SS作家たちの裏話

SS作家たちの裏話

デッドボール

【ホテル案内人さん】

>表側を書いてるにあたって大体の構想が出来ていたのでどう会話をさせるかを考えれば解決できました。


 むしろあの裏側をメインにせず、あえて読者の想像力を掻き立てる構成にしたのは、初めて読んだとき衝撃を受けました。

 むしろ「やられた!こんな方法があったのか!思いつかなかった自分が悔しい!」ってなりました。



>間違えてサイドテールって書いてしまっていました。仕方ないからゆいを見送ってソラにしました。


 間違い転じてSSネタと化す。転んでもタダでは起きない前向きな姿勢と対応力、応用力がお見事!

 むしろこういうアクシデントから自分でも思いもよらなかった展開とか生まれてきますよね。



>最終的に断念しました。(多分今でも書けるか怪しい…1人1人の出番が減っちゃうから…)

 多人数キャラを同時に出すのは難易度高いですよね。特にエロだとみんな同時に行為をするから差をつけ難い……私も書ける気がしないです。というか複数エロプレイ自体書けないジャンルです。

 非エロであっても、五人以上が同じ場所にいると書きづらいですね。

 ちなみに私が一番描きやすいのは三人です。話し役(ゆい)、聞き役(拓海)、狂言回し(あまね)みたいな関係が一番好き。



>アスミはHの宝庫なのでいくらでも思いつきました。


 美人でグラマーなお姉さんなのに中身は0歳児という背徳の極みみたいな存在。エロ主体の作品だと逆に出てこなさそうなキャラ造形ですよね。プリキュアだからこそ、なエロとは本来無縁なキャラをエロ時空に落とす業の深いスレ。

 それがあま拓スレ。



>いかにHな描写を読んでる人がイメージ出来るかもこの時は特に考えながら書いていました。

 ほんと、これが一番難しいですよね。バトルアクションと違って、単に体の描写や動きだけじゃ無味感想になってエロくなくなってしまうのがエロ小説の難しいところ。作中キャラの快感をいかに伝えるか。

 そういう時はやっぱりこのアス拓SSでも使用された一人称が一番有効かもしれませんね。行為とキャラの心情や感覚を地の文でシームレスに描けるのはやっぱり便利です。



>ダイスの運命を掴んだましろ

>そしてここから「やっぱりララ拓が推しや…」


 今まで特に刺さらなかった子が、ちょっとした縁でSSを書いたことでそのポテンシャルに気づいてガンハマりするのは二次創作あるあるな気がしますね。

 自分で創作するとすごく愛着が湧く。これは創作やってる人間の特権かもしれません。



>上野動物園は動物1匹1匹見る度に特徴や感想をスマホにメモをしていました。


 SSネタのために取材してしまう姿勢がすごいwww

 でもネタを集めるぞ、って気持ちになると、色んなところに注意を払ったりアンテナを張るようになりますね。

 そして趣味も増える。



>自分で書いたやつなのに嬉しくて泣きました。


 推しに自分が望む最高の展開を与えることができた時の喜びわかる〜〜〜♪

 私も拓ゆいが最高に幸せなキスをした──

 ──ところを他のヒロインが目にして曇るシーンを描けた時は最高に笑顔になります。



>拓海君がゆいの告白を振る話です。


 一番の推しカプを自ら破壊する背徳の喜び……



>甘々な尊い拓ゆいを読んだり観たりしているので僕じゃ書いても自分が納得できる尊い拓ゆいを書くことが出来ないです。


 わかるぅ〜〜〜

 一番の推しでしかもメジャーだと、逆にハードルが上がりすぎてプレッシャーがすごい。それにシチュエーションも被ってしまったりして、先に他の人が書いて、しかもそれがめっちゃ尊いものだと嬉しさと感動と、そして先を越された(同時に実力差を思い知らされた)悔しさが全部いっぺんにくる。

 これはもしや、ある意味NTRに近い感情なのでは……?




【鉄華団おいしーなタウン支部さん】

>(自分…ボテ腹エっチシチュが大好きなんです、ハイ。)


(良いですよね……背徳シチュ……あのソラちゃんが妊娠ってだけでもヤバいのに……)



>ソラ拓ニッチデートシリーズ

>ラジコンサーキット


 私のSS前文にも記載したんですけど、ミニ四駆ネタはこのニッチデートのお陰で思いついたものです。このシリーズのおかげで、「プリキュア関係ないネタでもSSにして良いんだ!?」と開眼させてもらいました。

 どんなものでもネタになる。あま拓スレの面白さは、鉄華団ニキのようなスレ民の発想の柔軟さだと思います。



>頭トロピカってる


 トロピカるはね〜、卑猥なスラングじゃないんですよ〜!(画像略)



>(意味深)言語は当初は直接的なエロワードを避けるため使ってただけなのに……


 エロワード規制逃れ対策のはずが何故かエロワードそのものになってしまった謎現象。もはやソラ拓が(意味深)をつけて会話すれば全て卑猥談義となり、そのうち(意味深)つけなくてもソラ拓が会話してるだけでエッチしてる扱いになる未来が来るであろう。



>ナルシストルーの天才的頭脳ならそれぐらい余裕でできらぁ!!(無茶ぶり)


 ナルほんと便利。彼の可能性を教えてくれた鉄華団ニキには本当に感謝。

 ドラえもん的立ち位置としてもそうだけど、一番はあまねに対する態度。

 鉄華団ニキが描くナルの、あまねへのスタンスが私の性癖にストライク過ぎて、こっちのSSにも登場させるようになりました。

「ナルあま」になりそうでならない「ナルあま」の距離感がたまらなく好きです。



【空色胡椒さん】

>ブラペのインパクトが薄れてしまう!

>招き猫を巡る旅は本編後だったことを思い出し、であれば3人は変身できないままでもいいのではないかと考えました。


 設定上の制約が、逆に展開をスムーズにする好例ですね。そこに気がつく着眼点もさすが。

 空色胡椒ニキの裏話を読むと、すごく論理的にSSを書いているという印象を受けます。

 プロットをしっかり構築して、目指すべきゴールをしっかり設定する。

 あとはプロットに肉付けするようにガンガン筆を進めていく。

 その過程でキャラがしっかりと浮かび上がり、同時に独りでに動き始めていくことで、キャラの掛け合いがさらにイキイキとしていく……そんな執筆風景が思い浮かびますね。

 さらに描きながら具体的な部分を補強するために、パッチを充てるように新しいキャラ、展開を当て嵌めていく。なんだかパズルを組んでいくようです。最初は考慮にも入れてなかったキャラや設定が、書いているうちにピッタリ当てはまる場所が見えてくる。

 こうして裏話を読むと、空色胡椒ニキのストーリーの作り方は私と似ている部分が多くてすごく共感できます。もちろん違う部分もあって、それはそれでこんなやり方もあるのかと勉強になります。

 私のやり方と違う部分と言えば、アクション描写については割と対照的な印象でした。空色胡椒ニキはかなり一つ一つの動きにこだわって具体的に描写されてますが、私はむしろ逆で、割とざっくりした描写で済ませてしまうことが多いですね。その辺は私にはできない描き方なので、見習いたいと思います。



【モテパニ作者さん】

>あまねヒロイン化はわりとアドリブですがめちゃくちゃ綺麗にハマりましたね


 描いてる最中にふとキャラが勝手に動き出す瞬間があると思います。登場のタイミングやシチュエーション、キャラ同士のやり取りの中で、何かがカチッとハマったとき、キャラが自分で動き出すんですよね。

 そうなるともう、そのSSは半分完成したも同じになります。

 少なくとも私はそう思います。



>暴走については感情の振れ幅のせいでバグっただけなので石の効果ではありません。


 こういう裏設定をしっかり構築して、描くときに意識するのがとっても大切。モテモテパニックはこの裏設定がしっかり守られていたので、クライマックスのブラペvsマリちゃんが成立できたのだと感じました。



>12人となりました。


 同じシチュで12パターンですよ……

 読んでて思ったけど、全部に差がついてしっかりキャラが立っていることに圧倒されました。

 アイデア出しのやり方とか教えて欲しいですね。



>大々的にデビューさせる気長な計画です。

>計画は中止にしました。


 思い切りがすごい!

 でも英断だと思いますし、あの独特な距離感ゆえに独自の地位を築けたのだと思います。

 あとリムちゃんに関しては、無敵ニキとの共作……というより競作のような関係になっているのも面白いと感じました。

 二人の作者がそれぞれの世界観で、でも同じような距離感を描いている。もちろんどちらもすごく面白い。

 無敵ニキのリムちゃん裏話も知りたいなぁ……



【ソクオッチ】

>パート21レス27のマイラ王女がおいしーなタウンに来日したやつとか


 年表ニキに国際問題だと突っ込まれてましたね。

 ソクオッチニキはほんと、あま拓スレのSS作家の中でも特にフリーダムな思考してるなぁってよく思います。

 なんというかタブーが無いというか、ブレーキもないというか、「作者が描きたいものだけを描く!」っていうポリシーを一番素直に実行してる人。

 なのでニキのSSはいつもゲラゲラ笑わせてもらっている時同時に、こんな視点もありなのか。というかこんなことやって良いのか!?と、毎回視野が広がる思いです。

 広がる方向性はまぁ、そうねえ……

 ソクオッチニキが次に誰をその時空に引き摺り込んで染め上げていくのか、まったく予想がつきませんが、全裸待機しておりますのでこれからもよろしくお願いします。

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