Romeo and Juliet?
「でさ〜二人の関係ってどうなの?二人の馴れ初めとかはどうなの?」
「そうそう、その事なんだけどさ、二人の父親なんだけど……その父親ってのが、現役だったとき最強だった方とそのお方は最後の最後まで勝てなかった方だそうで…」
「えーって事は父親同士が終生のライバル同士って事?すごいじゃない!」
数日後…
「でさ〜父親同士が終生のライバルって事らしいの。少女漫画みたいでしょ?」
「え〜って事は因縁の相手って事?父親同士仲が悪いんじゃない?って事はロミオとジュリエットみたいな関係って事?」
「憧れる〜!」
こんな話をしていると勿論、“彼女”の耳に入った。
「それってホント?私聞いたことないわ。」
「あっローズ先輩。噂なんですけどね。イクイ先輩とアース先輩の父親同士が仲が悪くて今の関係を反対されているって事なんですよ。」
「有り得ない話じゃないわね…二人に聞いてみるわ。」
「ねえイクイ…最近後輩や同期から質問が多いんだけど…私の父さんとイクイのお父さんが仲が悪いっての…」
「そんな事実ないんだけどな…父さんってそんな引きずるような性格じゃないし。そもそもそれだったら私とアースが出会えてないからね…」
「そうだったわね。私とイクイが最初に会ったのって父さんに着いていった時に父さんから紹介されたからだったから…」
そんな話をしていると顔見知りが来た。
「いたいた。イクイ!アースちゃん!」
「ローズさん。どうしたんですか?まあなんとなく察せますが…」
「ローズ、どうしたの?」
「かくかくしかじかで…」
「あちゃー…ローズ、それ嘘。それだったら私とイクイは出会えてないから。」
「そうですよ…ローズさん、誤解を解くように協力してくれませんか?」
「わかったわ!」
そうして駆けていくローズを見守ると、また見知った相手達が来た。
「おいイクイ!お前ロミオだったのか⁈」
「ロミオみたいにバルコニーから…したってホント?」
「ジオ…そんな事ないから…ガイヤ…オドウ…あとベルーガも…パレスに後で言わないと…でも君らにも広まっていたとは…アース、顔真っ赤だけど大丈夫?」
「え?だっ…大丈夫だから!」
(交際関係の有無についてはさておいて…変な噂を流されたらこちらもアースも非常に迷惑ですね…)
「全員に言うけど、私とアースの関係を反対されているわけじゃないから。私とアースをロミオとジュリエットって言う噂は全部嘘って事を後輩たちに言ってくれるかな?」