"RESPONSIBILIRY"
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「狼藉者がいると聞いたが...お前は何だ」
ユーハバッハの目前には一人の男と少女が敬意を持って跪いていた
「陛下のお目覚めも近く 既にこの影の中の帝国に気づいておりました…此度の戦に参加させていただければと思い参上申し上げた次第なのじゃ」
「...私は争いは好まんぞ」
ほんの一瞬ユーハバッハの指先が光ったように見え ダルヴァの腹を矢が抉った
周りの者が一部ざわついたが腹を抉られた本人は何の意も介さずに笑ってユーハバッハを見ている
「陛下より賜るものであれば命を奪う矢であれ他者の命を奪うための力であれ...儂はそれらを拒むことはありませぬ」
その様子を見てユーハバッハもそれ以上追及はしなかった 少なくとも忠誠心ばかりは本物だろうとその目で見極めたのだ
「報告に会った『シーカー・マツィヤ』についてだが...あの者をこの場に呼ぶことは許さぬ あれは被造であれ『死神』 相容れぬ者だ」
「陛下の命であれば如何様にも」
「お前の所有物だ...お前の好きにしろ その件が終わった後に『力』を与えよう」
ダルヴァは陛下から下がっても良いと許可を得てその場を去った
ダルヴァとマツィヤの現世の家にて
「おい何処行ってたんだよ!ダルヴァ!今日テメェがお弁当当番だったろうが!すっぽ抜かされたせいで俺のご飯は購買で焼きそばパンだけだぞ!かつお節トラップで大変だったんだからな!?」
「そりゃ済まぬ あとおぬしと儂との縁切るからそこんとこ宜しくじゃ」
「...え?」
先程までブンブンと振り回して抗議していた学生かばんをマツィヤは驚きの余り取り落としてしまった 声のトーンからしてどうも冗談には聞こえない
「それでは達者でな マツィヤ」
「いや...ちょっと待てよ___なあ」
すれ違い玄関から出ようとするダルヴァを引き留める
「弁当に関してはそんなに怒ってないし...かつお節も一護に除けて渡したから焼きそばパン自体は問題なく食えたんだよ それに」
「そういうことではない ただ単に...『おぬしが滅却師で無い』その一点で儂はおぬしと縁を切る」
かなり力強くダルヴァの肩を掴んでいたはずだが...持ち前の頑丈さか強情さかダルヴァはその手を物ともせずに玄関から外へ出た
マツィヤも急いで玄関の戸を開け追いかけようとした...だがまるで最初からそこには居なかったかのようにダルヴァの霊圧も影も形も消え失せていた
何度も周りを見渡した 霊視も試した 鬼道も使った でも見つからない
思いつく限り試した後...数時間ずっと玄関で小さく座って待っていた
それでもダルヴァは帰ってこない 何でなのかもわからない
『滅却師で無い』それが何がどうしてダメなのかも意味が分からない
「だったら...俺をなんで死神として生まれさせたんだよ 俺は失敗作だったのか?」
それから一護たちが登校しない事を心配して家に来るまで 時折泣きながら 時折ただぼんやりと戸を眺めながら玄関でずっと待ち尽くしていた