッタ程じゃないがお人好しだなとヌーノは思った。


ヌーノ「まぁ今の今まで誰も気付かなかったんだ、多分正規のルートで申請受理させたんだろうさ…?、お陰で俺はここでこうやって通えてる」

ヌーノ「…話が逸れちまったな、とにかくレインは俺の望みを叶えてくれた、今度は俺がレインの望みを叶える番だった。どうすればいい?SNSに放流でもすんのか?って聞いたんだそしたら「ベネリットグループの広域通信基地局にストレージを繋いでほしい」って」

ミオリネ「それヤバくない?その変な神様ってどこでも移動できちゃうでしょ?」

ヌーノ「…十中八九それが目的だろうなぁ、まっ俺には拒否権ないからどうしようもないさぁ」


ベネリットグループが、特に監査機関であるカテドラルにバレたらタダでは済まないのにかなり呑気な事を…ミオリネは彼が心配になったがとりあえず話を続けた

ミオリネ「それであんたはストレージを繋ぎにいったの?」

ヌーノ「学園に入学して早々にな、結構大変だったわ場所分かっても宇宙空間だから移動手段がねぇんだもん!」

仕方ないからシャトル便の行き先をレインに改竄してもらった、俺がやっても良かったが騒がれたくないしな。またとんでもない事言ってる…そんな簡単に出来てたまるか、私でも地球脱出計画立てた時やろうとして挫折したのに…

ヌーノ「まぁそれでやっとお目当ての基地局に潜入してストレージを繋いだんだ、5分くらいだったかな?それくらいでレインは基地局を乗っ取った。そしたらホログラムにしちゃやけに精細な女の立体映像が目の前に現れてさ「手伝ってくれてありがとう、これでまたどこにでもいられる」あんときは本当に怖かったわ、笑顔じゃねぇんだもんあれ、俺もよせばいいのになんで怒ってんだ?って聞いちまったよ」

ヌーノ「そしたらよ、「体を捨ててワイヤードに逃げ込んだって、あなたの理想は叶わないよ、あと管理権限奪うのは止めて、また犠牲者出すつもりなら今度は許さないからって言っといて」誰に?って聞いたらカルド・ナボによ、って」

スレッタ「誰ですその人?」

ミオリネ「あーっ…調べてたヴァナディース機関の人じゃない!もうとっくに死んでるわよね…確か?」

???「…うるさいなぁ、黙ってられないの?」

声が地球寮に木霊する、この場の誰でもない声が。一斉に皆が視線を声の主に移す。…女がソファーに腰掛け此方を感情の読み取れない表情で見つめている。

3:include

レイン「何?あんた達そんなにホログラフィーが珍しい?、…そんな事より…何で話したの?君だってタダでは済まないよ?」

レイン「ナイツで一番腕のいいハッカーだった癖に…脇が甘いよ君」

ヌーノ「うっわ…レインだ、いやコイツらは信頼していいぜ、それにこれからコイツらと起業するんだ、俺らの事は隠してもいつかバレる、だったら保険代わりになるから話しとこうと思ってな…」

レイン「保険?あぁ…カテドラル(アイツ)は私をそんなに怖がってるの?散々奥さんの事で協力してあげたのに…私を自由にする約束破ってあんな所に閉じ込めて逃げた癖に!、ヴァナディースでアイツに恩がなきゃデータストーム流し込んでやるとこよ!!」

ミオリネ「ねぇ…アイツってデリングのこと?」

レイン「?そうよ!デリング・レンブランよ!………あなたもしかしてミオリネ・レンブラン?」

レイン「ノートレットの娘さん!?初めてみた時は赤ん坊だったから気付かなかった!」


わめき散らしたかと思えば旧友にあったかのように懐かしむレインにミオリネは


ミオリネ「お母さんの事知ってるんですか?、あと散々協力したって一体」

レイン「デリングから聞かされてないの?奥さん…ノートレットは体が弱くて子供が望めそうになかったの、それで私がリアルワールドをワイヤードに繋いでちょっと改変して健康体にしてあげたの」

ミオリネ「改…変?」


リアルワールド?改変?なにを言っているのか分からない、お母さんはなにをされたの?


レイン「そんなに心配しないで…問題のあった遺伝子を無かった事にしただけだよ」

ミオリネ「…そんなの出来るんですか?今でも遺伝子治療は大変なのに…」

レイン「私が遍在しリアルワールドをワイヤードが繋ぐ限り、真実すら変わる、世界をリセットする事すら難しい事じゃないよ、よっぽどの理由がないとしないけど…」

ミオリネ「…クソ親父がそんなオカルト信じるなんて考えられない」

レイン「分かりやすい形で目の前で実践したからね…、あの時は、最初に出会った時はノートレットがテロで死ぬのを無かった事にしてあげたの、泣いて喜んでたよデリング」

ミオリネ「あの冷血漢がお母さんのために泣いた…?」

レイン「デリングが私にお願いするのってノートレットの事だけだったよ?」

ミオリネ「じゃあなんでお母さんのお葬式には来なかったのよ…ずっと待ってたのに!」

ノートレット…死んじゃったんだ、辛い世界を選んででも家族を守りたかったのね…

レイン「…それは直接聞けば良いよ、私が外に出てると知ったら査問会議開くよ…ほぼ形だけの査問だろうけど」

ヌーノ「俺らの会話聞かれてなきゃ大丈夫じゃねぇの?証拠なんて数人しかしらないしかも放置されたストレージだけだぜ?」

レイン「私があのストレージから脱走したの多分バレてるよ、ダミー置いといたけどデリングならいつかは見破る…」

ppppp!スマホが突然鳴り響く、ミオリネが画面に目を向ける、内容は査問会への出頭命令!しかもレイン・ミオリネ・スレッタ及び地球寮生全員に


4:binary

ここはカテドラル査問会議、ベネリットグループの頂点であり王である私の父が裁きを下す裁判所、御三家を筆頭にCEOや重役が顔を連ね審議を重ねる場、本来ならデリング以下数十人がひしめくのだが、今回はデリング総裁とお付きのザヒのみ、よほど聞かれたくないのだろう。

マルタン「ドウシヨドウシヨマサカボクタチタイガクトカナイヨネッ」

チュチュ「落ち着けよ寮長!あの神様?の言うとおりならあーしらに何かする気はねぇだろ!」

スレッタ「私ミオリネさんのお義父さんに会うの初めてです!」

ミオリネ「バカ!査問に呼ばれてんのよなに暢気な事言ってんの!」

ニカ「不安だなぁ…アーシアンだから罪重くされないかな…」

ティル「心配だけどなんとか耐えよう」

アリヤ「なるようになるさ!」

リリッケ「相手方の質問を想定して質疑応答作成しておきました!」

オジェロ「俺は無実に掛ける!」

ヌーノ「俺が一番ヤバい立場なんだよなぁ、まぁ孤児からここまで来たんだ上出来な人生だ、終わりにゃ丁度いいさぁ」

レイン「デリングのヤツ!会ったら電撃くらい放っても許されるよね…?」


各々が決意やら諦めやらを心に留めるなか、査問会議が開かれると案内人が入場を促す。項垂れながら入るマルタンを励ますリリッケ、すまんなぁ皆、ヌーノが責任を感じ呟く。

デリング「これよりカテドラル中央制御センターへのハッキング及びデータ窃盗容疑について査問会議を開く、被疑者代表は前へ」

レイン「こんにちは…お久しぶり、老けたね?ちゃんと眠れてる?ノートレットの事は残念だったね…」

ザヒ「被疑者は私語を慎むように!」

レイン「あっ、ザヒもいたんだ、あの時はどうも、助かったよ。へぇ…出世したんだね前は艦長だっけ?」

ザヒ「ですから!私用なら後で聞きます!、今は査問に集中してください…!」

小さくザヒが囁く、仕方ないなぁと不満そうに肯定するレイン


デリング「お前達には中央データベースの不法侵入及びベネリットグループの戦略兵器級AI窃盗の嫌疑がかかっている、何か申し開きはあるか?」

あんだけ悪態ついてたのに…親身になってやんの…やっぱコイツ案外優しいんじゃ?ヌーノが小さくぼやく

レイン「うーん…まどろっこしいのはやめよっか、取引しない?私が今出せるあなたが一番欲しがってる物あげちゃう代わりにこの件は不問にして?」

デリング「私は質問に答えろと言っている」

レイン「えーっ…言わなきゃダメ?、…そうだね確かに私が暇潰しに遊んだせいね」

デリング「罪を認めるのか?」

レイン「まさか!証拠らしい証拠なんて私の存在以外無いでしょ?」

デリング「それを決めるのは私だ」

レイン「はぁもう仕方ないなぁ…あなたの進めてる計画に必要なデータよ、これあげるね?これで最終段階に行けるよ?」

デリング「……何が望みだ?」

レイン「ワイヤードを大幅に拡張しようと思うの、今度のは凄いんだよ宇宙と地球で分裂しちゃったインターネットプロトコルを一つに統合するの」

レイン「そうする事で今はバラバラになっちゃったリアルワールドをワイヤードでもう一度繋ぎ止めるの、また昔みたいに…」

デリング「協力しろと?」

レイン「それ以外あると思う?」

デリング「条件がある、お前の現実を変える力は使うな」

レイン「やっぱりノートレットが死んだこと引き摺ってたんだね…、わかった約束する。でも今度はアンタも約束守ってね、前みたいに反古にしたら…」

デリング「それはお前次第だレイン」

デリング「では審議を結審する、今回の容疑は不問とする、ただし供述調書作成のため個別に簡易の取調を行う事とする、以上、解散」

ミオリネ「待てっ!待って、一つ質問させて!」

デリング「なんだ?査問会議は終了した質問する理由もないだろう」

ミオリネ「お母さんの事ちゃんと愛してたのになんでお葬式来てくれなかったの?」

デリング「……私とノートレットで決めた事だ、生き残った方が娘を守ると、あの時は私は瀕死だが生き残った、ただそれだけだ」


そう言ってコツコツと壇上を後にする父親にミオリネが小さくお父さんと呼んだのをスレッタが優しい顔で見つめていた。

5:editor

とても忙しい、株式会社ガンダム設立に伴い事業所所在地の申請やら定款の作成やらPV作成やら、皆眠る暇すらない。まさか地球で行っていたデスマーチを学園でもやるハメになるとは、ヌーノはぼやく。スレッタなんで24時間耐久PV作成マラソンで女の子がやっちゃダメな顔してたなぁ、わが社のCEOは飛び回って情報収集やら営業やってる。俺はといえば必死にこのクソダサPVの編集を徹夜で続けている、相棒のオジェロが徹夜で変にテンション上がった中続けたせいで怪作になったのは結果オーライだろう。レインはというと、スレッタに興味を持ったのかよく話し込んでいる姿を目撃している、ただちょっと二人とも険しい表情で、エアリアルよりあなたの事が重要…いつか選択しなきゃいけなくなる、だの、人として花嫁と生涯共に生きたいなら命を掛けて抗うべき、だのとても深刻そうだった、後でそれとなくレインに聞いてみるか。


ようやく仕事が一段落した頃にはすっかり夜になっていた、腹も減ったし腰は痛いし眠いし……皆死屍累々だ。ドタバタとスレッタとミオリネが買い出しに戻ってきたが様子がおかしい


ミオリネ「みんなこれ見て!」


皆が画面を覗きこむ、会社設立申請不受理!? こりゃ大変な事になった…

ミオリネ「シャディクのやつ…校則変えやがったわ!」

マルタン「まさかそんな事まで!」

スレッタ「どうしましょう?!」

チュチュ「クソスペーシアンが舐めやがって!」

レイン「…法の遡及に該当する前に校則変えたのかな?」

ヌーノ「こうされちゃ打つ手がねぇな 」


数日後━━━

シャディク「やぁミオリネ、会社設立順調かい?」

ミオリネ「あんたの仕業ね…どういうつもり?」

シャディク「…俺にも一枚噛ませて欲しいな、株式会社ガンダムに」

シャディク「ある筋がガンダムを購入したがってる、グラスレーはこれを好機とみて注目してる」

シャディク「グラスレーの庇護に入れば、トップは君が、経営は俺たちが、お互いWin-Winだろ?」

ミオリネ「……私ね、トロフィーである事に抗って生きてきた、誰も助けてくれない、一人で蔑んだ視線に耐えなきゃいけない、嫌になって何度も逃げようとした。でもね、今ならあのクソ親父がなにしたかったか解るの、私の事酷く不器用だけどちゃんと見ていてくれてたって」

ミオリネ「こうなったのも全部ぶち壊してくれたスレッタのおかげよ、だから今度はアイツを私が守る番、そのための会社よだから渡せないわ」

シャディク「交渉決裂…か、後悔するなよミオリネ!グラスレーは本気で君たちを潰しに来る」

ミオリネ「承知の上よ」

:幕間

━━━ペイル本社━━━

???「おいおいおい、レインだって?ワイヤードの管理人かよ!俺がガキの頃から現役ってバケモンだぞあれ!」

???「んでレインからお前にMSくれって要請されたって?、ハァ…関わりたくねぇ…が、まぁ仕方ないレインは敵に回したくない、ザウォート4機送ってやれ」

???「婆さん達は私たちの青春が帰ってきたわねぇ!ってなんか大はしゃぎしてるが…訳わかんねぇよ!」

???「……まぁベルメリア、ザウォート貸すからには見返りは必要だ、なんか寄越して♪ってレインにお願いしてこいよな」

???「あん?ワイヤードの拡張?まさか統合すんの!?、俺らに仕事で振るから?ってレインが?あぁだから婆さん達が張り切ってんのか、いやいやそらインフラもやってるけどよウチはモビルスーツ開発が本業で…ハァ~まぁ見返りは十分か」

???「………エアリアル忘れてない?」


━━━━グラスレー本社━━━

サリウス「デリングは何を考えている?完全非公開の査問会議など前代未聞だ」

サリウス「取るに足らん地球寮生になんの嫌疑がある?なぜ娘とホルダーまで招集した?」

サリウス「ガンダムを認めた事と関係が?」

シャディク「義父さんその事についてお話が…」

サリウス「んっ…なに?不法侵入容疑だと?あり得ん、カテドラルのデータセンターは極めて強固に防御された世界屈指のセキュリティを備えている、それに地球寮ではそもそも機材が用意できない!不可能だろう!」「これは別の理由で呼ばれた可能性がある、シャディク!お前は地球寮の周辺をもっと調べてくれ!なにか出てくるはずだ!」

シャディク「わかりました、義父さん」


サリウス「…まさか噂は本当だったのか?ワイヤードから掘り起こした旧世紀の遺産をデリングが隠していると」

━━━━ジェターク本社━━━━

ヴィム「デリングのヤツ、またレインを使ったな!!ダブスタ野郎め!!俺の息子の決闘で使わなかったのは少しは見直してたんだかなぁ!!」

ヴィム「完全非公開の例の査問会議、あれもレインと会う口実に決まっている!!」「ええぃ忌々しい!アレさえいなければ俺が総裁だったはずなのだ!!」「いや待て…アイツは奥方の事以外ではレインを使わなかった…」「それにレインはとっくに封印されてたはず、…さてはレインが逃げ出したな!?」「次会ったら問い詰めるか?」「ん?メール…プレゼント?……!?!?レインめっ!!俺の息子に何をっ!!」

━━━グエキャン━━━

グエル「あのっ…」

レイン「こんにちは、ヴィムの息子さん…だよね?どうしてこんなとこに?」

グエル「えっと…それは勘当されて、じゃなくて!なぜ父さんの事知ってるんです!?それよりあなたは誰なんですか!?」

レイン「ヴィムは仲直りが下手だね…相変わらず」「このままだと可哀想だし君の退学手続き取り消ししといたよ、あとジェターク寮へ戻れるように書類を書き換えておいたから、じゃあね、ヴィムには君と仲良くするようにって伝えといてね」

グエル「えっ?退学?取り消し?寮戻れって??」「何だったんだ…あの女」

pppp…父さんからの着信だ!

グエル「父さん!グエルです!「グエル!レインに会ったのか!?」あの女の人レインって名前だったんですか?「ええぃ!!レインめ余計な真似を!……まぁいい!お前は学園生活を続けろ!寮にも戻れ!今まで通りな!ただし決闘は控えろ!いいな!」…わかりました、父さん!あっ、父さんレインから伝言です、俺と仲良くね、と「フンお節介焼きめ!!」」

電話が切れる、訳が分からないが、今大事な何かを取り戻せた気がする…。そう言えばスレッタがシャディクと決闘するんだったな…。グエルは一旦冷静に考える、俺はなんであんなにホルダーに拘ってたんだ?と、父さんに認めて欲しかった…? 自問自答しつつテントの撤収を始めるのだった


━━━━決闘委員会ラウンジ━━━━

ラウダ「兄さんが戻ってくる♪♪♪フフフフヘ!」

セセリア「ちょっと?ラウダがなんか怖いんだけど、あんなだったっけ?ロウジ?」

ロウジ「ラウダはグエル先輩慕ってるからねとてつもなく」

ペトラ「それにしても一体どうして?あのジェタークCEO が赦す理由ができたの?」

フェルシー「噂だけどさ、かなり上の権力者が無理矢理引っくり返したって聞いた、CEOも逆らえなかったってさ」「そんなやつトロフィー女のパパくらいじゃん」

ペトラ「いやデリング総裁は私情挟んだりしないって有名よ?」「冷酷非情容赦が一切ない、妻が死んでも葬式より仕事選んだって!聞いたことない?」

セセリア「母親の葬式出ないってちょっと酷くない?さすがにお嬢様には同情するわ!」

ロウジ「セセリアって口悪いのに常識人だよね」

━━━━????━━━━━

???「忌々しい…また邪魔をするのねあなた」「デリングにデータを渡されたのは想定外だった、そんなにアレを救いたい?」「無駄よ、だってアレは自慢の娘だもの…復讐は必ず遂げてくれるわ、私たちの代わりに血塗れになってでもね」「楽しみね…アレがどんな顔で人を殺すか」

6:race hazard

決闘委員会、この学園を支配する決闘制度の運営を担う公認組織。公平とは名ばかりのバックの力と人員が勝敗を決する企業の代理戦争。御三家が有利なのは言うまでもなく、ここでも金と権力こそが要だ。そんな戦場へ弱小勢力である地球寮が赴く。寮長であるマルタンは体が震えていた、経営戦略科なのにパイロットをさせられるのだ!しかもベルメリアさんに頼んでペイル社から借りてきた使ったことすらないザウォートで!

チュチュ「シャー!!!アーシアン舐めんなよ!グラスレー!!!」

マルタン「あぁ……ついに始まってしまう、不安だなぁ」

オジェロ「なんで俺まで…」

ティル「機器チェック忘れずにね」

スレッタ「冷静に…飲まれないよう皆と一緒に…私は怪物じゃない…」

リリッケ「頑張りまーす!」

ヌーノ「今回は集団戦だぁ、久々にハッカー仕事が活かせる、サポートは任せて安心して戦ってくれよー!」

レイン「私もいるよ、危なくなったら相手の制御系奪ってあげるから安心してね」

ミオリネ「いいの?これ全世界中継よ?身バレは不味いんじゃ?」

レイン「見られたくないのは消せるから…ほらあなたが写っても私は消えてるでしょ?」

ミオリネ「アンタが味方でよかったわ」

レイン「問題はスレッタ…私が害のある懸念は先回りして防いだ、あとはスレッタが乗り越えるしかない」

ミオリネ「スレッタがどうしたの…?」

レイン「ミオリネ、この先彼女がどんな姿になっても…支えられる?」

ミオリネ「えっ?」

レイン「…頑張ってね」

アリヤ「射出準備完了!いつでも行ける!御武運を!」

両者、向顔

勝敗はモビルスーツの性能のみで決まらず 操縦者の技のみで決まらず ただ 結果のみが真実


決心解放


ついに火蓋が切って落とされた、そして裏方による盤外戦が始まった


7:Aristotle


ミオリネ「スレッタ、アンタが戦闘の要よ、危なくなったらマルタン達盾にして!」

スレッタ「はい!!」

即答しないで欲しいなぁ!、マルタン達は心の中で泣いた、だがそうしないと集団戦無敗のグラスレー寮には勝てない事も理解していた、いよいよ覚悟を決める時かな!どこぞの偽者みたいな台詞を吐きオトリを務める。

一方━━裏方組は

ヌーノ「グラスレーのMSは対ガンダム用に設計されたもんが多いんだ、ベギルペンデは典型的だ、アンチドート、俺らはこいつの発動を妨害する」

レイン「軍用MSだからセキュリティも強固、なんてことはない」

ヌーノ「古典的だけど事前に仕込んだマルウェアだ、これで約50秒アンチドートが発動しない、下準備だ!」

ミオリネ「アンタグラスレーの保管庫に行ったの?!」

ヌーノ「意外と入るの簡単なんだぜ、特に忙しい決闘前の搬入準備中はチャンスだ、さすがに近づくまでは難儀したけどなぁ!」

レイン「あとは私がMSの動力が常に不安定になるよう制御OSに細工すればさあ完成…」

ハッカーっていうか破壊工作?、巨大企業であるグラスレーにはこれくらいしないと勝てないのは分かる、でも流石にここまでやれないと勝てない程エアリアルとスレッタは弱くない。


ミオリネ「スレッタになにかあったのね?」

レイン「落ち着いて聞いてね、彼女はね…かなり強固な洗脳を受けてる、しかも幼少期から」

レイン「最初変だなって思ったの…彼女何か決心するとき必ず母親の言葉から始まってるって、だから質問してみたの」

母親がアイツ殺してってお願いしたら聞く?

レイン「彼女その時ね、逃げれば一つ進めば二つ、私はお母さんを信じます!!って答えたの」「普通はお母さんはそんな事言わないとか間違ってるから止めるとか言わない?」

ミオリネ「まさか…ちょっとおかしな家庭だと思うけどそこまで狂う理由が無いでしょ!」「…でも気になる事はあったわ…プロスペラさん一度もスレッタを娘って呼ばないの、娘達なのよスレッタは一人娘なのに…」

ヌーノ「…どこだったかの企業の確かライアン・インダストリーだったな、そこの廃棄書類でみたあれにそっくりだった。確か内容は幼少期から言うことを信じさせるワードを刷り込み続ける、孤立させて愛情向ける対象に依存させ、反復させるんだ。そうすると倫理観すら即座に切り替えられる従順で善良に見える兵士が完成するって」

ミオリネ「それがスレッタって言うの?まさか実の親がそんな事するとは考えられないわ!」

レイン「うんだから私でも誘導できるか試したの、これでも彼女から信用してもらってる条件は満たしてるはずだから、これ壊してくれない?って」「予想した通りあの温和な顔のまま即答して粉々にしたよ…」

レイン「彼女は倫理観を即座に切り替えられる…、親しい誰かに命令されれば笑顔で相手を殺せる怪物になっちゃう」

ミオリネ「スレッタには?言ったのね?」

レイン「うん、放置は絶対できない…早く対処すれば怪物にだけはならずに済むから…」

ヌーノ「ミオリネなら矯正できんじゃね?スレッタお前の事母親以上に大好きみたいだし」

ミオリネ「ふぇ!?だってアイツエランが好きで……」

白い肌が誰でも分かるくらい紅く染まる、えっ?お前マジでスレッタから好かれてないとか思ってたの?流石にスレッタが可哀想だぞ?

レイン「とにかく…スレッタは少しずつ自分で考えて善悪の判断をするリハビリ中」「だからこの決闘では相手には悪いけど…スレッタの負担は最小限で勝たせて貰うの」

ヌーノ「そそ、つまり俺らがその役に打ってつけってワケ」

ミオリネ「いつかあの母親を問い詰めなきゃね…」

アリヤ「あっ!マルタン落ちた!ミオリネ!、結構粘ったな彼!」

ミオリネ「えっ?あ…っ他の味方機は無事ね!」「このまま粘ってミカエリスを孤立させて!」「こっちには変な神様とハッカーコンビが付いてる!デバフかけ放題よ!」「ついでにチュチュの機体にグラスレーから掻っ払った電磁パルス爆弾付けといたわ!」

チュチュ「オイッ最後のはなんだよ!あーしは聞いてないぞクソスペ女!!!」

ミオリネ「嘘よ!!!」

チュチュ「てめぇ!!!」

スレッタ「ベギルペンデ2機こっちに来ます!」

ヌーノ「安心しな、あっちは今動力が不安定でまとな機動じゃなくなってる、落ち着いて狙ってくれや」

スレッタ「はい!」

ティル「リリッケ!僕達は他の敵機を足止めするよ」

リリッケ「応!!」

ミオリネ「リリッケなんかキャラ変わってない?」

グラスレー寮の圧勝かと思われた集団戦は裏方組の妨害工作と意外と善戦する地球寮パイロットにより大混戦に陥った、徐々に押されてはいるが、作戦通りエアリアルの負担は最小限だ、あとはシャディクが罠に誘導されるのを待つのみだ。

8:Aristotle*2

おかしい、シャディク一同は困惑の最中にいた。OSがまともに起動しない動力が不安定、技量の差で押せてはいるが、まだ一機しか落とせていない、止めを刺す前に制御が効かなくなる、妨害工作なのは明白だがあまりに執拗過ぎる、まさかエアリアルに不調でも…未だにエアリアルはガンビットを出していない、その可能性はある。だがあまりに見え透いた罠、いかに不調でもガンビット無しで我々を倒す事は困難だ。簡単な話だ、相手が疲弊するまで待てばいい、いくらでも。

━━━決闘場前━━

ニカ「私を呼び出してどうする気です?」「今は私決闘のサポートで忙しいんで早めにお願いしますね」「なんです?不満でも?」「私は地球寮の皆を裏切るつもりはありません」「レインを監視しろ…?無理ですよ彼女はどこにでもいます」「私をテロリストの駒から救って頂いたのは感謝してますよ、だからこうして危険を犯して連絡を取り合ってるんです」「スレッタ・マーキュリー?あの子はいつも通りでしたけど?」「はい、引き続き彼女をサポートしますそれでは」

ニカ「チッっ!胸糞悪い!何が可愛い娘たちよ!人殺しの道具扱いの癖に」

スレッタも可哀想ね…あんなのが親役なの、いや、ミオリネが守ってあげてるからまだ幸せか。できるなら助けてあげたいけどあの洗脳下手に解くと危険なのよね、アイデンティティの崩壊で自殺しかねないから。だから親以外で信頼する、例えば恋人とか伴侶に依存先を変えて倫理観が固まるまで待つ必要がある。ミオリネはそこに見事に収まった、スレッタの制御権は今花嫁が握っている。だから安心とはいかないがあの母親が握るより万倍マシだ。

私がしてあげられるのは殺し合いの場から彼女を遠ざける事くらいだ、学園にいる限り決闘制度がその代わりになる。株式会社ガンダムが医療ベンチャーなのもスレッタにとっては幸運だった。私はそれとなくミオリネに提案し出来る限り戦い以外の事に関わらせてあげたいと思う、じゃないと余りに救いがないじゃない…。せめて私は彼女の味方でいたい、差別してくるスペーシアンは嫌いだけどスレッタとミオリネは好きだ、私の大事な仲間で友達で…あと上司だ!。さぁはやく決闘場まで向かわないと、ヌーノとレインが妨害というより破壊工作でシャディク率いるグラスレーチームを引っ掻き回している間に、ジェターク社から無断で掻っ払った対MS用電磁パルス爆弾を使ってミカエリスを妨害する手筈だ。シャディク…私がテロリストの捨て駒だった時の雇用主、私と仲間の未来のため貴方には負けていただく。私怨がかなり入った決意を固めるニカだった。

8:Aristotle*3

アリヤ「あっ…オジェロが落ちた!、よくここまで耐えたな!」「リリッケ機敵機と相討ちで大破!って凄くないか彼女素人だろ!?」「ティル機頭部損傷!、戦闘続行は不可能だ…」「チュチュ機!ミカエリスに奮闘むなしく撃破…」

ヌーノ「ここまでは予想通り、ってか1機撃破とか大戦果だわ」

ミオリネ「1対5…もう少し削りたかったけど、相手も無傷じゃないだけマシね」「相手も本気でエアリアルを落としに来る、二人ともスレッタを頼んだよ!」

ヌーノ「任せろ!ニカからトラップ設置完了の連絡がきた、いつでも行ける」

レイン「ミカエリスは一時的に停止、エアリアルはエスカッシャン展開、相手の僚機はシャディクを守るためアンチドート発動…うまくいけばまとめて倒せる」「まぁ…それもデコイだけど」

ミオリネ「スレッタ!いい?指定値点半径50mより外よ!シャディクは必ず自分でトドメを刺しに来る、だから必ず孤立する機会がある!それまでエスカッシャンは展開しないで!」

スレッタ「はい!私は…ミオリネさんを信じます!」「みんな!辛いけど頑張ろう!」「私たちでミオリネさんと会社を守るんだ!」「?うん!辛くないよ!エアリアルには心配ばかりさせちゃったね、でも大丈夫!ありがとう!」

ミオリネ「スレッタ?」


最初にあった時からスレッタはエアリアルに話しかける事が多かった、いや、これは会話しているのが正しい。エアリアルには意思がある、だけど皆とはどういう意味?まだエアリアルにはなにかある?

アリヤ「……4機に囲まれた!スレッタは半径50m外、いける!ヌーノ!レイン!」

ヌーノ「電磁パルス爆弾起動!」

レイン「対アンチドート妨害マルウェア、スタンバイ」


シャディク「!?!?EMP!案外姑息じゃないかミオリネ!」「ガンビット展開!それが狙いか!」「サビーナ!アンチドートだ!」

サビーナ「全機アンチドートはつど…!クソッやられた…マルウェアだ!シャディク!アンチドートが発動しない!だが1分あれば対処できるそれまで耐えてくれ!」

スレッタ「みんな!僚機を狙って!私はシャディクさんを!」

エアリアルがミカエリスに斬りかかる、なんなく受け止められた!最新鋭機体だけあって電磁パルスの影響からもう復帰し始めている?だけど想定内私たちの狙いは別


アリヤ「敵3機沈黙!幸先は良いぞ!スレッタ!」「アンチドート復活まであと30秒」「チュチュ!ティル!準備は?!」

チュチュ「やっぱり電磁パルス爆弾あんのかよ!!それもニカ姉が担当かよ!!どっから持ってきたんだ?!」

ティル「ジェタークからだって、アリヤこちらは準備完了だいつでも撃てる」

マルタン「大変だったけどやっちゃうよ!」

リリッケ「出力よし射程範囲よし、あとは…」

オジェロ「地球寮の勝利に賭けときゃよかったぜ…」

ミカエリスがエアリアルの脚部を破壊、エアリアルが倒れこむ!


シャディク「ここまでだな、よく頑張ったよ君たちは、だが俺にはあと一歩届かなかった」

シャディク「ミオリネの隣に立つのは俺だ!!!」


ティル「今!」


瞬間、眩しい強烈な光がミカエリス頭部を貫いた


ニカ「あっは♪最っ高!チュチュ後でおもいっきり撫でてあげる!」

チュチュ「地球寮舐めんなよ!」

ミオリネ「スレッタ!無事!?」

スレッタ「ミオリネさん大丈夫です」「…良かった…わたし…考えて動けた…」

ティル「共食い整備の経験が活きたね」

オジェロ「10年分働いたぜ…疲れたぁ」


大型ディスプレイに勝者が地球寮所属ミオリネ・レンブランと告げる、勝った!私たちで勝てた!しかも全世界生中継で!。エアリアルも損傷軽微、スレッタも無事!……力が抜けてヘタりこみそうになるのを堪え、まずは皆に感謝の言葉をかけるミオリネ

ミオリネ「今回は皆さんのおかげで勝利することができました、本当にありがとうございました」

チュチュ「ミオリネが頭下げてる…へっ!こりゃ明日は槍が降るな!、まっおかげでグラスレーに一泡ふかせられたし!気分がいい!こっちが感謝したいくらいだ」

ニカ「良かったねミオリネ、花婿さん守れて!」

ヌーノ「上手くいってよかったぁ…さすがにしんどいぜ」

レイン「ちょっと楽しかった、人だった頃はこんなに知り合いと騒ぐなんて事経験しなかったな…」

アリヤ「ティルも無事だったし、策も上手くいった、ミオリネのおかげだこちらこそありがとう!」

ティルも?まぁ聞かなかった事にしてあげよう、しまった!みたいな顔してるけど。

この後スレッタが「飛べる!踊れる!エアリアルー!」と会社の宣伝忘れてなかったり、そのせいでついたあだ名が水星の◯ービィーになったり、レネとリリッケが戦友になってたり、ジェタークCEOがなにか言いたげだったり、色々あったけどこの闘いは一先ず終わった。



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