Pretty and Cure Valentine裏話

Pretty and Cure Valentine裏話

空色胡椒

今回のバレンタインSS、まさかこんなにハートを貰えるとは…ありがたい限りです。前に特殊な形と書きましたが、これまでは多くて2チーム分で纏めてきたところを、プリキュアオールスターズに挑む、という点からそう書かせていただきました。加えて1話完結なのも私の中では珍しいですね笑


そう、今回は登場キャラ数でかなり挑戦してみました。

ちゃんと1回80人のプリキュアの変身前の名前を全員分書き出してから組み合わせを何通りも考えたんですよね笑

そこについてはまた後程。


初めにプリキュアオールスターズが一堂に会して一緒にバレンタインの何かをするとなると、確実に問題になるのが場所です。今回はまだストーリー上での交流がないわんプリを除いたとはいえ、80名のプリキュアが勢ぞろいするわけですから、生半可なサイズでは無理でしょう。


となると当然関わっていただくのがベストなのは四葉財閥、ひいてはありすお嬢様だったわけですね。そしてスイーツと言えばで取り上げないわけがない、キラキラプリキュアアラモードの皆さん!今年丁度配信までされてタイミング的にも丁度いいかな、と思った次第です。これもあって特別ゲストとしてビブリーとリオにも登場してもらったわけですね。


まずはありすさんとプリアラの皆さんがこの企画を考えるきっかけ、そして全員集合のための調整や連絡をどうしていたのか、それを思った時に、じゃあスタートはやっぱりキュアハートこと相田マナさんしかいないだろう!となりました。こちらもいい感じに映画でも10周年記念としての大活躍もしてくださいましたしね。


この時点でキラパティにてプリアラ、ドキプリ、そしてあま拓スレに必須のデパプリが出会うことは決めていました。ただオールスターズに繋げるならもう1チーム欲しい、と思った時に同じくお菓子に縁があるスイプリの奏に注目したわけですね。こうして集まった中で何気なくゆいがバレンタインの話をして~という流れが出来上がりました。


さて大勢のプリキュアが集まってレッツラ・クッキング!折角ならオールスターズらしくいろんなチーム分けをして交流してるところに挑戦してみよう、と思って80人を振り分けたわけですね。なお、今回セリフがないのにあゆみちゃんが参加している理由は、プリムたちを入れたいけどプリムとプーカは誘われたのにあゆみちゃんが誘われないわけないだろうと思って来てもらいました。


チームについてですが、一応描写があったチームはそれぞれ以下の通りです。


ひまり・えみる・アコ・亜久里・みのり(ロリ系+眼鏡)

シエル・ローラ・ユニ・くるみ・ことは(人外追加戦士)

ひかり・プリム・プーカ・あすみ(人の姿をした、人を超越した存在)

ゆかり・ララ・あげは・美希・かれん(大人・完璧主義)

あまね・エレン・せつな・ルールー・トワ(元敵幹部)


参考までに他にどんなチームを構想していたかと言いますと…

あきら・いつき・いおな・あすか・えれな(かっこいい先輩系、いおなは戦士として先輩)

あおい・えりか・ひめ・あかね・りん(ボケとツッコミ、ノリがいい)

咲・つぼみ・ありす・はな(植物にまつわる)


みたいな感じですね。

ただ残念ながらうまい具合に共通点を見つけられず組み合わさったところもあるにはあります。そこはもうストーリーの都合上仕方がないかな、という気持ちで割り切りました。また、どのチームを描写するかについての決め手になったのは、「会話をイメージしやすい」という点でした。


流石にこんなにメンバーがいると地の文でいちいち説明するのも難しくなるため、基本的には会話形式でさらっと紹介するレベルのものにしました。なので、ある程度話し方だけでキャラが伝わる(えみる、ララ、プーカ、みのり)、象徴的なフレーズを日常的に使っている(せつな、ひまり)、メンバー間で特殊なやり取りが描きやすい(シエルとことは、ゆかりとララ、エレンとせつな)、というようなところから選んでますね。


そしていちかとゆいについては便宜上同数ずつの2チームでしたが、構想としては以下のコンセプトで纏めました。


いちか・ゆい(講師組、特別な相手あり、特別な一歩の踏み出しがまだ)

なぎさ・のぞみ・うらら・めぐみ・はるか・ほまれ(特別な相手あり、自覚あり)

のどか・まなつ(拓海との交流あり)


デパプリのドリームステージでは、ナルシストルー相手にグレース・サマー・ブラペの三人で戦う展開があったらしいんですよ、これが。

そこはプレシャスじゃないの!?というツッコミしか出ないですけど、ちゃんと公式が絡ませてたっぽいのです。なので、この2人は拓海に贈ってもらうことにしました。


なお、スイーツについて具体的に何を作っているかを描写しなかったのは、違うスイーツの個別工程を描くのが大変すぎるという理由ですね。なので最終的に何を作ったのかは読者の想像にお任せする形にしました。それでもはるか、のぞみ、ほまれ、なぎさについてはなんとなくイメージしやすいような説明はありましたが。


バレンタインで欠かせないのはやはりロマンスイベント。今回のロマンス方面でフォーカスしたのは、なぎさ・いちか・ゆいの3名ですね。


なぎさは栄光の初代であるのももちろんですが、最近のオールスターズ系統ではかっこいい先輩としての活躍が多い中、彼女の魅力の一つである恋する乙女な部分も描写したいと思ったからですね。そんなわけで特別ゲスト、藤P先輩とのやきもきする絡みを描かせていただきました。お前らはよ付き合え。


次にいちかについてですが、放送当時割と萌え散らかしましたリオとの関係を入れたわけですね。いちかの中の人の美山さんもリオが一番好きと言っていたらしいので、じゃあ折角だからくっついてください、となったわけです。いちかが用意したスイーツは、「ピカリオカップケーキ」。作中でも触れましたがカップケーキ自体がリオが初めていちかにスイーツづくりの助言をした時のものだったことから、チョイスしました。


実は「あなたは特別な人」という意味があることは後から知ったのです。最初はいちかからほんのりそれっぽい描写だけにする予定でしたが、偶然とはいえ見事に告白のような形にできたので、急遽リオ君にもイケメンを発揮してもらいました。


そしてスレの大本命のゆいちゃん。あまね達を誘ってみんなで拓海のために作ろうという提案が大きくなって今回のプリキュア集合に繋がったわけですが、これによって自分がよく知っている拓海の繋がり以外のところからチョコレートを渡す人が現れることを知るわけですね。


あまね、ここね、らんと拓海がどんな関係なのかは自分が全員良く知っているから把握している。けど、まなつやのどかは友達だけど普段を知っているわけじゃない。そして拓海と共闘したことがあるけどその時自分抜きでのやり取りが色々あったはず。そこを自分は知らないという点が、ちょっとした不安としてゆいの感情に変化をもたらしたのです。それもあって、ゆいは拓海にこれまでとは違った、ちょっと踏み込む形で今回のバレンタインを贈ろうと決めたのでした。


ブラペの帽子をモチーフにしたケーキでしたが、実際に帽子の形に作られるケーキというのもあるそうなので、それをおひとり様サイズでと考えたわけですね。おひとり様用にしたのはゆいが拓海に全部一人で食べて欲しいと言うためですね。でかいホールケーキとかなら間違いなく分け合って食べるでしょうから。でも今回はそうじゃなくて、普段優しさで分けてくれる拓海だけど、そうしないで欲しい、全部貰ってほしい。そういう食べ物に対するものを上回るほど、ゆいが拓海に抱いている大きな感情を表現できたらと思いました。


で、最後の最後ですね。お察しのように、これはドリーミアでの米粒の逆バージョンという意識でした。加えて唇の端のクリームを指で取るなら、間違いなくちょっとは唇に触れちゃいますよね?さぁそのクリームを食べちゃうゆいちゃん、つまりそれは関節キスですね!?甘~い!幼馴染という距離感の近さを存分に利用したゆいちゃんからの拓海へのアプローチ、それこそがゆいちゃんが自分の気持ちを意識し始めた描写として素敵に物語を締めてくれると思ったのでした。


いやはや、この1作品ひねり出すのに苦労していた中で、周りの皆さんはいくつも投稿されてて圧巻でしたぞ。ただオールスターズのキャラクターを動かしてみることへの挑戦はちゃんとできたように思えましたので、ひとまずよし!ですね。


プリキュアの子たちにはみんなバレンタイン楽しんでもらいたいものですね。そしてできれば幸せになって欲しい…そんな気持ちも込めた作品でした、とさ。


以上、空色胡椒でした~。

明日からのひろプリ感謝祭も、楽しみませう~。


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