guegue

guegue


「ちがうっ!俺はお前みたいな変態じゃないし、キスされただけでとろとろになんてならないし、お前になんて、負けんッ!」

「殊勝なことを言う」

「なにを、んうッ!?ん、ぅ……あ、」

再びくちびるを重ねらえて、どろりと脳がとけていく。突然のことで抵抗する余裕もなく、吐息の混ざり合う甘い感覚に溺れそうになりながら、ちゅうちゅうとお互いの存在を貪りあうことしかできない。グエルの意識が朦朧としている間に、二十代となったグエルは、さっさとグエルのハーフパンツを脱がすと、柔らかいモノを掴み、しゅこ、しゅこ、と手でしごいてきた。ゆっくりではあるが、完全に弱点を把握している動きだ。自分であるから、当然ではあるのだが__

「ッん、やめろ馬鹿、離せ!」

「我慢できないんだろ?俺はお前だからな、わかるよ、ここ、うずいて__」

押し倒されると同時に、軽く腹を押された。こぽ、と音がして、先程ラウダに出されたものが溢れていく。まだ生ぬるさを保ったものがなかをゆっくりと流れ落ちていく感覚に、「あ」と思わず名残惜しいような声をあげてから、はっとして自分のくちびるを手で抑えた。しかし二十代グエルの、ペンだこができて硬く筋張った指先が、そうっとグエルのくちびるを開けば、そこは素直に押し開かれた。

ぐちゅ、ぐちゅ、と粘着質な水音が出てくる。裏をなぞり、先端を擦り、時たま思い出したようにきゅうっとしめつけられて、グエル本人ですら知らないほど『いちばんきもちいい動き』を、的確にやってくる。性器を擦られる短絡的かつ直接的な動きは、キスされたことによる甘やかな刺激や、前立腺や結腸を穿たれることによる暴力的な快楽とは違う、気持ちよくなる本能を思いっきり抉ってくる動きだ。ビクビクと足を痙攣させていると、不意に、二十代グエルの青いひとみが、グエルから逸れた。

「ふふ。お前は少しお預け。ハジメテであれだけ出されたんだ、今はゆっくり休ませてあげるべき」

「……その割に、あなたは兄さんを休ませるつもりはないようだけれど」

「ならそこで見ていろ、お前のだあいすきな『兄さん』が、いっぱいきもちよくなるところ」

「俺はちがッ、きもちよくなんか、やめろ見るなラウダ!」

「ここ、赤く腫れている。触ってほしいのか?」

「っひい、あ、あああああッ!?♡」

胸元に伸びた手が、グエルの胸、陥没していたその場所から、ぎゅむ、と中身をつまみあげて、そのまま敏感な部分をすりすりと指先で摩擦した。痛みを感じるギリギリの力加減は、まさしく自分の身体をよくわかっているからこそできる芸当だ。そのままぐりぐり捏ねまわされてしまえば、びく、びくん、と腰が跳ねる。なんだこれ。ついこの前までこんなことなかったはずなのに。俺の身体が淫乱なのか。それとも__ラウダが、さっき、ちくび、さわってきたから?

ラウダのひとみが、じっとこちらを見つめてくる。理性的だった茶色のひとみに、本能の色が混じる金の光が宿って、こちらに触れられないまま、見てくる。手を出せないのか、不格好に四つん這いになったまま、しかし視線だけはこちらに固定されていて、二十代グエルが舌なめずりをしてみた、その場所、グエルが恐る恐る視線を下ろすと__ラウダの分身が勃っているのが、衣服越しにもわかった。

はっとして、グエルはそれを認識する。

ラウダは俺で、興奮している?

そこからはもうだめだった。二十代グエルの指先が、勝手知ったると言う様子で、胸を、脇腹を、指先を、性器を、後ろを、グエルすら知らない『最適解』で動き、グエルの身体を、いたずらに高める。声が漏れる。反射的にくちびるを噛んで耐えようとすると、二十代グエルはグエルのくちびるをぺろりと舌先で舐め、そのままじゅぷじゅぷ、舌を吸い上げる。

「覚えておけ。お前が一番きもちいいのは、こうやって乳首カリカリしながら、ナカの浅いところ、優しくとんとんされたとき。ちょっと時間はかかるが、いつもよりたっぷり深イキできるぞ」

「あッ、ん、ひ、やめ、やめろ、ひぁ、あ、あ♡」

「次点でちょっと乱暴にかき混ぜられたとき。こっちはシンプルにきもちいい」

「あああああああッ!?♡あ♡あああ♡」

「ラウダにぎゅう♡ってされるの想像して、いっぱいちゅこちゅこすると、すっごく、きもちよくなれるぞ……♡」

二十代グエルの言葉が脳内を駆け巡る。そんなのしらない。したことない。でも、たぶんそれが『正解』なのだと、無理矢理にでも理解させられてしまう。きもち、いい。ぐちぐち、と水音がする。いつの間にか三本に増えた指は、ばらばらに動いて、グエルのなかを掻き回していく。ぐちゅぐちゅと奥まで突っ込まれて、前立腺をごりごり押しつぶされ、まだのこっていたラウダの精液と、まだ乾ききっていなかったローションがかきまぜられて、ぐちゅぐちゅ、酷い音。きもちいいことが頭を埋め尽くす。ぐちゅぐちゅ、ぐちゅぐちゅ、きもちいい。きもちいい。きもちいい。きもちいい。きもちい、

「あ、やめ、き、んん、ひい、ううう、あああああッ♡」

「お」

グエルの性器が、どろどろと薄くなった精液を吐き出す。とさ、と二十代グエルの身体に倒れこんで、ゼエゼエと息を整える。頭がぼうっとしていた。気付けば頭が真っ白になってただひたすらに、目の前の快楽と、それを与えてくれる指先のことしか考えられなくなっていた。二十代グエルが、にい、とくちびるだけで笑ってみせる。

「すっかりたべごろだな♡ちんぽでいっぱいしてほしいって、なか、ぴくぴくしてるぞ♡そんなに俺の手がきもちよかったか?♡」

「……♡? ……♡♡」

どろりと融解したひとみで、グエルがぼんやりと『自分』と、その向こう側でなんだかやけに悔しそうな、しかし真っ赤にのぼせ上った、ラウダの顔を、見つめる。

もうなにも、わからなくなってしまった。

Report Page