SCP財団報告書風

SCP財団報告書風


SCP-■■■ “天使の遺物”


オブジェクトクラス: Safe


特別収容プロトコル:

SCP-■■■はサイト51内のガラスケース内に収容されています。SCP-■■■を収容するサイトは必ず病院および老人ホームが隣接する場所とし、死者が発生したかどうか毎日確認してください。前回の死亡事案から21時間後の時点でサイトの半径20km以内に死者が確認されなかった場合、Dクラス職員1名をすみやかに終了してください。


説明:

SCP-■■■はセム族に伝わる直径30cmほどの木製の輪です。輪の向こう側が視認できないという異常性により、19■■年に財団に収容されました。非常に高い被破壊耐性を持ち、財団の行ったあらゆる破壊実験は失敗に終わっています。

SCP-■■■の真の異常性は、24時間の間に半径20km圏内で知的生命体の死者が発生しなかった際に発現します。この場合、SCP-■■■から約0.2秒間強い閃光が放たれ、光を浴びた生命体は即時に肉体が消失し黒い影のような姿となって地面に焼き付きます。この影は別次元で生命活動を持続していると考えられますが、終了させる方法は発見されていません。



SCP-■■■-A “外宇宙の天使”


オブジェクトクラス: Euclid


特別収容プロトコル:

SCP-■■■-Aはサイト51内の生活用品を備えた独房内に収容されます。監視装置付きで施設内を出歩くことが許可されており、O-5評議会の承認を得ず実験対象とすることは禁止されています。また、要請があった場合は他オブジェクトの収容作業に対しても職員として参加します。

武器となるもの以外で本や映画などの物品を求められた場合は与えてください。後述の収容違反が発生した場合、首に取り付けた自爆装置を起爆させ即座に終了させてください。


説明:

SCP-■■■-Aは金髪に紫色の目の白人系男性の姿をしており、「デイビット・ゼム・ヴォイド」と呼称されます。身長179cm・体重70kgで現在の外見年齢は20代前半です。無表情・無感情ですが、性格は非常に理知的かつ合理的であり財団職員とのコミュニケーションは円滑に行われます。ただし意味の無い会話・時間を無駄にしていると判断した場合は僅かに不機嫌な様子を見せます。

本オブジェクトは2004年に発生したSCP-■■■の収容違反により出現しました。サイト51の職員であった[検閲済み]博士とその息子で当時10才の[検閲済み]が異常性に曝露した結果、SCP-■■■-Aが「再構成」されました。SCP-■■■-Aの塩基配列は異常性の無い地球人類と同一ですが、その脳は138億光年先から特殊な電波を受信する機能を有しています。また、記憶容量は1日あたり5分間であることが確認されています。


補項1 :

SCP-■■■-Aは自身へ危害が加えられると、高い戦闘能力を有する不定形の実体(SCP-■■■-B)を召喚し敵対者に攻撃を加えます。召喚される実体数は敵対者の人数に応じることが確認されています。

サイト51のAniman博士らがSCP-■■■-Aに対し実験と称して[検閲済み]を行った際、×人の死者を出す収容違反が発生しました。この事案によりSCP-■■■-AのオブジェクトクラスはSafeからEuclidに引き上げられ、特別収容プロトコルに自爆装置の取り付けが追加されました。


補項2 :

本オブジェクトは無力化されました。報告書は削除してください。





       ─警告─

以下のファイルへのアクセスはレベル4セキュリティクリアランスを持つ職員に限定されています。パスコードを入力してください。





SCP-□□□ “煙る鏡”


オブジェクトクラス: Keter


特別収容プロトコル:

SCP-□□□は現時点でサイトでの収容を行えていません。強制収容の試みは大規模インシデントを引き起こしたことから禁止されています。

会話を通したコミュニケーションは可能なため、財団施設に現れた際は神霊の知識と礼儀作法に精通した職員による応対が行われます。また、本案件に対する特別エージェントとして、サイト51職員のデイビット・ゼム・ヴォイドが選出されています。これはSCP-□□□と当該職員の強い希望によるものです。


説明:

SCP-□□□は金髪碧眼の成人男性の姿をした身長180cmほどの人型実体であり、アステカ神話に登場する「テスカトリポカ」を自称しています。初めて財団職員の前に現れた際はジャガーを模した仮面を被り黒曜石の右脚を持つ姿でしたが、以降は一般的な現代人の服装をしている場合が殆どです。この姿に対し「ホストっぽい」と発言したDクラス職員は[検閲済み]されました。

本オブジェクトは20■■年にアメリカ合衆国スノーフィールドで行われた魔術儀式(以下「聖杯戦争」と表記)により召喚されました。聖杯戦争の監視および秘匿を目的として派遣された財団職員デイビット・ゼム・ヴォイドことSCP-■■■-Aを「マスター」と呼称し、魔術的な契約を結んでいるものと思われます。なお、召喚の直後にSCP-■■■-Aの監視装置および自爆装置が破壊され観測不可となったため、聖杯戦争の顛末は不明です。

性格は外交的でやや皮肉屋、会話を好みますが「不敬である」と見做した対象には即座に攻撃を行う危険性を有しています。肉食獣のような爪、肉体の煙化、雷雨や暴風の操作など様々な超常的能力による高い戦闘力を誇り、無力化を試みた財団の機動部隊は全て制圧されました。これを受け、O-5評議会はSCP-□□□に提示された「デイビット・ゼム・ヴォイドのオブジェクト認定の解除および自由の保証」という停戦条件を受け入れることを決定しました。


補項:

サイト内の射撃訓練場で改造したワルサーP-38を使用するSCP-□□□の姿が確認されています。その命中率に何らかのオブジェクトの影響を疑った財団職員により検証が行われましたが、異常性は発見されませんでした。これに対しSCP-□□□は「いくらテスカトリポカでも傷付くことはあるワケ…」と発言しています。

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