film whiteの終わり際にこういうシーンがあったらいいな。
皆様の作品に滾って勢いで書いてしまいました....(力尽きて短くなってしまいました)
film whiteの終わり際、こういう会話があったらどうでしょう。
おそらく恥ずかしくなってすぐ消します
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゴポリ、と青年の口から血が漏れた。
「トラ男。大丈夫だからな。今、治すから」
血だらけで雪の上に倒れこんでいるローを見下ろしながら、
チョッパーは焦ったように口にした。
「いい....。もうどうしようもねぇことはわかってる。」
ローの言葉にチョッパーは悔しそうな顔を浮かべ、目の前の患者を救う方法を探す。
「そんなこというなよっ!..止血っ先ず止血して、そうだ、トラ男の能力ならここでも手術が..いやでもそんな体力は..」
今にも泣きだしてしまいそうな表情のチョッパーに、ローは緩慢な動きで手を伸ばす。
彼の手が、チョッパーの頬に触れる。
「トラ男....?」
「聞け、トニー屋」
ローがチョッパーの頬を優しく撫でると、その手からあまりにも優しい体温がチョッパーの頬に伝わった。
「おれは、もうじき死ぬ。だから、珀鉛病に罹患した子供らは、お前が、治してやれ。
手順や必要なもんは、全部俺の友人....ペンギンってやつと、シャチってやつに聞け....。頼んだぞ。」
息も絶えたえな言葉に、ぐっと涙をこらえたチョッパーはただうなずくしかない。
「あと、すまなかった、な....こんな事になっちまって....。
あいつらにも、謝っといてくれ」
あいつら、とは麦わらの一味のことだろうか。
「やっぱり、おれなんか、生まれねぇほうがよかったんだな。
....いまさら、か」
「っ!!違ぇ!!そんなことねぇよ!!だってトラ男は、トラ男は優しい人間だ。
さっきだって、悪い盗賊から街の人を守ってた!それに世話焼きで、人を救うのに命を懸けれて!!!
...おれ、今日あったばっかなのに、トラ男のいいところ、たくさん知ってるよ。」
ローの悲しげな笑みとともに告げられた言葉に、チョッパーはつい声を荒げてしまう。
「トニー屋....。」
「だから、だからトラ男がトラ男を否定すんなよ....!
お前がお前を縛るなよ!!トラ男は、もう自由になっていいんだよ..っ」
「....あぁ、」
ローは少し驚いたような顔をした後、優し気な顔で微笑んだ。
そこにはずっと昔に捨てられた平穏や、安堵があった。
「トニートニー・チョッパー、お前ならきっとなれる、何でも直せる〝万能薬〟に。」
祭りの最中についこぼした夢を、自身が信じた名医に認められ、チョッパーはつい顔が綻んでしまう。
「俺はなれたかな、父様みたいな、いい医者に....」
「ローは、いい医者だよ」
ローはその言葉を聞き、満足そうな表情して目を閉じた切り、何も言わなかった。
ーーーーーーーーーーーー
短いですよね💦。お目汚し失礼しました。