VS宿儺〜五条悟現着

VS宿儺〜五条悟現着


※一人称不明につき仮で「私」に固定

※キャラ崩壊、解釈不一致注意

※小説は書きなれてないので、暖かい目でお見守り下さい。


「...久々の兄妹喧嘩だね、兄貴」


目の前に居るのは『両面宿儺』という存在らしい。


両面宿儺を倒せば兄を助けられる、と結論づけたのは良い。


だがどうすれば両面宿儺のみを倒せるのだろうか。


「...」


『久々の馳走だ...退屈させてくれるなよ?』


...手が、膝が震える。


恐怖心からによるものだろうか。


それとも、久々の兄との喧嘩への興奮から来る震えだろうか。


相手も私も、どちらも視線を合わせるだけで動かない。


「...!」


両面宿儺が一瞬、黒髪の少年に視線を飛ばす。


その瞬間を逃すまいと、兄と鍛えてきた身体能力を駆使し、その余裕の顔へと右腕で殴打を繰り出す。


「(入った...!)」


『...遅い。』


...確実に入ったと思ったのだが、右腕を寸前で掴まれ阻まれる。


「...冗談でしょ。」


兄との喧嘩の時なら大体入っていた筈なんだけど...


『...小柄で肉付きも悪い、が、1000年振りの腹慣らしには丁度良い。」


右腕を掴まれたまま、軽々と持ち上げられ、私の体が宙に浮く。


「華奢って言ってくんない...?」


兄の姿で失礼なことばっかり言ってくんな。


『肉は筋切りをしなくては固くて食えんからな。』


「....っ!」


腕を離された...と思ったら腹部へ蹴りを入れられる。


何とか左腕で腹部への直撃は防いだが、衝撃は殺しきれず吹き飛ばされた私の体は落下防止の柵に衝突して止まる。


「いった...」


危ない。


柵がなかったら祖父の後追いをする所だった。


腕が折れてないか心配だったが、無事骨折は免れたらしい。


『ほら頑張れ頑張れ、それとももう終わりか?』


前髪を捕まれ上を向かされる。


...余裕に笑ってるから、此方から煽ってみる。


「.....幾ら兄貴だからって...妹の髪を大切にしないのは感心しなっ...」


『...くだらんな。』


...まだ喋ってるのに顔を殴られた。


鼻血が垂れる。


普通に痛いしムカつく。


だけど私の能力(術式)を使うには、何回か攻撃をしっかり直撃させなきゃならない。


今の此奴(宿儺)相手なら、恐らく3発かな。


「...舐めんな。クソ兄貴。」


当たるとは思わないけど、宿儺の顔面を思いっきり殴る。


『...ふん』


私のことを舐め腐っていたのか避ける素振りを見せなかった。


しかも効いてる感じしないし。


宿儺が私の前髪から手を離す、と同時に眼前に迫る蹴り。


「...っぶな!」


横に転がるようにして何とか避けることが出来た。


避けられずにいたら、歯が折れるどころか、鼻の骨も折られてたかもしれない。


「...鵺!!玉犬”渾”!!」


黒髪の少年が鳥?みたいなものと、犬を召喚?する。


今助けに入ってくれるのは素直に有難い。


...それとワンちゃん可愛い。


『...手を出すなよ小僧。手を出せばこの女の首を刎ねる。』


...助けは期待できないらしい。


黒髪の少年を睨むその横っ面に兄の得意技卍蹴りを入れる。


『ケヒッ...良いぞ...』


グラリ...と宿儺の体勢が少し崩れる。


あと1発。


あと1発入れられれば...


...と思って勝負を急ぎすぎた。


蹴りによって体勢が崩れた今なら、連続で入ると思って思い切り拳を突き出した


当たらなかった...だけじゃない。


逆に私の顎に打ち込まれる宿儺の拳。


少しも対応できなかった。


視界が揺れる。立っていられない。


敵の前だというのに、情けなく尻もちをつく。


『...終わりか。つまらん。』


宿儺が心底ガッカリした声で何か言っている。


...動け。


動かないと本当に殺される。


宿儺が目の前で手刀の構えをとる。


......【これ】は使いたく無かったけど...


「領域展開:天極......」


此方の思惑に気付いた宿儺が楽しげに笑みを浮かべる。


『...良い。貴様の本領は、今からだったという訳だ!!』


手刀は私の眼前に迫っている。


...しかし私に当たることは無かった。


何故なら、私に当たる寸前、その腕がピタッと止まったから。


そして止まった腕が震え出す。


『.............?』


何が起こっているのか分からない。


それは目の前にいる宿儺自身も同じように見えた。


「「...............?」」


黒髪の少年も何が起こっているか分かっていない様子だ。


『何....だ....』


宿儺?が自身の顔面を殴る。


その光景を見て、私は今何が起こっているのか理解する。


「.....やっと戻ってきた......このバカ兄貴.....」


兄の体の模様が消える。


「....悪い、また由衣に迷惑かけちゃったな」


「ホントに.....タヒぬかと思ったわ.....」


兄が無事だった安堵感か、自身がタヒななかった事への安心感か、涙が溢れた。


「.......一旦離れろ、虎杖由衣」


「.....今の此奴(虎杖)が宿儺か本人なのか分からない。」


「おっ、伏黒!!お前も無事だったんだな!!」


伏黒?さんが守るように私の前に立つ。


目の前にいる兄は完全に今までの兄。


正真正銘「虎杖悠仁」にしか見えない。


しかし伏黒さんの兄を見る目は鋭い。


「虎杖悠仁...お前を...呪術規定に基づき...呪いとして祓う!!」


「いや...何ともねーって!...それより、伏黒も由衣もボロボロじゃん。早く病院行こーぜ」


妹である私から見ても、目の前で陽気に話す兄は「本人」だ。


だが、伏黒さんは何か考え込んでいる様子だ。


「...あの、伏黒さん...一旦病院に「今、どういう状況?」


「なっ...五条先生!どうしてここに」


「や」


急に変な目隠しをした高身長白髪な男性が現れた。


「来る気無かったんだけどさ、流石に特級呪物が行方不明になると上が五月蝿くてね〜。観光がてら馳せ参じたってわけ。」


...五条さんがボロボロの伏黒さんを楽しげに写真を撮っている。


「...んで、見つかった?」


「...」


伏黒さんが何も答えない。


その探し物?を探しに来て、こんな事件に巻き込まれるんだから、伏黒さんも大変だ。


「あのー....」


「ごめん、俺ソレ(特級呪物)食べちゃった。」


「...は?」


...食べた?伏黒さんと五条さんが探してたのは、食べ物なのか?


...それを勝手に食べるって...


「...マジ?」


五条さんも理解が及ばない、みたいな声を出している。


「「マジ。」」


「んー?ははっ、本当だ、混じってるよ。ウケる。」


「体に異常は?」


「特に...」


「宿儺と代われるかい?」


「スクナ?」


「君が喰った呪いだよ。」


...は??


呪いを.....”食べた”???


全くもって意味がわからないが、どうせ聞いても分からないし、無理に口を挟まず黙っておくことにする。


「あぁ、うん。多分出来るけど。」


「じゃあ10秒だ。10秒経ったら戻っておいで。」


ストレッチをしながら五条さんが言う。


...アレをまた呼び戻せってこと??


「え...危険です!!」


...思わず叫んでしまった。


でもボロボロの私が言ってるんだし、五条さんも信じるだ「大丈夫。僕最強だから。」


「恵。これ持ってて。」


全く耳を貸されなかった。


それどころか、伏黒さんに仙台名物”喜久福”を渡して戦う気満々だ。


...そこからは何が起こったのかイマイチ分からなかった。


宿儺?が五条さんに襲いかかっても、手も足も出ない様子だった。


戦った疲労か、恐怖から開放された故か、途中で眠たくなって、眠ってしまった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「さて、ここでクエスチョン。彼をどうするべきかな。」


「.........仮に器だとしても、呪術規定に則れば虎杖悠仁は処刑対象ですが、俺が思うには今すぐ処刑するにはリスクが大きすぎます。例えば、寝ている虎杖由衣が起きた時、兄が処刑されていれば、呪詛師に堕ちるリスクとか.........ただ、それ以前に、タヒなせたくありません。。」


「...私情?」


「私情です。何とかしてください。」


「クックック...リスクだ何だの理由を並べたと思ったら、私情、ね........かわいい生徒の頼みだ。任せなさい。」


to be continued

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