Saber

Saber


【元ネタ】アーサー王伝説

【クラス】セイバー

【真 名】ベイリン

【性 別】女性

【身長・体重】170cm・60kg

【外 見】金髪碧眼 荒んだ眼の美女

【属 性】秩序・中庸・地

【ステータス】筋力:A 耐久:A 敏捷:B 魔力:C 幸運:E 宝具:A+

【クラス別スキル】

対魔力:B

魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

セイバーとしては標準的なランク。


騎乗 :B

騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。


【固有スキル】

天魔の騎士:A

ペリノア王をして「天か悪魔の遣いである」と謳われた逸話、及びその生涯が昇華したスキル。基本的には勇猛と同様格闘ダメージを大幅に増加させる。

それに加え、自身に向けられた殺意と自身の殺意の総和が自身の攻撃力に加算されていく。ベイリンは敵が強ければ強いほど、自身の攻撃力が天井知らずに上昇していく。ベイリンの生涯に敗北は無く、殺害を免れた相手は捕縛を目的として動いた唯一人だけだった。


選定破戒:A++

「持ち主を選ぶ」性質、逸話を持つ武具を強制的に従えるスキル。同ランク迄の宝具なら手にした時点で支配下に置くことができる。ランクA++ともなれば、例え星の生み出した神造兵装であろうとも例外ではない。

彼女は、生前に幾度となく持ち主を選定する武具を担い手で無いにも関わらず自らのものにした。


戦闘続行:EX

所謂「往生際の悪さ」ベイリンの場合は致命傷を受けても生き延びるのではなく「その敵を倒すまで動き続ける」と言う一種の執念により駆動する。

ベイリンは例え霊核が砕かれようとも、目の前の敵は必ず滅ぼす。

かつての最期、弟を殺害した決闘の時のように……。


【宝具】

『偽・嘆きの一撃(イミテーション・グリーフ・ペイン)』

ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:1〜80 最大補足:800人

生前に手に入れた「最も優れた騎士にのみ抜ける剣」彼女は本来の担い手では無かったにも関わらずに鞘から引き抜き、自らのものとした。

そんな入手経緯の為、ベイリンはこの聖剣の真名を把握していない為、本来の意味での真名開放ができない。が、ベイリンは聖剣が内包する膨大な魔力を強制的に引きずり出す。その暴挙により発生した荒れ狂う魔力の本流を力づくで制御し指向性を持たせることで彼女の行った最大の悲劇「嘆きの一撃」をその破壊のみを疑似再現する。

解き放たれた魔力はベイリンを中心に円柱状に広がり射程範囲に存在するあらゆるものを破壊する。古の城塞を崩落させ、岩盤を捲り上げる様は正に主の嘆きを冠するにに相応しい破滅的な光景を具現する。

また、星の内海から生まれ落ちた大母にあたる湖の精霊を斬った逸話から、精霊種や妖精、地の力に属する者に追加ダメージを与えることができる。

本来の聖槍で放たれた場合は、対国宝具として破壊範囲がさらに広がり重度の魔力汚染を引き起こすが、純粋な威力では此方が上回る。


『騎士は武威を以って踏破する(ル・サバージュ)』

ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:-- 最大補足:1人(自身)

聖剣を手にして以降、双剣を帯びたと言う逸話。そして行われた試合において剣、槍、何をとっても並ぶ者がいなかったと言う逸話が昇華した宝具。

ベイリンが所持する武装は宝具であればそのランクのまま、宝具で無ければランクDの宝具扱いとして機能する。宝具として扱う装備は真名開放こそ出来ずとも、魔力放出の様に敵にぶつけることが可能となる。また、両手にそれぞれ武器を保持している、つまり二刀流の状態であればさらに攻撃時の命中半手、ダメージ判定にボーナスが加わる。ただし、武装としてそれが手に持って使用できる、武器と認識できる物体である事が条件である。

ベイリンはあらゆる武具を用いても敵無しであった。故に多くの妬みを買い、多くの敵を作ったのだ。


【解説・人物像】

アーサー王伝説における最優にして最悪の騎士。

主に円卓が結成される以前、ブリテン統一期に活躍した騎士の一人で、後の聖杯探索の切っ掛けになった一因でもある。

ベイリンは優れた騎士であったが、口下手で挑発ともとれる発言が多く、周囲から孤立していた。その生涯は勝利と悲劇によって構成されており、最も有名なのはその最後の戦いである唯一の肉親である弟と互いに正体を知らずに殺しあったことだろう。彼女の弟も彼とほぼ変わらぬ力を持っていたため、決着は相打ちに近い形で勝利したが、彼女もこと切れることとなる。

そんな生前の反省からかサーヴァントとして召喚される彼女は生前にも増して暗い性格になっており言葉数も少ないが、よくよく聞いているとお前絶対生前のやらかしについて反省してないだろ、ってくらい自分に対する自信が満ちている。

生前は女性であることを隠していたわけではないが、髪を短く切っていたことと目つきが悪く何より強すぎたため女生と認識されることはほぼなかったらしい。

趣味は刀剣収集で気に入ったものは持ち帰ろうとする。聖剣を手放さなかったのも気に入ってしまったが故なのだろう。一番のお気に入りは故郷ノーサンバランドの鍛冶師が自分の為に打ってくれた剣であり、聖剣を手にしてからも決して利き手から離すことは無かった。

ブリテンが生んだ殺戮マシーン。戦闘スタイルは剣と盾を駆使したオーソドックス、と見せかけて偏執的なまでに攻撃特化。攻撃は最大の防御とはいうがそれにも限度ってものがるだろってくらい攻撃する。盾は打撃武器。たとえ自分が致命傷を負おうともそれで敵を倒せるならいいやの精神で特攻紛いの行動をとり、根底には自身の実力に対する絶対的な自信があり卑怯な手段は極力避ける傾向にある為、強力無比ではあるが扱いやすいとは口が裂けても言えないサーヴァント

聖杯戦争では召喚したマスターを勝利させることに注力し、自己主張はあまりしないが、不満等は割と態度にでる。聖杯に掛ける願いは「獲得することが目的」何でも自分にとって後輩にあたる騎士が聖杯を手に入れたから、自分にできないはずはない、と聖杯を求めることを目的に聖杯戦争に召喚される。




【おまけ・FGO仕様】

レア度:☆☆☆☆☆

クラス:セイバー

属性:秩序・中立

真名:ベイリン・ル・サバージュ

時代:5世紀

地域:ブリテン

■能力値

HP :2039/13907

ATK :1917/12404

筋力:A  ■■■■■

耐久:A  ■■■■■

敏捷:B ■■■■□

魔力:C  ■■■□□

幸運:E  ■□□□□

宝具:A+ ■■■■■


所有カード:Qx1/Ax2/Bx2

特性:サーヴァント、地属性、秩序属性、中庸属性、人型、女性、騎乗、愛する者、セイバークラスのサーヴァント、ヒト科のサーヴァント


【クラススキル】 

対魔力[B]

『自身の弱体耐性をアップ』

騎乗[B]

『自身のクイック性能をアップ』


【保有スキル】 

・選定破戒[A++]

『自身に無敵貫通状態を付与(3T)

 &自身に防御無視状態を付与(3T)

 &自身のNPを増やす[Lv.1~]』

 CT.8


・天魔の騎士[A]

『自身のクイックカードの性能をアップ[Lv.1~](3T)

  &自身のアーツカードの性能をアップ[Lv.1~](3T)

  &自身のバスターカードの性能をアップ[Lv.1~](3T)

  &自身のスター集中度をアップ[Lv.1~](3T)

 &スターを獲得[Lv.1~]

 &自身の最大HPが1,000減る状態を付与【デメリット】(3T)』

 CT.8


・騎士は武威を以て踏破する[A]

『自身のクリティカル威力をアップ[Lv.1~](3T)

 &自身にスター獲得状態を付与[Lv.1~](3T)』

CT.8


【宝具】 

宝具名:偽・嘆きの一撃

ランク:A+

種類 :Baster

種別 :対城宝具

効果 :自身の宝具威力をアップ(1T)〈オーバーチャージで効果アップ〉&自身のクリティカル威力をアップ(3T)+敵全体に強力な〔地の力を持つ敵〕特攻攻撃[Lv.1~]


【台詞】

召喚「サーヴァント、セイバー。召喚に応じここに推参しました。貴方の前に立つもの、その全てを打ち砕く。それが我が宿命」

開始1「私の前に立ったな?なら、死んだわ貴様」

開始2「残念だけど、諦めて」

スキル1「面白い……!」

スキル2「誰も私を阻むことはできない」

スキル3「さて……」

スキル4「じゃ、死んで?」

スキル5「選定、破戒」

コマンドカード1「Ja」

コマンドカード2「いいの?」

コマンドカード3「切り伏せる」

宝具カード1「滅ぼせと、いうのね」

宝具カード2「宝具、強制開放……!」

宝具カード3「じゃ、終わらせよっか」

攻撃1「遅い」

攻撃2「貰った」

攻撃3「フッ!」

攻撃4「ハアアアッ!!」

攻撃5「せぇい!」

攻撃6「盾は殴る物!」

攻撃7「あがかないで」

攻撃8「無駄無駄ァ!」

EXアタック1「はい、おしまい」

EXアタック2「抵抗はしないで?苦しむだけだから」

EXアタック3「はあああああ!!デッドエンド!」

宝具1「冒険好きの聖剣よ、我が命ずる―――破滅の幕を落とせ!皆、滅びるるがいい!!『疑・嘆きの一撃』!!」

宝具2「選定破戒、魔力流出、最大出力で開放する。―――見るがいい、ここに主は嘆かれる。『疑・嘆きの一撃』」

宝具3「我は終焉を綴る物、死の極点へ導くもの。何もかもをも滅ぼす故に、鋼の剣に曇りなし―――滅亡の星光よ。さあ、砕け散るがいい!」

ダメージ1「まだ、この程度―――!!」

ダメージ2「チィッ」

消滅1「これが―――敗北―――ッ!?」

消滅2「私が、まける……なんてっ!?」

消滅3「やっと……私の番って、ことね……」

勝利1「私がここに居る以上、敵の行く末は滅びのみ。わかっていたけど、無情も無情ね……」

勝利2「私は、決して負けない。たとえ何者が相手でも」

勝利3「はあ、だから言ったのに。私の前に立って滅ぼされるはずがないの……」

レベルアップ1「力が向上した?成程ね」

レベルアップ2「いいの?私の力、誰も止められなくなるよ?」

霊基再臨1「霊基再臨。姿の変容と同時に力の上限が上がっていく。うん、悪くない感覚ね」

霊基再臨2「現段階での姿の変容は無いんだ。うーん……これ以上はやめた方がいいかも。もっと強くなったら、誰も私を止められなくなるかもしれないよ?」

霊基再臨3「霊基出力が臨界に近い。よかったのマスター?こうなったらもう止まらない。今の私はきっと何もかも破滅させる。―――でも、そうね。マスターだけは、

私の全てをかけてでも守ってみせるよ」

霊基再臨4「ああ……斬って、斬って、斬って……殺戮の地に一人立つ。それが私、それがベイリンという騎士の本質。そんな私をここまで導いてくれた。感謝します、マスター。貴方の道は私の手で切り開きます。私には滅ぼすことしかできないけれど、貴方が求めるのなら、幾千幾万の屍の山を越えてでも貴方を勝利へと」

絆Lv1「私には、必要以上に関わらない方がいいですよ?下手に触って滅びるようなことは嫌でしょう?」

絆Lv2「……マスター。私の忠告は聞いていましたか?例えかの円卓の騎士でも私は止められませんよ?ですから関わらない方がーーーってああもう!」

絆Lv3「もの好きな方だ、全く……。私は、破壊と、戮殺しかできないような女ですよ?……え、それだけじゃないし可愛いよ?……私が可愛いのは知ってます。弟もよく褒めてくれましたから!」

絆Lv4「私は、余りに多くの罪と血で濡れています。でも、そんな私を貴方は必要だと言ってくれるのですね……。ああはいはい。負けました降参ですよ。そこまで言うからには、私が何をしても、巻き添えを喰らって周り共々滅ぼされるようなことになっても、文句は言いっこなしですよ?」

絆Lv5「ふぁ~……失敬。少し気が緩みました。まあ、今は非常時でもなく、周りに誰もいない私と貴方の二人だけ。最優の騎士も多少は緩むというもの……勘違いしないように、貴方の前でだけですよ?マスター」


会話1「出撃ですか?では私も参りましょう。なに、直ぐに済みますとも」

会話2「騎士と王、マスターとサーヴァント。大した違いはないと思う。ならば、私は私のままに、貴方に仕えるよ」

会話3「私はサーヴァントである前に一人の騎士。であるならば、仕える事は慣れているからね」

会話4「私は、戦った。あまりに多くの戦場で、余りに多くの人を斬っていった。そして、私ほど戦い尽くして、なお勝ち続けたものはいないでしょう」

会話5「騎士王。聖剣携えしブリテンを統べし王。こうして再びお会いできるとは思っておりませんでした。どうしようもなく罪深く、愚かな騎士ですがどうかまた、こうして貴女と共に剣を並べる栄誉を、お許しください」

会話6「円卓の騎士、ランスロット。確か、円卓最強という触れ込みだったわね……いいでしょう、私と一戦、交えることを許します。まさか、逃げるなんてことは、ないわね?」

会話7「ベディヴィベール。懐かしい顔もあったのね。その腕……貴方は、そう……私から言う事はない。ですが、貴方はその選択を卑下してはいけない。そして誇ってもいけない。ただそういうものだったのだと、自身に刻み込みなさい。それが、忠と言うもの」

会話8「ガウェイン卿。ええ、知ってますよ?私も彼とは何度か、御前試合をやったものです。当時の彼はまだ未熟だったので、当然私が勝ちましたが……今の彼と

、もう一度戦ってみるのも、いいかもしれませんね?」

会話8「竜殺し、至高の魔剣使いシグルド……。魔剣にして太陽剣、グラムを操る戦士。―――いいね、是非とも私の剣と比べあいたい、ねぇ?」

会話9「ああ、カルデアっていいところ……聖剣、魔剣。剛剣王剣さらには東洋のカタナより取り見取り……目移りするなぁ」

会話10「マーリン……決して死ねない夢魔。なんで貴様までこっちに来てるの……ハイハイ、ナンパなら他所を合って頂戴。色々と手回ししてくれたのは感謝してるけど、私の身体は貴様には売らん」

会話11「レディ・アヴァロン……一目見てわかった。アレはマーリンと同じ夢魔。さらにいえばあの湖の乙女に近いものを感じる……マスター。私に近づけないで、

者には弾みってものがあるから、うっかり斬り殺してしまうかもしれない。あの時のように」

会話12「マシュ・キリエライト……ふーん、そう。成程……フフッ、あの騎士も酔狂な事をするのね。何か困ったことがあったら、私を頼ってね?力で解決できることなら、何でも相談に乗ってあげる」

好きな物「ん?好きなもの?んー……剣かな。綺麗な装飾の施された儀礼剣。殺すことに全てを捧げた無骨な刃。どれもこれも、私は好きだよ?」

嫌いな物「嫌いな物か―……ガーロン。こいつはもう論外ね。後はマーリンも好きではないわ。あの夢魔のナンパはウザい」

聖杯について「聖杯。貴方がそれを求めるというのなら、我が全霊をかけて貴方の元に捧げましょう。私には過ぎたものですが、あの騎士にできて私にできない、なんてあり得ないもの」

イベント発生時「なにか騒ぎがあるみたいだけど、どうする?マスター。見て回るのも一興ね」

誕生日「ハッピーバースデーマスター。食堂でいろいろと準備してあるみたいよ?今日は貴方の生まれた日なのだから。私でよかったら、一足先にお祝いさせてほしいわ。誕生日、おめでとう」


■マテリアル

〇キャラクター詳細

秩序・中庸

アーサー王伝説に出て来る騎士の一人。円卓が成立する前に騎士王に仕えたとされる人物。

勝利と悲劇の象徴たる、星の聖剣を担い手。同時に、ある人物の旅の起点となる人物でもある。

自身の能力に絶対的な自信を持ち、己の勝利を疑わない自信家。

そして、その自信を裏付けるのはその人生における数々の勝利であると言える。

彼女の道は常に無数の勝利で彩られていたのだ。


①絆Lv.1で開放

身長/体重:170cm・60kg

出典:アーサー王伝説

地域:ブリテン

属性:秩序・中庸 性別:女性

自身の集めた剣を見てうっとりするのが趣味。結構危ない趣味である。


②絆Lv.2で開放

信を置けるマスターならば、彼女はその全霊を以て、主の道を切り開くだろう。

ただし、性格は暗く、意思表示こそそこまで強くないモノの、自身のやり方を曲げることは無い。

己は強いから、正面から叩き伏せる。それが彼女の行動指針で在り、それを曲げさせるには令呪を求める―――

総じて、強力ではあるが、扱いづらくめんどくさいサーヴァントであることは間違いない。


③絆Lv.3で開放

〇性格

内向的・能動的。

口下手で自身の気持ちはあまり表にせず、口を開くと自身の能力を基準にした発言をしてしまうため、

反感を買いやすく、またそれを止めようともしない為結果、決闘に発展する。

彼女自身おしゃべりは得意ではなく、物臭なところもあるため、戦って納得するならそれでいいやと考えてしまい、

早々に対話を打ち切り剣を抜いてしまう。

「蛮人」と罵られても特に気にはせず煽り耐性は非常に高いのだが、一度戦闘になると容赦は一切ないため、

対峙した相手を斃す、敵が増える、また対峙した相手を斃す、また敵が増えるーーーのスパイラルを形成している。


戦場においても平気で敵陣地に踏み入っては罠は踏みつぶし、敵は鏖しで凄惨な結果をもたらす。

「アーサー王には益をもたらすが、それ以外に悲劇をもたらす」はマーリンの言葉だが、実に的を得ていると言える。

しかし、彼女がいたからこそ、あれ程の速度で騎士王はブリテンを統一するに至ったのである。


④絆Lv.4で開放

〇天魔の騎士:A

ペリノア王をして「天か悪魔の遣いである」と謳われた逸話、及びその生涯が昇華したスキル。基本的には勇猛と同様格闘ダメージを大幅に増加させる。

それに加え、自身に向けられた殺意と自身の殺意の総和が自身の攻撃力に加算されていく。ベイリンは敵が強ければ強いほど、自身の攻撃力が天井知らずに上昇していく。ベイリンの生涯に敗北は無く、殺害を免れた相手は捕縛を目的として動いた唯一人だけだった。


〇選定破戒:A++

「持ち主を選ぶ」性質、逸話を持つ武具を強制的に従えるスキル。同ランク迄の宝具なら手にした時点で支配下に置くことができる。ランクA++ともなれば、例え星の生み出した神造兵装であろうとも例外ではない。

彼女は、生前に幾度となく持ち主を選定する武具を担い手で無いにも関わらず自らのものにした。


〇戦闘続行:EX

所謂「往生際の悪さ」ベイリンの場合は致命傷を受けても生き延びるのではなく「その敵を倒すまで動き続ける」と言う一種の執念により駆動する。

ベイリンは例え霊核が砕かれようとも、目の前の敵は必ず滅ぼす。

かつての最期、弟を殺害した決闘の時のように……。


⑤絆Lv.5開放

〇偽・嘆きの一撃

ランク:A+ 

種別:対城宝具 

レンジ:1?80 

最大補足:800人

イミテーション・グリーフ・ペイン

生前に手に入れた「最も優れた騎士にのみ抜ける剣」彼女は本来の担い手では無かったにも関わらずに鞘から引き抜き、自らのものとした。

そんな入手経緯の為、ベイリンはこの聖剣の真名を把握していない為、本来の意味での真名開放ができない。が、ベイリンは聖剣が内包する膨大な魔力を強制的に引きずり出す。その暴挙により発生した荒れ狂う魔力の本流を力づくで制御し指向性を持たせることで彼女の行った最大の悲劇「嘆きの一撃」をその破壊のみを疑似再現する。

また、星の内海から生まれ落ちた大母にあたる湖の精霊を斬った逸話から、精霊種や妖精、地の力に属する者に追加ダメージを与えることができる。

本来の聖槍で放たれた場合は、対国宝具として破壊範囲がさらに広がり重度の魔力汚染を引き起こすが、純粋な威力では此方が上回る。


〇騎士は武威を以って踏破する

ランク:A 

種別:対人宝具

対人宝具 

レンジ:-- 

最大補足:1人(自身)

聖剣を手にして以降、双剣を帯びたと言う逸話。そして行われた試合において剣、槍、何をとっても並ぶ者がいなかったと言う逸話が昇華した宝具。

ベイリンが所持する武装は宝具であればそのランクのまま、宝具で無ければランクDの宝具扱いとして機能する。宝具として扱う装備は真名開放こそ出来ずとも、魔力放出の様に敵にぶつけることが可能となる。また、両手にそれぞれ武器を保持している、つまり二刀流の状態であればさらに攻撃時の命中半手、ダメージ判定にボーナスが加わる。ただし、武装としてそれが手に持って使用できる、武器と認識できる物体である事が条件である。

ベイリンはあらゆる武具を用いても敵無しであった。故に多くの妬みを買い、多くの敵を作ったのだ。


⑥絆Lv.5開放

彼女は神秘が消えゆくブリテンの絶叫が産み落としたバグのような存在だった。

とはいえ、本来なら一過性の台風のように名も無く散る騎士の一人で終わるはずだったのを、

彼女の存在に目を付けたのが、あのマーリンである。彼女の力を利用すれば、騎士王は

予定より早くブリテンを統一できる―――と。

それでマーリンは彼女に声をかけアーサー王の居城に案内をする。そして、こう取引を持ち掛けた。

「騎士王に仕えれば、君は母親の仇に会えるだろう」と、ベイリンはそれに乗ることにした。

そして、度々秘密裏にマーリンからの依頼で騎士王の邪魔者を排除しては牢獄行きを繰り返し、遂に

その時が訪れたのだ。


ここで、マーリンに一つの誤算があった。それはある乙女が後々に使う予定だった聖剣を持ち出したこと、そしてもう一つは

ベイリンがそれを引き抜いてしまったことだ。そこから、歯車は静かに軋みを上げ始めた。


ベイリンの敵討ち、そして追放は既定路線だったものの、その後のベイリンの物語は、マーリンの思い描いた筋書きを外れ、

最終的に、ブリテンの地に深い傷を残し、結果滅びへ一歩進むことになる。これは果たして―――誰の意志だったのだろうか。

Report Page