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❕ 子供ネタあり注意、娘視点 ❕


















「これが新しいバナナワニさんね」


ママは新品のふかふかなぬいぐるみを手に取って眺める。


「おじいちゃんがかってくれたの」

「良かったわね」


娘は物心つかぬ赤ん坊の頃からバナナワニのぬいぐるみがお気に入りだった。

ボロボロになるとその都度ママか・・・さんが繕ってくれたが、それでも修復が難しくになってくると新しいものに変えられた。(買い与えてくれるのは主に国王である祖父だった)

ただし、古くなった歴代のお気に入り達も捨てずに大切にしまわれている。


「あなたは相変わらず、バナナワニさんが大好きなのね」

「うん!かわいいし、かっこいいから・・・」

「・・・ママも同じよ」


そう言うとママはバナナワニのぬいぐるみをギュッと抱きしめた。


「・・・・・・ママ?」


その顔は可愛らしい子供や動物を愛でる時とは少し違う、どこか悲しみと切なさを秘めたものだった。時折母はこのような表情をし、娘はその度に敏感に感じ取っていた。


「ううん・・・何でもないわ。はい、あなたに返すわね。ありがとう」


ママは寂しさの残る笑顔を見せるとぬいぐるみを娘に返す。娘は大好きなママの匂いがついたバナナワニのぬいぐるみを受け取るとすぐさま抱きしめた。




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