Part31の>>120が書いてくれたやつ

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それは運命を変える実



私は今ルフィに対して必死の抵抗を試みていた。

何故かというとルフィがシャンクスが酒場に持ってきた小さな宝箱を勝手に開けようとしているからだ。

あの宝箱には見覚えがあった、フーシャ村に来る前シャンクスが私に「ウタと言えどこれは渡せないな」と言っていた物だ。


しかし抵抗空しくルフィはその宝箱を開けてしまう、中に入っていてのはうずまき模様がいっぱい浮かんだ果物だ。

「なんだこれ?デザートか?」

ルフィはそう言って果物を食べようとする。


私はそれを止めようとした、シャンクスの物だからというのもあるけど一番はあの果物から何か嫌な予感がしたからだ。

あれを食べてしまったらルフィがルフィでなくなってしまうような、そんな漠然とした不安が過った。


隣に居るシャンクスは気付いていない、マキノさんからお酒の瓶を受け取っている、そもそもなぜシャンクスはあの宝箱を今になってここに持ってきたのだろうか。

そんな事を考える間にルフィが齧った果物はまるでそこが自分の居場所と言わんばかりにルフィの身体に入っていってしまった。

「まずっ」

そういいながらもルフィはその果物を食べ続けていた。

そして『泣きっ面に蜂』という諺通り新たなアクシデントが蹴り飛ばされたドアとともにやってきた。

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