RABBIT Diary

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○月○日

最近、D.U.全体の治安が悪くなっているように感じる。

万が一のために、状況報告書を書くことにした。

サキからは、「気にしすぎだ」と言われた。

そうかもしれないが、用心に越したことない。

ここしばらくの間は続けていきたいと思う。


○月×日

生徒同士の喧嘩を止めた。

銃撃戦が一般人を巻き込もうとしていたのである。

喧嘩の理由は食べ物をめぐった些細なものであった。

この生活を続けているので食べ物の価値はわかるが

周りを巻き込むことはやめてほしいと注意をした。


○月△日

今日から新しくスイーツショップがオープンするらしい。

なんでも生徒だけで運営しているらしく、

D.U.ではその話題で持ちきりだった。

このところ、甘いものと縁がないが

もし機会があったらそのスイーツを食べてみたいと思う。


○月◇日

この状況報告書を見たモエから日記みたいだと言われた。

せめて日誌と言って欲しかった私がいる。

しかし、スイーツショップが出来て活気に満ちるようになったからか

治安が良くなってるような気がする。


○月○○日

今日は珍しく、喧嘩を目撃することがなかった。

やはり治安が良くなってきているのだろうか?

治安が良くなったのなら、この状況報告書を書くこともなくなるだろう。

そうなった場合、ぴょんこの育成記録にするのも悪くない。


○月○×日

例のスイーツショップから依頼が来た。

スイーツショップ近くの木にスズメバチの巣が出来ているという。

解決したところ、店で働いていた生徒からお礼として特製ケーキを貰った。

なんでも砂糖をふんだんに使用しているらしい。

他の隊員はその日の晩に食べていたが、私は明日に取っておこうと思う。

一日ぐらいなら流石に大丈夫だろう。明日が楽しみだ。


○月○△日

私のケーキが食べられてしまっていた。

犯人はモエだった。なんでも昨日のケーキが美味しすぎて我慢できなかったのだという。

久々の甘いものだったというのに残念である。

先日の食べ物をめぐって喧嘩をした生徒の気持ちが今ならよくわかる。

よほど甘かったらしく他の隊員は満足げな顔でどこか夢見心地だ…食べてみたかった。


○月○□日

訓練を行ったが、皆集中力を欠いていた。

ミユに至っては、普段なら一発で命中する弾が命中するまでに5発もかかった。

このところ、みんなの様子がおかしい。

些細なことで喧嘩をするようになり、二言目にはあのケーキが食べたいである。

流石にこれはおかしいではないだろうか…明日例のスイーツショップに行きたいと思う。


○月○▽日

RABBIT小隊で例のスイーツショップにいったらまた店員から依頼があった。

お礼にあのケーキをまた貰えるとのことらしい。

私は断ろうとしたが他の隊員の勢いに乗せられて受けてしまった。

店の前で暴れる生徒がいないか見ていてほしいという。

人気店のためか人がたくさん来るが、そのほとんどが普通ではない目をしていた。

貰ったケーキを食べることすらできず、私はその晩、ぴょんこを撫でて心を落ち着かせていた。


○月××日

ケーキは予想していた通り、他の隊員に食べられていた。

みんなの目は、店の前に並んでいた生徒と同じ目をしていた。

明らかにこれは普通じゃない。みんなにあのケーキはもう食べてはダメだと説得した。

サキから怒鳴られ、ミユから軽蔑の眼差しを向けられ、モエは私の言葉に耳を傾けようともしなかった。


×月△日

みんなが言うことを聞かなくなって喧嘩が頻発するようになった。

食べ物をめぐって銃撃戦をしている。

やめて…お願い…やめて…


×月○○日

朝、ぴょんこが撃たれた


×月○×日

例のスイーツショップをみんなで襲撃した…みんなはスイーツを貪っている…気味が悪い…その様子を見られた…ウチに来ないかと誘われた…

構わない…どうせここに…


正義なんてない


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