RABBIT First mission

RABBIT First mission


【某建物内】

リーダー「…この機械に息を吐いて…」

???「ハーッ…」

リーダー「……よし、反応なし!『砂糖』未摂取!ごめんね、毎度のことで」

???「仕方ありませんよ。『砂糖』に恨みを持つ人達の集まりですから『砂糖』に警戒心を抱くのは当然です」

リーダー「相変わらず素直な子だ…ヘルメット団とは思えない…」

???「…そういえば、今日は集会があるんですよね?」

リーダー「そう!私たちは明日アビドスを襲撃する!最終兵器のブラックマーケットで売られてた『ヘイローを壊す爆弾』や他にも十分な武装と人員も集まった!私も含めてみんなアビドスに対して深い恨みを持ってるし、刺し違えてでも潰してやる!」

???「…本気なんですね」

リーダー「そりゃあ、もちろん!…というか貴方もやる気満々じゃないの?『仲間が『砂糖』で狂って酷い目にあった』って本気で言ってたじゃない。

貴方みたいな人がいるから、私たちは間違ってないって思えるのよ」

???「……ありがとうございます」

リーダー「それにいっぱい飲み物持ってきて、本当にいいの?貰っても?」

???「……はい。景気よくメンバー全員で乾杯しましょう。」

リーダー「いいねぇ!みんなの士気を高めて、明日のカチコミは勝つぞー!」

???「おー!」


~数十分後~


リーダー「うひゃひゃ、気分がいいなぁ。でしょみんな!」

モブたくさん「「「「「「「ハーイ!」」」」」」」

リーダー「…ところで大丈夫?さっきうっかりコップ落としちゃって怪我してない?」

???「いえ、大丈夫です。すみません、せっかくの乾杯を台無しにしてしまって…」

リーダー「いいのいいの!今気分がいいから何言われても気にしない!」

???「ありがとうございます…ところで皆さん、様子が変ですね」

「「「「「キヒヒヒヒ…」」」」」

「「「「「ウフフフフ…」」」」」

「「「「「アッハッハッハ…」」」」」

リーダー「ホントだぁ!もしかして『砂糖』でも摂取したぁ?な~んて…」


~さらに数十分後~


ドドドドドドドドド!

ダァン!

ドガーン!

モブA「中毒者どもが!ゆるせない!ゆるせない!ゆるせない!」バン!バン!

モブB「痛いのは嫌!もう痛いのは嫌なの!痛くする奴らは…みんな消えろ!」ドン!

モブC「喰らえ!裏切り者ども!」ズダダダダダダ!

ワーッ!キャー!

リーダー「アッハッハッハ!楽しい!楽しい!なんでみんな『砂糖』の反応が出たかわからないけど、楽しいからいいや!」ダァン!

【建物の外】

???「……もしもし、ヴァルキューレですか?中毒者達が建物内で暴れています。…はい、場所は……。では…」プツッ

ブロロ、ブーン…


~翌日~


【アビドス本館前】

クロノスモブ『こちらは現場の建物です。中毒者の一団はこの中で『砂糖』入りの飲み物を飲んで暴れていたとのことです。最近は『砂糖』に関連する事件が増えておりますが…』プツン

???「………」

ブーン…キキィ、ダン!

ホシノ「おっ、戻ってきたね~。首尾はどうだった?ヘルメットも外していいからさ」

カポッ

ミヤコ「…RABBIT1、グループの壊滅を確認しました。ついでに彼女達が所持していたヘイローを壊す爆弾などの武装、食料、その他このトラックも含めて持ち出せるものは全て回収しました」

ホシノ「お疲れ~。いやぁ、『作戦内容は全部ミヤコちゃんに任せる』なんておじさんの無茶振りに答えてくれてありがとね~」

ミヤコ「……わざわざこんなことをする必要ありましたか?」

ホシノ「地味に厄介そうだと思ってたからさ~。この機会に潰そうかなって思って」

ミヤコ「この機会?」

ホシノ「…ミヤコちゃん達アビドスに来たばっかでしょ?使えるところはアピールしておかないと拾った私のメンツが立たないからね~。ほら一応私、組織のトップだし。…他のみんながトんでたのは予想外だったけど」

ミヤコ「……わざとではないですよね?」

ホシノ「うへぇ~、疑ってかかるなんてよくないな~。親睦のために『砂糖』でも飲む?」

ミヤコ「!?す、すみませんでした」

ホシノ「まぁいいよ。…それにしても『砂糖』を憎んでいるあのグループに取り入ったフリをして、信頼されたところで『砂糖』入りジュースを飲ませて同士討ちさせるなんてね~。

最初は質の高い『砂糖』とジュースを大量に欲しいって言われた時には何事かと思ったけど、まぁ成功したし、おじさんからは何も言うことはないよ~。取り入る時の演技も凄かったし、演技の才能あるかもね。それとも本音だったりする?」

ミヤコ「……」

ホシノ「ともかくアビドス最初の任務成功おめでとう~。報酬として、食べ物は全部ミヤコちゃんにプレゼント~」

ミヤコ「……ありがとうございます」

ホシノ「…成功したんだから笑えばいいのに。まぁいいや。おめでとうミヤコちゃん、これでミヤコちゃんもこっち側だね。アビドスへようこそ」

ミヤコ「……失礼します」タッタッタッ


ホシノ「……ちょっと『砂糖』で脅かしただけで『砂糖』を取ってる人以上に酷いことを思いついて実行するなんてやっぱりミヤコちゃん面白いなぁ。…改めて


アビドスへようこそ。『最低』なミヤコちゃん」



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