VSイールフォルト

VSイールフォルト


「そんなものか兄弟‼ お前の卍解ってのは‼

オマエ程度のカスが副隊長か‼ 護廷十三隊の底が知れるな‼」

浦原商店の上空で卍解した副隊長とやらと破面が戦っている

「なあダルヴァ...あの雑魚って誰?」

「知らんぞ 儂らが挨拶しに行ったときに浦原の方へと出向いたとか言っておった奴ではないか?」

ダルヴァとマツィヤが現着しひとまず様子を見たがどうやら死神は霊圧を制限してから来ていた様子だった

案外何とかなりそうであるが恩を売るチャンスでもある

「縛道の三十 嘴突三閃」

マツィヤの縛道を不意打ちしまずは副隊長から距離を取らせる

「「誰だテメェら!」」

「死神側の協力者のシーカー・ダルヴァとシーカー・マツィヤじゃ 人様の店の上でこうもドンパチするのはマナー違反ではないかな破面の君」

「一応言っとくがマツィヤは俺だ このマグロ以下共」

こちらの自己紹介を聞いてそれぞれが名乗った

「俺は護廷十三隊 六番隊副隊長 阿散井恋次だ!」

「破面NO.15 イールフォルト・グランツだ!マナー違反だというのならすぐに終わらせて退散するとしよう!」


「おい...そこのマツィヤだったか なんだその刀は」

「無知だな 冷凍マグロだよ」

「確か食い物だったと記憶していたんだがな 兄弟はどう思う」

「えっ...そりゃ 魚だし...この場に似つかわしくはねぇと思うがよ」

ふざけた装備をしたマツィヤと隻腕にただ小さいメスを持っただけのダルヴァのどちらも二人からしてみれば奇をてらっただけの集団にしか見えない

「これを喰らってでもそれを言えるか?雑魚共

マツィヤが手のひらに傷を付け血を垂らす 血が地面に広がり波打ち始め...現れたのはカジキマグロだった

それがミサイルの如く飛んで行く イールフォルトのついでに恋次にも一匹飛んで行った

「うおぉ!?」

「たかが魚なら避けるまでもねぇ!」

恋次は小回りの利かない卍解中であったため全力で躱した イールフォルトは大した威力では無いと見抜き刀で切り捨てた

「そのマグロ以下の頭で知ってるか知らないけどぉ...魚を斬ったら血が出るぜ」

魚は鬼道とは違い内臓や血もある それは視界を防ぐ十分量あった

イールフォントの背後には既にダルヴァが移動しており蹴りを放った イールフォルトが地面とキスをした所に追い打ちで恋次の攻撃が入る そこに更にマツィヤが縛道を放つ

「狒骨大砲!」

「縛道の六十二 百歩欄干!」

マツィヤがそこに更に縛道を重ねる 今のままでは流石に抜け出せそうにない

斬魄刀開放により巨大な牛の様な姿に変貌する破面

「なんだよ俺の事言ってる割にはテメェも食いモノじゃねぇかフグ野郎」

「それは豚じゃろ マツィヤよ」

「俺はフグでも豚でもウミウシでもねぇ!!ふざけてんじゃねぇーぞ兄弟共!」

「俺が言うのもなんだけどウミウシは言ってないぞ...」

なんだかんだと言っている内にどうやら恋次の方でも動きがあったようで

「ようやく来たか『限定解除』...!」

「とりあえずまだ抜け出せていないし薬品注入して動けんようにしておいたぞ」

「俺は縛道を更にかけておくぞダルヴァ どうだ悔しいかマナティー野郎」

「まて!牛でなぜマナティーが出てくる!?答えろ兄弟!」

「...限定解除...要らないか?」

この後は様々な薬品や破道の実験体としてイールフォルトはボコボコにされた

情報自体は死神にとっても鬼道の効きやすさや戦闘において役立つ情報が多く喜ばしいものだったが近くで見ていた恋次にとって夢に出てくる類で会ったことは記しておく






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