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人は嫌いです。












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「アカリちゃんはさぁ」

「えーネネちゃんも悪いよぉ」


「シズクちゃん日曜日暇?」

「暇だよ!またカナエちゃん家いくの?」

「いいでしょ別に!」


(いいなぁ)

1ページ前の内容も覚えていない小説を前に1人で座っているというのは退屈だ。


周りは噂、遊ぶ約束、部活の話だったり日常を繰り広げる。

訂正しましょう、私のも日常です。



入学2週間の間が全盛期だった。

人間とはすごいもので、たかが話して数時間で人となりを理解してしまうのだ。


そして半年が過ぎれば習慣は完成し、今に至る。


言ってしまえば悪いのは自分なのだが、人との付き合い方だなんて習ってないから仕方ないとは思う。

残りの31人はどこで教えて貰っているのだろうか。もしかしたら両親というのはそういうことも教えてくれるのだろうか。


何はともあれ、隠そうにも身に染み付いた修正を隠す方法も教わっていないのだか__


「アマカワさん!今ポッケから財布落ちたよ!はい!」

「あー………………エット マジありがとね!」


名前が分からないなら聞いてくれてもいいのになぁ。


でも、明日の課外授業!ここがチャンスに変わる!


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「あ、あのさ知ってた?この絵ってうちの卒業生の人が書いたんだって」

「えっ凄っ!先輩かよぉ。なら私も描けんじゃね?」

「ヒヨリは絵下手っクソじゃんw」


「えー私は上手いと思うなぁ」


「でさ、でさ、この壺は隣町のファミレスの工事中で」


「めっちゃ知ってんじゃんヤバっ!じゃああの人形とかもなんかあんの?」

「あれどう見ても外国のじゃね?」


「いや、実はアレは北海道で」

「日本じゃんww」

「うっせーww」


(楽しいなあ)

(そうだよ、私もやればちゃんと仲良くなれるんだ


「博物館やべぇわ」

「アタシ将来絵描くわ。絵上手いってお墨付き貰ってますから、ね?」


「いいじゃん、雰囲気ある。」


「っしょ?」

「言わすなや」


「あはは。じゃあ、私電車あっちだから」

「え?このまま一緒にご飯食べようよ」


「え、でも4人で行くんじゃ?」

「5人班で1人省く方が意味不でしょ」

「そーそーコイツ財布ないのに来るし、平気よ平気」

「だからアレ落としたんだってー」


















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ジリリリリリリリリリ

(目覚まし時計って嫌いだなぁ)

夢が記憶の振り返りとは言うが、全て捏造されるとは思わなかった。


別に永遠に2人でいる状態であったら、あんなことにはならない……はずだ。


廊下の隅に布団を畳み、1人になるための準備をする。


「メイクとかしたら変われるんですかね。」

「でもこれ隠す時に面倒だし……」

これ消えないのかなあ。

顔を洗う時が1番自分を見つめ直せるのだが、逆に絶望することから始まる。



(あーパン全部使っちゃったか……ヨーグルトとかでいっか)

まだ香りの残っている3枚焼けるトースターだけがパンの残りを伝えてくれた。


「妹ちゃんも受験だもんね、仕方ない仕方ない」

「3人家族として、夫婦揃って支えてあげないとだもんね」



ケホッケホッ

「廊下冷えるもんなあ。咳し始めちゃった」


誰に話しかけているのかは分からない。


私にもずっと離れられない人がいてくれてもいいのにな。

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