自キャラジオ 第二回 ~前世"界"議~

自キャラジオ 第二回 ~前世"界"議~

春風

「…………」

「……レ」

「レディースエンドジェントルメン!自キャラジオの時間だよー!」

「…………」

「何か言ってよお!?」

「……それ別に無理に言わなくていいやつっスよ」

「……えっ」


~A FEW MINUTES LATER... ~


「……と、というわけで自キャラジオ第二弾。今回は所謂”転生組”の僕ら二人で質問に答えたりしていくよ!もう!」

「よろーっス」

「……ではまず自己紹介だね。僕は本名”青島雄二”。掲示板では『TS転生青魔おじさん』って名乗ってるよ。前世は38歳の男性、今は肉体年齢13歳の女の子だね」

「炫未刹那っス。これで”カガミ・セツナ”と読むっスね。掲示板じゃ『ガミラ君』ってコテハンっスよ。前世じゃ高校生兼エージェント、今も年齢は同じっス」

「……あれ、ていうか君も前の世界で……?」

「あー、いや死んではいないはずっスね。オレは転移寄りっス。まあ二度と戻れないのには変わらないんで”前世”でいいんじゃないっスか?」

「戻れないんだ……」

「中の人曰く『おじさんの方がまだ一時帰還の可能性あるよ。まあ両方無いも同然だけど』だそうっス」

「そっかあ」


『前世で辛かったことは?』


「仕事」

「おじさんの眼から光が……!」

「いやあ17連勤した時は流石に死ぬかと思ったなあ。しかもその間あのクソハゲ…部長は接待ゴルフに家族サービスだってさ。僕らが炎天下の中必死に歩き回って契約取りつけた後帰社してからも深夜まで事務作業したりとかそんなデスマーチしてる間にだよ?笑っちゃうよね、しかもそれで給料は時給換算すると6」

「ストップ!ストップ!分かったんで!いかに辛かったか痛いほど伝わったんで!」

「……ハッ。僕は何を……えっと、前世で辛かったことだっけ?」

「あーこれはオレだけ話すんで!はいいきます!」

(……いやオレも大概重いな!?)
 ↑※クソみてえな境遇で戦い続ける羽目になった少年

「…………?」


『仲が良かった人について』


「………………いたかなあ、特別仲いい人」

「お、おじさん……!」

「学生時代……は大人しくて友達もいなかったし。就職してからはそんな暇もなかったし……事故死するまで独身だったし……」

「……………」

「オ、オレの話いきますね!?」

「あ、うん……」

「……オレの場合は一緒に戦った組織の仲間たちっスね。なんだかんだ特別な絆で結ばれてるっス。元気かなぁ……」

「ふふ、いい仲間たちだったんだね……どんな人たちだったの?」

「オレのクラスメートで子供の頃から組織に育てられた生粋のエージェント。オレにとっては姉みてーな存在だった、というか姉を名乗って憚らなかった支部長。いろいろと奔放だった情報生命体に、命が宿った鎧……みんないい奴でしたよ」

「……君の元いた世界もなかなか不思議だねえ」

「まあ現代ベースのローファンタジーなTRPGで使ったキャラがベースっスからね」

「身も蓋もないねえ」


『現世で新しくできた趣味』

「(青図)魔法の練習、かな?強くなるためにーって思って続けてたらなんか楽しくなってきちゃって」

「眼鏡のお姉さんあたりが聞いたら喜びそうっスね。他には?」

「……………ファ、ファッション」

「あっ……いい趣味だと思う、っスよ?」

「気を使ってくれてどうも……君の方は?」

「新しくできた、ってのはどうにも……前世から相変わらずツーリングは好きっスけど」

「ああ、魔道具の解析は最近好きでやってるっスね。まだ異能での再現は全然できてないっスけど」

「ツーリングかあ、いいなあ……昔結構憧れたよ、あれ」

「今度乗ってみるっスか?後ろも横も空いてるっスよ」


『前世で嬉しかったこと』


「コーヒーが上手く淹れられた日は気分がマシだったね。ああ、あと僕が事故死する直前に部長の横領がバレてしょっ引かれてたのは素直に嬉しかったよ」

「……さっきっから暗くてごめんね。おじさん前世はブラック企業勤務の冴えないサラリーマンだったからさ……そういうコンセプトだからさ……」

「あー……オレはまあ、なんだかんだ敵組織を打倒してみんなを守れたって実感した瞬間が一番嬉しかったと思うっスよ。あとは仲間たちと過ごしたクリスマスパーティとか、海辺の任務ついでにいった海水浴とか、組織の慰安旅行で行った温泉とか……なんだかんだいい思い出は結構あるっス」

「結構いろいろ経験してるんだね?」

「まあセッション※5回分の人生なんで」

※TRPGの1プレイを指す言葉。ガミラ君は中の人が使っていたキャラを元ネタにしているぞ!


『今世で気になる・興味がある人 ※恋愛的でも友情的でも』


「えっと……普段気にかけてくれてる人たちはやっぱり気になるかな?魔刀剣士君に、甘き異牙ちゃん、水麗ちゃん……うーん、他にもたくさんいると思うけど、この場でパっと名前を出し切るのは難しそうだなぁ。ここで名前を出せなかった人たちもね、気にかけてくれることが多くてね……ありがたいよ、ほんと」

「あ、あと魔女Sちゃんとか、色の変わる魔女の子たちとか、黒檀の魔女さ…ちゃんとか。今の僕はほら、魔女っ娘みたいなもんだし。なんとなくりすぺくとだよね」

(……この人、やっぱ心も女の子になりつつあるのでは?)

「恋愛面は……うーん、よく分からないね。前世でもさ、そういうのに縁が無かったからね。なんなら”どっち”を好きになるのかも分からないし……なんてね」

「んじゃ、次はオレっスね。先に言っとくっスけど恋愛的な興味がある人はいないし余程のことが無いと芽生えないっス」

「おや、随分はっきり断言するんだね。なんで?」

「……前世で初恋の幼馴染を手にかけた話、します?」

「うん、おじさんが悪かった。友情面の話に移ろうか!」

「うっス。まずは学生服君…『学生服の少年』ってコテの人っスよ。彼は……こっちで初めて出来た『友達』だと思ってるっス。境遇もシンパシー感じるっスからね。テンド君と併せて学生組とか呼ばれたりして……元気かな。あとオレとどこか似た力のルーツっぽい変身青年さん。あの人には気にかけてもらった縁もあって気になるっスね。頼れる先輩的な?」

「うーん、青春だねぇ……」

「他だと、特定の誰って感じではないっスけど魔道具とか機械系の技術者サンらとは話してみたいっスね。そんなとこっス」


「……といったところで、寄せられた質問には全部答えられたかな。どうだろう、挙げてくれた人たちの期待に沿えてるといいんだけど」

「またなんか気になったらいつでも気軽に聞いてくださいっス!というわけで自キャラジオ第二回はオレ、ガミラ君と!」

「おじさんがお送りしました!またねー!」




※本ページにて使用した画像は、全て下記にて作成したものを編集しています。

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