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mobmob

 都会の冷たさが白銀に包まれ仄かな暖かさを取り戻す12月24日におれはケンタッキーとピザを買って一足先にアパートで彼の帰りを待っていた

 時計の針が夜8時を指した頃にインターホンが鳴ったので玄関で出迎えると彼がケーキ持参で不意に笑みが溢れる

 ケイモブ「チキンとピザを温め直しますね」

 おれがチキンを皿に移し換えてオーブンの方へ身体を向けると後ろから抱き締めてきた彼の手を少し強く握ってやんわりと断りをいれる

 ケイモブ「こらっ性の6時間はまだですよ……?それにお風呂に入って今日の汚れも落としてないのに」

 モブモブ「今日はなんだか甘えたくて、先にやっちゃおう」

 おれは彼が甘えたいなんて珍しいことも言うもんだと訝しんだがお風呂は予め沸かしておいた旨を伝え二人で浴槽に向かった

 モブモブ「いつ見てもきめ細やかで雪のように白い肌だな唆るよ」

 ケイモブ「モブモブさんの側にいても恥ずかしくないようこれでも美容には日夜努力してるんです少しはリスペクトしてください」

 モブモブ「分かってるよ」

 お互いの身体を洗いながら繰り広げられた日常の会話であるが、彼がいきなりキスを迫ってきた

 ケイモブ「ここでは駄目と言ったでしょう?排水溝に付着した精子のお掃除が大変だったんですから」

 モブモブ「キスだけだからちょっと舌を入れるだけだから」

 おれは彼の要求を受け入れる事にしたが、彼の身勝手さに少しイライラを抑えきることができなかった

 ケイモブ「もう少しおれの考えていることも分かって欲しいです」

 ちょっと凝らし詰めるつもりで発した言葉に彼は深く動揺しながらごめんと繰り返し言ってきたのでおれは慌てて彼へ事情を説明した

 モブモブ「ムードを壊してごめん」

 ケイモブ「おれもそこまで怒ってないです……けど、おれにだってこれは止めて欲しいとかちゃんと考えてるんですよ」

 彼が反省したのを確認してからお互いの汚れを洗い流し身体を拭き終えると、寝室に行ったおれはベッドの上で尻穴を拡げて挿入される体勢になる

 ケイモブ「全裸になるとスースーしますね……///」

 彼がコンドームを付けずに突っ込むと開口部がめくり上がったり窄む感覚におれのメスとしての意識が覚醒し喘ぎを出さずにはいられなかった

 ケイモブ「あっああっああ……///」

 喘いでしまうと脳のリミッターが外れるのか彼の肉棒ピストンで快楽が身体を震わす毎におれの喘ぎも相乗して大きくなる

 ケイモブ「あぁあ!イク!イクイクイク!///」

 おれの体は無意識なのか最後に振り絞った理性が突き動かすのか知らないが快楽を外側へ発散させようと腰をくねらせたり前へ動いて彼の腰振りをわずらせようとする 

 しかし、おれの身体から快楽を逃さないよう彼の巨腕がおれの腰を掴んだり、両肩をホールドして矯正する

 ケイモブ「おれまずいです!このままだとまたイク!あぁあっぁぁああ!!///」

 ケイモブ「はーっ///❤はーっは///」

 射精も介さずケツイキしたおれは腰を震わせて快楽の余韻に浸りながらベッドでへたり込む

 彼がおれの体勢を仰向けにしたので挿入しやすいよう、おれは両脚を左右に拡げて彼からの施しを心から待ち望んだ

 ケイモブ「おれの雌穴にぶっといオスチンポを挿れてください」

 しかし、懇願は焦らされ、彼はおれの乳首を摘んだり円を書くように乳輪を刺激して弄ぶので切ない声を出さずにはいられなかった

 ケイモブ「はぁはぁ///はんぅ……///ひゅひゅう///」

 情けない声とは裏腹に乳首は隆起し紅潮する様はより多くの快楽を受粉するための雌しべのようであった

 ケイモブ「はぁーっふぅ///」

 乳首の節々から白い液体が垂れ落ちるのに彼が気が付くとより締め上げて母乳が噴出する

 おれは上半身だけを起こして彼の前へ両手を広げて母性で誘引する

 ケイモブ「あなたのママですよ~……」

 彼はおれの乳首に吸い寄せられるように膝に頭を乗せて来たので身を屈めた後に少し彼の頭を起こして授乳させた

 ケイモブ「おれの可愛い赤ちゃん……し〜こしこ、しこしこ〜……///」

 彼の表情は伺えないが落ち着いたテンポでおれの母乳を吸って味わっていることは、胸に係る鼻息である程度図り知れる

 ケイモブ「おいしいでちゅか〜……?」

 そのまま授乳手コキを続けると彼の陰茎がはち切れんばかりに膨大し、腰を2回振ったので射精の合図に気付いたおれは根本を強く抑える

 ケイモブ「こらっ勝手にイッちゃ……めっ!……でしょ?ちゃんとおれを孕ましてくださいね」

 彼の亀頭に軽くデコピンをすると、おれは正常位に戻って挿入される

 アナルがめくり上がり、前立腺がゴリゴリと臼で籾殻を磨り潰すような快楽でおれは絶頂を三度繰り返す

 ケイモブ「中に出してく……いっくぅぅうぅ!おぉぉお!?おっぃくうぅううおおおおお!///」

 おれはすかさず脚で彼の腰を絡ませて彼からの寵愛を一つ残らず味合う

 ケイモブ「孕まして!おれのケツアナおマンコにある前立腺子宮に受精させてぇえっいくぅぅうううおおおおおおおぉぉぉおお……///」

 彼が達する前におれの鈴口から精液が留めなく流れると忘れかけていたオスとしての快楽を思い出す

 ケイモブ「おれ……オスとしてもあなたに負けてしまいました……///」

 おれは犬が絶対的上位者に向ける姿勢でお腹を見せつけると彼は満足して萎れた陰茎に手を掛けて亀頭を剥き出しにし、重点的に掌で責め立ててくる

 ケイモブ「射精したばかりのメスチンポ扱いちゃダメぇ!なにかくる……!あーっはーっはーっはーっあぁぁっぁぁああああ!///」

 潮を噴水のように部屋中に噴出したおれは倦怠感に身体を蝕まれ力が抜けていくとメスとしてのおれが再起した

 彼はおれの汗だくの身躯に吹き出した潮を纏わり付かせ天然のローションを作り出すと照明の影響で照りに照ったおれの体に性衝動を抑えられずにぶつかって来た

 彼の急激なピストン運動は快楽だけではなく性行為の本質を突いてくる新たな種を残すためのオスとメスの命懸けの交尾だ

 こ、殺される……おれの顔は涙や汗でくしゃくしゃに成りながらも肉体を打ち付けられる快楽と彼の射精が待ち遠しくて期待感に胸を一杯にする

 ケイモブ「いくぅうぅぅぅうう!///」

 彼の精子が腸内に駆け巡るとおれの身体は宙に浮くような解脱感で先程までの倦怠感は吹っ飛んでしまった

 おれは余韻に腰を痙攣させていると射精し終えた彼の半勃ちのチンポを見て、直ぐに舐めて奉仕する

 ケイモブ「んはぁ……///んん……///」

 舌でカリ首をなぞったり、鈴口の隙間に入り込んだと思わせて、喉奥まで彼の陰茎を頬張る

 ケイモブ「んぅ!んぅ!」

 彼がおれの頭を撫でるとおれは喜び勇んでストロークを激しくする

 ケイモブ「んぅぅぅ!?……はぁ……///」

 口内射精を終えると緩やかにチンポを口から離すので、おれが名残惜しさから口を窄めるとチュポンとお風呂の栓が抜ける様な音がした

 その後におれは口を大きく開けて見せて彼の眼前で精子を舌で混ぜる動作をした後に喉を精液で潤した

 ケイモブ「まだ……イケますよね?」

 出し終えたばかりで収縮している彼の玉袋を掴んで優しく伸ばしながら、もう片方の玉を吸って舌で転がすと、彼はベッドに横たわり完全に受けの体勢になった

 ケイモブ「攻守交代ですね……」

 玉舐めをしながら手で扱くと彼は珍しく腰を震わせているのでおれの嗜虐心に火が付いた

 ケイモブ「おれにあんなことをしておいて、これくらいで弱音を吐いてしまうなんて心外です……」

 亀頭を手のひらで捏ねくり回しながら言葉責めを行うと彼は喘ぎ声を堪えきれずに発し始めた

 ケイモブ「そういえば、この前オルカ先輩から連絡が来たんです……どこから聞きつけたのか、おれたちが渋谷に住む前に二人きりで会わないかって」

 報告を聞いている彼の陰茎が数倍にも膨張しはち切れんばかりになると喜々としておれは続けた

 ケイモブ「ユキ太くんの今後についての相談だったんですけど、その後なんだか意気投合しちゃって酔った勢いでそのままホテルまで……」

 ホテルという単語を聞いた彼は目に涙を浮かべながら上半身を起こそうとするので、おれは必死に押さえつけながら扱き続ける

 ケイモブ「最後まで人の話は聞かないと……めっ!ですよ……それでホテル前まで行ったんですけど、お互いに愛してる人を裏切れないからって、そのまま通り過ぎて電車に乗って帰路に着いたんです」

 「当然オルカ先輩は人のモノを取るような方ではないですし、仮に迫られても断ってました」

 彼は最後まで聞くと安心したのか荒かった呼吸が収まり喘ぎ声を出し始めたのが可愛くておれは追い打ちを掛ける

 ケイモブ「まさかこんな報告で、こんなにチンポを勃起させてしまうなんて、モブモブさんは本当はMなんじゃないですか〜……?」

 おれは声のトーンを低くしながら、亀頭だけでなく陰茎全体を彼の我慢汁とおれの唾液を使って両手で激しく捏ねくり回す

 ケイモブ「フフっ…10秒耐えれるかな…じゃなきゃ、もっと強い男の所へ行っちゃいますよ……10……9……8……7……6……ごぉーお………よぉーん…………さぁーん……………にぃ〜〜………………い〜〜ち…………………!」

  おれは指でリングを作ってカリ首に沿って回したり、裏筋を強く押して尿道を拡げたり、彼から教わったテクで本気で責め立てる

 ケイモブ「ゼ〜ロ……!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ほら最低マゾチンポ……イけ…!イッちゃえ〜!ほらイケよ!イケ!」

 彼は涙と脂汗で顔をグシャグシャにしながら情けない喘ぎ声を出して腰を強く2回振り始める

 おれはすぐさま射精の合図だと気付き爆発寸前になった巨根の根本を強く押さえつけて彼の自分勝手な性欲を止めた

 夫の暴走を諌めるのも伴侶として当然の務めだからだ 

 ケイモブ「だからダメと言ってるでしょう?外に出したら……ちゃんとおれのメスアナに出して孕ませないと……///」

 おれは彼に後ろを向き臀部を見せつけて両手いっぱいに使って開口部を拡げると、彼は飛び切り勇んでチンコを突っ込んできた

 ケイモブ「おぉぉぉおイクゥっ!はーっ凄い!今まで何かと比較にならないぃいい!///」

 彼は圧されていた勢いを取り戻すかのように叫びながらピストンを繰り返して、ゴリゴリとおれのアナルを破壊する

 おれは彼との初調教時の事を思い出して身体全体が快楽で痙攣するが、それを凌駕する容赦無いセックスに白く上書きされる悦びで獣の様に声を上げるしか無かった

 ケイモブ「はーっ!はーっ!はーっ!オォォォオオオオオイクイクイクイク!もうイったから!これ以上はクンヒィィィイィイイ!?///」

 おれは後ろから無我夢中に突き上げられながら首を閉められ唇を貪られて被捕食者としての地位を自覚させられ、頭の中はイク事だけでイクゥイクゥ!イクイクゥイクゥイクゥイクゥイクゥイクゥイクゥイクゥイクゥイクゥイクゥイクゥゥゥゥゥゥゥ!

 

 ケイモブ「んはーっ!はーっ❤……///」

 おれは体勢を維持できず座り込むが、身体全体は快楽の熱で燃え盛っていた

 ケイモブ「はーっ❤はーっんむぅ!?///」

 彼は呼吸を整える隙を狙って陰茎をおれの口に突っ込むと嗚咽する暇も与えず、喉元まで彼の亀頭の感触を捉えた

 ケイモブ「んーっ!?んー!……」

 おれは必死に彼の尻を手で叩いたり、鼻呼吸に切り替えて危機を乗り切ろうとしたが無駄に終わった

 ケイモブ「んーっ!……んはぁ❤はぁはぁ……❤」

 酸素不足で目眩が激しいが、胃に直接中出しされる感覚でおれは潮を吹いた

 ケイモブ「ごめんなさいダーリン……オルカ先輩の事を黙っていて、心配しなくても大丈夫ですよ……おれの旦那さんはモブモブさん、貴方だけですから」

 彼はそれを聞くと安心しきった顔で抱擁してくるのでおれも躰全体で抱き締め返す

 ケイモブ「でも、早くパートナーにしてくれないと他の男に行っちゃうかも……?」

 そんな気は毛頭無いが、半ば脅し覚悟で言うと、彼はいつにも増して真剣な眼で唇を近付けて舌を入れてきたので、おれは合意の合図として受け取った

 ケイモブ「んちゅ……はーっ///んっ……///」

 その後は互いの身体の火照りが収まらぬ内に浴槽で体液を洗い流すと部屋着に着替えてチキンとピザを温め直す

 ケイモブ「まだ頭がクラクラする……」

 額に手を置くと先程まで獣と化していた彼が心配して駆け寄ってきたので大丈夫だよと言って椅子に座らせた

 レンジで温め直してる間に彼は買ってきたシャンパンのコルクを抜くと勢い良くポンッと音がしたのでおれは不意に思い出し笑いをしてしまう

 主食を軽く済ましたあとは、ケーキを切り分けて小皿によそると肩を寄せ合ってテレビを見ながら食べ始める

 おれはケーキを咀嚼して彼の口へ注ぎ込むと彼もそれを咀嚼しておれの口へ戻して分け合って飲み込み、ケーキと互いの唾液を撹拌した味は先程の残火が激しく再燃する興奮を覚える

 察した彼がおれの頭を優しく撫でて宥めるので燻ったおれの興奮は他の詮索欲求に変わっていく

 ケイモブ「おれもっとダーリンの事が知りたいです……高校の頃とか何をしてたんですか?」


     【飛ばして良いですよ】




 セックスまでした仲なのに彼の過去はまだ何も知らなかったおれは安直な質問をする すると、かれの手は震えて動揺していることは明らかだった

 モブモブ「小中は半ば不登校で塾通い、学校でしっかりと勉強し始めたのは高校からかな」

 これは聞かないほうが良かったかなとおれは心のなかで頭を少し搔くと彼は聞いてもいないのに詳細を話し始めた

 モブモブ「幼稚園、小中はずっと日陰者でイジメられてたかな……クラスの人気者達にさ、だから先生に言っても信じてくれなくて…その癖、俺が対人関係で問題を起こしたら俺ばかりに怒ってきてさ、そんな教師が全校生徒の前では皆仲良くとか嘯いててね」

 ケイモブ「親御さんとか心配してくれる大人の人は居たでしょう?」

 モブモブ「極めつけは運動会だったかな……借り物競争で札を拾って書かれているお代に合致した保護者達を見つけて二人三脚でゴールするやつでさ、誰も俺と走ってくれる奴は居なかった。周りの奴らは直ぐにゴールテープを切ってさ、俺は10分くらいレーンの中で札を掲げて呼び込みをしていたよ、そして諦めた俺は後列に迷惑を掛けないようにゴールまでそそくさと走った」

 モブモブ「そんな奴等がさ子供は宝だとか、皆平等とか喧伝しているから真面目に生きる事が馬鹿らしくなっちゃって」

 ケイモブ「やり返したりしなかったんですか?」

 モブモブ「TFTの事だね中学生の時に読んだな〜。家には本と映画、パソコンがあって知的欲求には困らなかったからね。でも、初代ガンダムを観てたから敵にも事情があると思うと手を出しづらくてさ」

 「それに、上方に訴えても取り合えてもらえ得なかった現実もあって何もかもどうでも良くなっちゃった」

 「だけど勉強は大切だと常々思ってたし、不登校だったから塾には通わせてもらったよ、本とか映像作品なら幾らでも買ってくれる家だったから、そこでの勉強は本当に楽しかった。こっちはお金を払っているから塾講師も責任持って教えてくれるしさ、人間扱いもしてくれてね」

 そうか、彼はよくアニメとか漫画に出てくるようなキャラの話し方をしてたのは、本や映画としかコミュニケーションを取っていなかったからなのかとおれは咀嚼した

 「高校は地元の進学校とは名ばかりの田んぼに囲まれた学校に進む事にしたんだ。当然、そこには俺をイジメてた奴も居たけどね許して通うことにした」

 「次は舐められないように入学式までひたすら鍛えた毎日筋トレを欠かさずに行なって気が付けばゴリラになってた」

 「最初の期末テストでは300人中50位だったけど、中間、期末と試験が行われる度に順位が繰り上がって一位になった時なんて初めて学校という社会空間で生存圏が出来たと喜んだね……まぁ模試で井の中の蛙だと叩きつけられたけど」

 「周りにも人が集まって来たけど、ひたすら敬語で話したら自然と引いてくるから後はモノ好きしか寄ってこなくなった」

 「そしてね、いつものように三階の階段で1人でご飯を食べていると、そこに来たんだ彼女がね」

 「開口一番に”私もヲタクだよ”と言ってきたから驚いたよ。その時の俺は未だに自分からヲタクを自嘲するんじゃなく、周りの嫌悪の対象としてのヲタクでしか世間には浸透してなかったと思ったから」

 ケイモブ「初恋ですか?」

 モブモブ「いいや、初恋は中学生の時だったね俺をイジメてた奴と付き合ってたから意気消沈だったけど」

 「話を本筋に戻そうか、彼女からは沢山の贈り物を受け取ったんだそれは本で吸収した知識よりも生き生きとしてすんなりと俺の脳まで浸透していった」

  「人と会話することって楽しいよ。それに彼女は美術とピアノに長けていて俺には無い分野だったから知的好奇心も後押しした」

 「初めて金銭を還さずの他人の暖かみに触れて人としての感情を取り戻す所までは良かったんだけど、感情の発達が他の人よりも当然遅れててさ、それに伴っていじめのPTSDが起きちゃって」

 「周りからは調子に乗って自分勝手で癇癪持ちの人に豹変したと視られていたと思うけど、俺はどうやって処理するのか混乱してただけだったんだ」

 「それに平和ボケしてる日本でPTSDの理解なんて遅れてるしね田舎なら尚更さ」

 「そして人が離れていく中、それでも彼女は俺のことを慕ってくれててピアノを聞かせてくれたりもしてあの時が本当に幸せだった」

 「毎日沢山の贈り物を受け取って卒業式の日に俺は意を決して告白したんだ」

 「結果はNo当然だね俺は彼女に何もお返しをしなかったんだから……」

 「その時に初めて俺は他人を理解したいと思ったよ……情報の集合体として見るのではなく、同じ人間として、だけど……!理解したかった相手はもう居ないんだ……どこにも居ないんだ」

 おれは嗚咽する彼の頭を優しく包み悲しみを受け入れる他無かった

 ケイモブ「その人は死んだんですか」

 モブモブ「いいや死んでないよ…この話は続きがあってね」

 モブモブ「そいつ美人局だったんだよ。俺をイジメてた奴らに使われる」

 ケイモブ「えっ」

 空前絶後の答えにおれは喉を詰まらせる

 モブモブ「撃沈した日の夕方に彼女からラインが来てさ、ことの説明をしてくれたんだ。俺が現を抜かして勉強に手を抜くか、対人関係で動揺しているのを見てみんなで笑ってたって」

 「最後の期末テストで物理科目だけ俺は2位だったんだ。その時に一位を取ってた奴がその娘の彼氏で……そのなんだ、まぁ奴らの手のひらで俺は踊らされてたって訳だ」

 「最後にラインには”生きて…”なんて彼女から送られててさ……笑っちゃうよね」

 「彼女が俺に接近してきたのは嘘の理由だったけど、それでもね彼女と生き生きとした会話を交わしたのは事実だし、また生きてみようと思ったのも事実だ。もし彼女を否定したら俺はまた生きる理由を失っちゃう」

 「だけど、そんな糞みたいな地元に離れたいと思ったのもまた事実、現に大学進学を機に上京して今に至るわけだからね」

 「それで健太とは何かシンパシーがあったんだろうね。それでも理解し合う次元にまでは辿り着かなかった」





      【伏線回収ですよ】


 ケイモブ「おれは……おれは誰かに望まれて貴方と付き合ってるわけじゃない」

モブモブ 「なら、ケイモブ……結婚しよう」

 「渋谷ならパートナー制度がある満足な婚約では無いと思うけど」

 ケイモブ「おれは、もっとモブモブさんの事が知りたいです……もっと貴方からたくさんの贈り物を受け取りたい」

 「貴方が出来なかったことは二人でならできますよ……きっと」

 おれは彼に口づけを交わし、手を繋ぎながら寝室へ誘導する

 ケイモブ「気を取り直して、婚約後初のセックスをしませんか?」

 交互に服を脱がせ合って、最後に彼のパンツを降ろしたおれは陰茎にしゃぶりつく

 ケイモブ「ジュルル……///ジュル……///」

 膨張していく陰茎を見てたまらずおれはベッドの上へ移動して開口部を拡げると、彼がローションの蓋を開けてアナに念入りに塗りたくる

 ケイモブ「正常位が良いです……お互いの顔が見れるので///」

 彼は頷いて挿入したので、おれは彼の顔に両手を拡げて接吻を懇願した

 ケイモブ「誓いのキスをしてください……」

 いつもとは違う特別なキスはより彼の唇を感じることができた 

 ケイモブ「んぅ……///んはぁ……んん///」

 舌を味わっていると、彼は口を離して将来の事を話し始める

 モブモブ「結婚式はハワイで挙げよう二人だけで厳かにね」

 ケイモブ「おれのために、嬉しいです。それに新婚旅行も兼ねて経済的で……///あと、婚約指輪はルビーがアクセントで、それぞれの指輪の裏にはお互いの名前が彫られてるモノじゃなきゃ嫌です……///」

 挿入したまま今度は彼が仰向けになったので、おれが腰を振って奉仕する

 ケイモブ「子供はどうしましょう……///養子を取るのが現実的ですが、奇異の目は避けられませんね」

 モブモブ「二人でなら乗り越えられるよ。それにケイモブがこれからも美容に努めるなら誰にも分からないさ」

 おれは彼の楽観性に少しじれて、ほっぺたを優しく引っ張る

 モブモブ「いででで!……ちゃんとリスペクトするから!」

 ケイモブ「う〜んそういうことじゃないんだけど……。そうだ!おれ、夢があるんです。子供にバイオリンを習わせたいって、当然子供の意見を尊重するので強制はしませんが」

 モブモブ「いいね!おれも二人に協力するよ。そしたら住む場所も予め考えておかなきゃ」

 お互いが心の内に持っていたモノを打ち解け、意見が纏まるとおれたちは微笑んだ

 ケイモブ「はんぅ……!あん!///」

 彼がピストンを再開し始めておれのメスが稼働し始める

 ケイモブ「中に出して!ダーリン!///」

      「んぁああああ……!///」

 流石に一日に4回も交わると体力も限界が来たのか、互いに息が絶え絶えでベッドに体重を任せると、彼が抱き寄せてきたのでおれも引き寄せられる

 おでことおでこ、胸と胸、お腹とお腹を密着させて互いの内部の音に耳をすます

 ケイモブ「ことん……ことんと鳴ってます」

 いつもなら絶え間ない速さで繰り返していた心臓の鼓動が優しく応答する

 彼が頭を撫でてきたので、おれは互いの脚を絡ませて彼からの寵愛を身体全体で受け止める

 グゥ~と急に彼のお腹から音がしたのでおれは綻びてしまった

 ケイモブ「もうお腹が空いちゃったんですか?」

 モブモブ「こんなに動いて泣いて笑ったからね」

 ケイモブ「そうですね、そうだ明日はダーリンが好きな料理を作りたいので教えてください」

 彼は少し頭を搔くと恥ずかしそうにしながら答えた

 モブモブ「ハンバーグかな……」

 ケイモブ「ふふっ以外に可愛らしい所もあるんですね」

 おれたちはその後も会話を続けて、そして気を失ったように寝てしまった

 おれの身体の半分は贈り物で出来ていて、もう半分は試練で出来ている

 周囲の反対は多いだろうけれど、周囲からの贈り物でおれは存在している


 ケイモブ「これからもよろしくお願いしますね……おれの旦那さん」

 

 -5年後-

 おれたちは渋谷に住居を共にして暮らしてから4年、喧嘩をしたり喜び合ったり日々の感情と出来事を共有して生きている

 

 モブモブ「それじゃあ仕事に行ってくるよケイモブ」

 彼の声を聞いたおれは鍋の火を消して急いで玄関まで向かった

 ケイモブ「行ってらっしゃいあなた」

 モブモブ「今日も綺麗だね指輪も付けて、無くさないようにね」

 ケイモブ「わかっていますとも」

 モブモブ「そうだ!今日でサウンズモブが家に来て3年も経つんだな。よし、バイオリンを買ってくるよ。後、知り合いにバイオリン教室を開いてる奴が居るから頼んでみる」

 ケイモブ「ちゃんと忘れずにいてくれたんですね、嬉しい……!」

 おれは彼に口づけをすると、背後から

 サウンズモブ「パパたちなにしてるの〜?」

 と子どもがリビングから顔を出してきたので急いで”なんでもないよ”と二人で笑顔を向けて取り繕う

 おれはいつまでも馬鹿の一つ覚えみたいに二人だけの愛の形では無いことを知りながらも

 ケイモブ「今日の夕飯は貴方の大好物のハンバーグですから楽しみにしててください」

 モブモブ「ケイモブの作るハンバーグは世界一美味しいからね楽しみだな〜!それじゃ行ってきます!」

               (わか)

  これからも彼との一日一生を理解り合って生きていきたい。          






        

                 −終−   


 ケイエスミラクルモブさん、あなたの笑顔は周りの人を幸福にするでしょう。あなたの優しさは周りの人を癒やすでしょう

 最後に出会えた人があなたで良かったと心から思います さようなら

  消える

       

 


 

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