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1「……っ! ここは……?」
仮面ライダーアマゾンネオ。千翼は、さっきまで屋外でアマゾンを追っていた。
しかし、いつの間にか屋内の閉塞された空間に居た。何故か変身も解除されている。
空間の全体像を把握したころ、とてつもない匂いが鼻を突き抜けた。
アマゾンを殺した後の、黒い血が飛び散った後みたいな、最悪な匂い。
「成功のようですね」
「っ!?」
後ろ、頭の上から声が降ってきた。
振り返れば、真っ赤な血で染まったような、白いドレスに身を包み、頭に変な装飾の被り物(?)をしている人が立っていた。
……
違和感。
違和感があった。
千翼は人間に対しては、非常に強大な”食べたい”という欲求に襲われる。
しかし、目の前の人間(?)を前にしても、食べたいという衝動は一切湧いてこない。
アマゾンを前にした時のざわつく感じもしてこない。
そんな初めての感覚に、少し戸惑っていた。
「あ、あの……」
「質問していいと許可した覚えはありませんが?」
怖い。
自分を殺しに来る、ナイフのように喉に突き刺さるような恐怖、鷹山仁や水澤悠とはまた違う。
粘りつく、絡みつくような、そんな恐怖が千翼を襲った。
「あっ……あなたは一体、誰なんですか……?」
「……私はベアトリーチェ。あなたを別の世界から呼び寄せました」
「別の世界……?何の話……?イユ……イユはどこだ……」
「あなたが知る必要はありません、連れて行きなさい」
ガチャン、
手錠が掛けられる。いつの間にか、背後でガスマスク姿の子供が千翼を掴んでいた。
「なっ!?」
「あなたを研究させていただきます、キヴォトス征服の為です。悪く思わないでくださいね」
「……」
「……」
「放してくれ!!俺は!俺は……イユと一緒に生きるって決めたんだ!!放せ!放せ!!放せよぉ!!!」
千翼の叫びは、ただ虚しく虚空に消えるのみであった。