TIq-147

TIq-147



(3分兵器解説イメージ。副題:重戦車最後の輝き)


第二次世界大戦は重戦車が猛威を奮った戦争でした。虎が、独裁者が、首相が、ジャンボが、そしてそれに続く様々な重戦車が開発され出番を今か今かと待っていたのです。しかし、そんな波に乗り遅れた国が一つ存在しました。


今回解説する兵器はウマムスタン陸軍重戦車、TIq-147です。


開発経緯

時は1945年、戦争が終わり各国が一息つく頃、ウマムスタンは対照的に焦りを募らせていました。第二次世界大戦という途轍もない規模の戦争の中で、ウマエトやアルビオン、その支援者たるダートといった仮想敵国たちはその機甲戦力を大幅に増していました。特に不安要素として大きかったのが重戦車の欠如です。


当時のウマムスタンにはTYi-145やTYi-144、TYi-137をはじめとした強力な中戦車、TKab-140、TKab-144やTSar-141(※勝手に設定した戦車、多分後で消える)などの優秀な軽戦車が存在しましたが、各国がこれから投入してくるであろう重戦車に対抗する存在は未だ開発されていませんでした。そして、1945年9月にベルリンで行われた軍事パレードでウマエトが披露したIS-3は他の連合国軍以上にウマムスタン軍に衝撃を与えることになります。


各国が戦後軍事予算が削られる中、仮想敵国に対抗するため軍事費が大幅に増額されていたウマムスタンでは即座に重戦車の開発計画がスタート。大戦中の試案を元に急ピッチで設計が進められ、翌1946年に完成したのがTIq-147です。


攻撃力

主砲は60口径125mm戦車砲を採用しています。徹甲弾ならば1000mで250mm、2000メートルで220mmの貫通が可能になっていました。装填速度の悪化を防ぐために新規に開発された自動装填装置が搭載され、安全性が低いという問題を抱えながらも他国の重戦車を凌駕する発射レートを確保していました。FCSに関しても遠距離の敵中戦車の狙撃を可能にするため最新のものが用意され、当時としてはトップレベルの命中精度を誇りました。


防御力

装甲は砲塔前面200mm、車体前面115mmの表面硬化装甲製となっています。砲塔前面に対して車体前面の装甲はかなり薄くなっていますが、それは55度の傾斜装甲により補うものとされました。


機動力

エンジンは900馬力のガスタービンエンジンを搭載しています。TIq-147は機械化歩兵師団、あるいは独立重騎兵旅団で運用されることが想定されていたため、ウマムスタンの他の騎兵戦車に追従できる速度を追求した結果でした。


これにより最高時速は51km/hと並の中戦車以上の速度を手に入れることに成功しましたが、反面航続距離は165kmと短いものになりました。後の改良型で航続距離は多少改善されたものの、航続距離の問題は同戦車の問題であり続けました。


まとめ

本車の開発は元々ウマムスタンがガスタービンエンジンの開発に力を注いでいたこともあり、比較的短期間に完了しました。IS-3に関するレポートが提出された翌年の1946年には採用が決定され、1946年11月に大規模な生産が開始されました。


初の実戦は1948年の第一次オリエント戦争であり、すでにまとまった数が生産されていたTIq-147は輸送に苦しみながらも遮るもののない中東の砂漠で猛威を奮い、シャーマンやT-34を3000mで正面から撃破可能な本車の主砲火力は砂漠地帯でその真価を発揮しました。その射程から国連軍の戦車部隊が自分達が何と交戦しているのかもわからないまま撤退することもしばしばであり、国連軍の戦車部隊から恐れられる存在となりました。


仮に発見して戦車で突撃しようにも、同車の最高速度は51km/h、T-34-85でもなければ追撃は困難であり、仮に軽戦車などで追撃したとしても迎撃されるか護衛のTYi-145に排除される事態が多発しました。重戦車の開発において遅れを取っていたウマムスタンが最後にこのような重戦車を送り出したことは、改めてウマムスタンの戦車技術が列強諸国に対抗可能であることを国内外に知らしめ、国威発揚に大きな役割を果たしました。


この後対戦車ミサイルの出現により重戦車の時代は終わりを告げますが、同車の活躍は重戦車という存在の最後の輝きにふさわしいものであったと言えるでしょう。


補足

・TKab-140、TKab-144やTSar-141

TKab-140、TKab-144はTKab-135の後継となる快速軽騎兵戦車

TSar-141はルノーR35やルノーR40の後継となる軽歩兵戦車を想定

TSar-141に関してはT-80やヴァレンタインを超える性能を持っているといいなぁ…傾斜装甲を使えば少なくとも正面走行は中戦車並みにできるだろうし


・重戦車という存在の最後の輝きにふさわしい

と言いつつも、ウマムスタン陸軍は次の重戦車も開発している可能性が高い

M103やコンカラーが出て来ればTIq-147の装甲はかなり見劣りするようになるし、T-10が出現すれば速力的にもそう優れたものではなくなる。というか試作に終わったがIS-7に対しては速力の面で完全に見劣りする。

次なる重戦車はどのようなものになるやら…まぁ活躍の機会はないだろうが。



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