Walking prison
ミレニアム自治区市街地、昼日中で人がごった返した往来
そのど真ん中を、珍しいものに向けるような人々の視線を浴びながら歩む者達がいた
酷く汗を垂らして頬を上気させ、息荒くしながら僅か3名で行進しているのは、小鈎ハレ、音瀬コタマ、小塗マキ……ミレニアムのハッカー集団ヴェリタスだ
部長と副部長を除いた部員達は、淫靡とも言える様相のまま、ぶつぶつと譫言を漏らしながら人混みを掻き分けて進み続ける
そして3人は、まるで東アルプスに挑んだ時のような……いや、それ以上の厚着を纏わされていた
「はぁ、はぁ、はぁ……お、お願い……もう、この辺りで、堪忍して……」
「あうう……もう、限界なんです……許して下さい……許して……」
「チヒロ先輩の言いつけ通り、これからはちゃんと外に出るから……部室に籠もるのも程々にするから……だから……」
公然猥褻と誹られかねない姿の3人の呟きが聞こえた人々は、ああなんだ運動不足の文化部がサラダ触手を使った強制運動スーツで無理矢理ジョギングさせられているのか、と納得してたちまち興味を失う
過剰に見える厚着も、筋肉への負荷の為の重りなんだろうと解釈して
その腹部は厚着をしているにしても異常に膨らんでいたが、原因を周囲の人々が見抜く事は無かった
人々から好奇の視線を向けられなくなった後も市中引き回しめいた強制ジョギングは続き、人通り自体の無い自然溢れる自治区郊外へと辿り着いた所でようやく3人の手足は止まる
触手服形態となった彼女らの娘達が、前面のチャック型擬態部位を緩やかに開け、母達に施していた封印を解いてゆく
いっそ嬌声と呼んでも差し支えない淫らな喘ぎを漏らしていた彼女らの口もまた、解放の時が訪れたと理解して緩む
だがそれは、強制運動からの解放ではない
それを示すように3人の触手スーツの前方が開かれ、内側に収められていた全てが白日の下に曝け出された
内側に籠もっていた湯気が溢れ、清浄な大気に発情しきった淫靡な雌の匂いが混ざりゆく
妊娠と出産により張った乳は触手服から繋がった搾乳用触手管により母乳を啜られ、移動の最中散々刺激されてきた淫核はその乳首同様ガチガチにしこり立ち、淫唇はとめどなく淫蜜を吐き出している
そしてなにより目立つ臨月腹、大量のサラダ触手が中で繁殖しているのが一目で判る程に皮膚がぼこぼこと隆起し、内部のもの達の蠢きの激しさを現していた
子宮から産まれ直した子供達が一旦自身を分割して母胎回帰し、母の肉体を内と外の両面から愉しんでいるのだ……容量の関係から、子宮ではなく、腸の方を選んではいるが
「あは……♡ や、やっと……♡ やっと産めるぅ♡」
「は、早く♡ 早く、お腹の中身、全部出させて下さい♡」
「娘ちゃんとあたしの愛の合作、お腹の中で世に出たいって暴れてるよぉ♡」
到底娘に投げかけるべきではない甘い声音とひっきりなしの腸蠕動音で以て媚びる母達
そして母達の懇願に応え、尻に密着して封の役目を果たしていた触手服が形を崩し、肛門が解放された
親子ではなく飼い主と雌奴隷の関係にしか見えぬ有様だが、母子共に気にする様子はなく
広大な自然の真っ只中に、腸液と粘液に塗れた3人の子供達が、ぶちまけられていった
ハレの中から生まれた触手サラダ達だけは、ただの粘液ではなくケミカルな臭気を放つエナジードリンク状のさらさらした甘ったるい炭酸液を撒き散らし、母の腸内にしていたように自然を汚染していた
「おほぉっ♡ すごっ、しゅごいぃっ♡ お尻の奥からエナドリと一緒に触手赤ちゃん湧き出すっ♡ お腹もお尻もエナドリでキマッて、炭酸でシュワシュワすりゅぅっ♡」
「びちゃびちゃって、ぶりゅぶりゅってぇっ♡ ひどくて汚い音なのにっ♡ 興奮して、お腹も耳も気持ち良くなってますぅぅ♡」
「娘ちゃんとあたしのエロティックアートっ、最高にイケてるぅっ♡ イケ過ぎてっ、イキ狂っちゃうぅぅぅぅぅぅっ♡」
淫らなアヘ顔を晒しながら、娘達との……倫理的には完全に間違っている親子の触れ合いを繰り広げる3人
全身をガクガクと痙攣させながら絶頂し続けていたが、やがて足が耐えきれず揃って前のめりに倒れ、触手を吐き出す尻を掲げたまま震え続けて
腸内に収まっていた子供達を全部産み出し腹が平坦になった頃には、連続で絶頂し過ぎた影響でほとんど意識が飛んでしまっていた
ミレニアム、いやキヴォトスでも有数の知能と技術を持つとは信じられない淫欲に溺れた少女達の前、ぶちまけられた触手が寄り集まり、3体の人型を形成する
幾分か年齢を下げたような、大体初等部頃のハレ、コタマ、マキの姿を象った娘らは、母達に負けず劣らず肉欲に塗れた笑顔を浮かべ、屋外である事など全く気にも留めず、各々の肉親に覆い被さっていく
その股座には、未成年閲覧厳禁な卑猥映像からハッキングで違法データ採取し再現した、逞しい触手肉棒がそそり立っていた
「ママ達が悪いんだよ……チヒロおばさんに幾ら言われても言うこと聞かないで、そのせいであたし達が生活管理しろって言われちゃったんだから……こうやって、強引にでも運動させて、管理してあげないとね♡」
「さっきまで触手服の中で響いていたお腹の音や搾乳の音、母さんのお腹の中で聞こえていた音までしっかり録音してありますから……母さんの身体の出す音を2人で余すところなく聞きながら、繋がりましょう♡」
「愛情たっぷりの妖怪MAX模倣液、お母さんの穴という穴から飲ませてあげる♡ 模倣液だから、カフェイン中毒とか気にしないで、存分に味わってね♡」
娘達の不道徳な宣言に、母らはあろうことか諫めるのではなく期待に瞳を濁らせ、おねだりの為に股を開き、娘らを誘惑した
行為の最中、ハイキングでたまたま訪れたモブ生徒に見つかり、ヴァルキューレに通報されてしまう事など、彼女らは知る由も無かった