SS
※ 勢いで書いた雑なSSです。子供ネタあるよ!
ビビは娘を抱きながらあやしていたが窓の外でとある異変が起きたことに気付き、すぐさま駆け寄った。
(・・・・・・砂嵐・・・・・・)
ここ久しく目にしていなかった自然現象が外の世界で起きていた。
(結構大きいわ・・・まさか・・・!?)
一瞬、『彼』が牢を破って舞い戻って来たのでは・・・?と思ったが、そんなはずはないと訂正する。ほっと胸を撫で下ろした反面、一抹の寂しさと虚しさを覚えた。
(『彼』に会えるかも・・・そんな風に期待してしまうなんて・・・疲れてるのかしら)
苦笑してベッドに戻ろうとすると、突如娘がキャッキャッと笑い出した。
「どうしたの?」
ビビが尋ねると娘は小さな両手を窓の外に伸ばした。
「砂嵐が気になるの?」
そう言いながら再び窓に近づくと、娘はいっそう愛らしい笑い声をあげた。
砂嵐を見て笑う子供なんて見たことがない。
「やっぱり血が繋がっているから?それとも『パパ』の面影を見たの?」
生まれて間もない娘に答えられるはずがないとわかっていても・・・ビビは問いかけてしまうのだった。