SS『チビ殺し』2024/01/26投稿分

SS『チビ殺し』2024/01/26投稿分

チビ殺しスレの書き手


足の指が一本欠損、手足の爪を全喪失。立つのであれ這うのであれ、指先に体重を掛ける動きは難渋することだろう。

……見込みの通り、女は込み上げてくる痛覚にいちいち顔を歪めている様子。ハイハイを選んだ上でもノロノロした動きは、俺達からしてみると酷くまだるっこしい。


「トロいな、急げよ」


俺は言った。妻との打ち合わせの通りに。

妻は盛大に舌打ちする。演技どころではなく素で苛立っているのか、見せつけるように呪力までも多少含めて女に殺気を飛ばした。

女は震えた。震えて、……硬直して、動けなくなる。


「この程度の呪力に負けるのか!? アホらしいな!!」


このパターンは想定外で打ち合わせから逸脱するが、バカバカしいありさまには俺がキレたって構いはしないだろう。俺は本心から吐き捨て、横から女の脇腹を蹴る。

吹っ飛ばされるようにひっくり返った女の顔は蒼白で、猿ぐつわの下の呼吸は、パニックそのものと言ったように激しくあえいでいる。

その死装束の襟を妻が掴んで、女の顔を一発ビンタした。いい音が鳴る。

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「よーく分かったわ。アンタは弱すぎるし、私達は拷問に不慣れすぎる。何もかも私達の手で終わらせたなら、達成感もあるけどデメリットもあるのね?

このくらいの呪力で動けなくなるのは失態よ。罰を与えるに十分値する。本っ当に、拷問系術式持ちのプロに任せたい気分だわぁ? ……『1日2日どころじゃなく、生きるのを後悔するレベルまで徹底的に痛めつけて下さい』って言い添えてね」


妻は女の襟首を掴んだまま続けた。


「アンタが失神してる間にね、私達は話し合ったの。ウチの夫はね、『拷問としてなら、まだ勃(た)つし犯せる』って言ってたの。

……選ばせてあげる、2択のうちどうするか。

1つ目、この私達の拷問を切り上げて、拷問系術式のプロのところで苦しむか。……2つ目、ここに居続ける代わりに、失態の罰としてうちの夫に『また』犯されるか。これを選んだら、さっき処女散らした時よりずっとキツく犯(や)らせてもらう。噛んだり叩いたり殴ったり、首絞めたりね」


本来、動きがトロいと無理に言いがかりを付けて、こう提示するはずだったのだが。多少予想から外れても問題ない程度の話だろう。

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女が失神していた頃。

女を見下ろして、妻はこう切り出した。


「コイツね、首絞めながら犯されるのが心底ダメになってるタイプ、……かもしれないわ。ひょっとしたら、単に首絞めにトラウマがあるタイプ、かもしれないけれど」

「どうしてそう感じたんだ?」

「さっき犯す時、コイツの首元に貴方の手を当てたでしょ? その時から表情のトーンが変わってた気が、する……。緊張が強くなっただけかもしれないけど……」

「……そうか? 俺は気付かなかったな……」

「もしも私の勘が正しいなら、この気付きは拷問に使える気がするの。……あなた、コイツをもう一度犯すことって出来そう?」

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女は、苦し気に俯いた。猿ぐつわのせいで発語できずとも、内心で重く葛藤している様子が目に見えた。

俺達の読みはある程度正しかったらしい、と、……思いたい。自分が乱暴に犯されることを『どうでもいい』と断じる性質であったなら、そのどうでもいい方の選択肢に飛びついていただろうから。

それでも、妻は決断を突き付けるべく、女の猿ぐつわを乱暴に外す。


「どうするの? 今決めて答えなさい」


初めの頃よりはずっと弱った、途切れ途切れのかすれ声。

それでも、はっきりと決断の形をしていた。


「…………。わたし、を、……おかして、いただけませんか。ここで……」

「……いいでしょう。じゃあ、完全に脱いで裸になりなさい。死装束の下、肌着は無いはずよ。アンタが失神している間に布地切って全部脱がしたもの」

「はい……」


妻は女の後ろに回る。猿ぐつわをもう一度女に噛ませた。

次いで死装束の帯を緩め、ミトンを装着した女の脱衣を手助けする。最後に、女の髪のゴムを解き、眼鏡を没収した。


俺は女の死装束を受け取り、石の床に広げる。

白い布地の上に膝立ちした俺は、更に全裸になった女を妻から受け取るなり押し倒した。





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