VSザエルアポロ 第一幕
1前回ペッシェの『無限の滑走』を誤射されてしまいヌルヌルになってフェードアウトしたマツィヤだったがとりあえずペッシェに落とし前は付けておいた
「おい...未だにまだヌルヌルしてんだが」
「み...水も滴るイイ女ってことでどうか…!」
「そうかよ 余程死にてぇらしいなテメェ」
パーでもグーでもなく冷凍マグロで石田に止められるまでシバいた
「ま...まぁその辺で」「命拾いしたなミカヅキツバメウオ」
「...あっ 私か⁉やはりあだ名が難解すぎないか!?」
もう一度シバいた
恋次の霊圧を追い壁を破壊し合流した石田とマツィヤとペッシェ
しかし無数にいる従属官はさておいてザエルアポロの解析により能力を封じられてしまう
「お前の能力は既に全て解析済みなんだよ 滅却師!」
どうやら恋次もマツィヤも解析は済んでいるようである
「破道の三十三 蒼火堕!」
「無駄だと言っただろう ダルヴァと言ったかな?彼自身も思ったよりチープだったが作ったモノもそれに見合ったモノらしい」
「随分と目が悪いらしいな それとも生きたまま腐ってるのか?このサバ野郎」
とはいえ直ぐに何かできるわけではない...石田と恋次が何かしようとしているのを見て周りの従属官を抑える方へと動く ザエルアポロには有効打は与えられていないが耐え忍ぶしかない
破芒陣(シュプレンガー)によってザエルアポロに大きなダメージを与えることに成功した石田と恋次
マツィヤは主に周りを抑えているだけだったがこれでザエルアポロを倒すことが出来たと思っていたが...解析によってダメージを削ったザエルアポロは一度撤退し再度戦うことになる
VSザエルアポロ第二幕
「─啜れ 邪淫妃(フォルニカラス)」
斬魄刀開放をしたザエルアポロから血のような液体が吹き出し石田達に付着するとソックリ(?)な分身のような物が発生した
「見て分かるだろうが自分と同じ能力を持った敵だ 半端な戦いは死を誘うぞ
…だがまあ 喜んでくれ 君たちに一つ嬉しいお知らせだ
君たちの能力を封じていたこの部屋の仕掛けを"解除"しておいた
さあ 思う存分自分自身と全力同士で殺し合ってくれ給え」
「"敵と戦う前に自分と戦え"か...か まるで禅問答だな 確かに『悪い冗談だ』」
石田が一人そう独り言を言う中マツィヤはある事に気づいた
自分のコピーの来ている服にはおさかなアップリケが付いている
「デフォルメされすぎて何の魚かわかんねぇよ...俺の偽物に変なもんつけてんじゃねえ」
魚道の構えを取ると一応コピー達もその構えを真似しようとしているが妙にぎこちない
「...?『鰯(ザルディーネ)』」
けん制として鰯を放ったが周りのコピー達は何もでてこず発射された鰯に四苦八苦している
拍子抜けすることに死ぬほど鰯をぶつけられて大分弱っている
「あのサバ野郎思っていたよりも全然把握できてねぇな」
自分のコピーを倒したあとに石田以外のコピーが数体来たので魚道を撃つ
「石田じゃないなら誤射してもいいか 『駄津(ナーデルフィッシュ)』」
鰯でも大概ぶん投げられれば痛いがダツとなると最早しっかりと刺さり致命傷を負わせている 周り(本物)たちからは
「はやく本物と偽物の区別をつけないと殺されるでヤンス―!?」
「さっきの恨みで殺されてしまう!?」
「魚がそんな刺さるとかどうなってんだよ!」
「知らないのか?ダツは時速60㎞は素で出して飛んでくるぞ」
海釣りって怖い そう思った恋次であった