PCゲームレビュー「Counter-Strike: Condition Zero」

PCゲームレビュー「Counter-Strike: Condition Zero」


PCゲームレビュー「Counter-Strike: Condition Zero」

■ 素人も玄人も満足できるTours of Dutyで基礎を練り直せ! 足音を消して敵の頭上から奇襲をしかける。 階下の薄闇にいる敵は、まだこちらに気付いていない! 敵に捉えられていた要人を保護。 救出するまで気を抜く事はできない。 要人救出エリアを敵に占拠されていることもある。 CSCZで新しく導入された「Tours of Duty」モードは、CSをプレイする上で最低限必要なことを知る事ができるモードだ。 ゲーム中にヒントがポップアップし、どうやって武器を購入すればいいか、いま何をやらなければならないのかを教えてくれる。 このモードの大きな特徴のひとつなのが、マップごとに満たさねばならないクリア条件設定されていることだ。 この条件をクリアーしていく事により、選択不可能だったマップがプレイ可能となっていく。 たとえば「ハンドガンを使用して3人倒せ」、「合計8人以上を倒せ」、「75秒以内に敵を殲滅」、「敵より2ラウンド以上の差をつけてゲームに勝利しろ」といったものだ。 ステージによっては使用する武器が指定されている場合もあり、自然と武器の特徴を覚える事になる。 このモードではEASYからEXPARTまで4段階の難易度があり、それぞれの難易度に同じマップでも違う条件が用意されている。 初心者はEasyから初めて行けば、EXPARTでこのモードを遊ぶ頃には立派なCSプレーヤーになっていることだろう。
また、このモードでは新旧CSのマップが使用されているため、新規プレーヤーには既存のマップを把握でき、既にプレイしている人にとっては新たに追加されたマップを覚えるのに丁度いい。 ちなみに、筆者の体験談になってしまうが、要人救出のマップで要人を救出しなければならないのに、味方のAIが指示を聞かずに敵を殲滅してしまい、なかなか救出の条件をクリアできない事があった。 このモードでは、ゲームを進めていくとプレーヤーにポイントが付与され、このポイントを使って能力の高い味方AIを新たにメンバーに加える事が可能になっている。 だから、先ほどのようにAIが指示を聞かない場合は、そのAIをチームから外して新たに能力の高いAIを加えることが可能だ。 AIにはあらかじめスキル、協調性(指示に従える事ができるか)、勇敢さ(積極的に前へ出るかどうか)といったパラメータが設定されている。 ゲーム開始当初にいるAIは能力値が低く、ゲームを進めてポイントを貯めることで、より優秀なAIを手に入れ部隊を編成することができる。 結局能力の高いAIでチームを構成したことで、苦戦をしていた要人救出ミッションも「ここで待機せよ」といった指示を味方AIに出し、要人を安全地帯まで誘導する事ができた。 CSの特徴として、敵にやられた場合は観戦者モードにうつされ、戦闘をただ見るしかなくなる。
オンラインと違い、チャットする相手もいないためにプレーヤーは待ちぼうけをくらって暇になる。 しかし、このモードでは無駄に空いてしまった時間を省くためにギブアップし(当然敵にラウンドを取得されてしまうが)、新たなラウンドを望む事ができるように配慮されている。 ちなみに、このモードで敵味方にわかれたBOTは「Custam game」と呼ばれるオフラインの疑似マルチ対戦モードで使用することも可能となっている。 Tours of Dutyメニュー画面。 Magnum Sniper Rifleで3人を倒せという勝利条件や、すでにクリアした難易度の確認などをすることがが可能だ オフラインモードでのBOTの設定画面。 BOTが使用する武器などの設定も可能だ。 オブザーバーモードで、テロリスト部隊が一斉に突入してくるシーンを見る。 こうやってみていると普通にCSをプレイしている錯覚に陥る 日本の地下鉄ステージにある交番。 署員の姿は無く、すでにもぬけのからとなっている。 ■ 人間くさい動きを見せる世界最高のBOTを使って、オンライン対戦に備えろ! ラウンドスタート直後の様子。 よく見ると持っている武器がキャラクタごとに違っている。 テロリスト最後のひとりとなったBOT。敵が通りそうな通路で待ち伏せをする、キャンプという行動をとっている。 TurtleRockが開発に携わったことにより、一番進化を遂げたポイントは、「Tour of Duty」の紹介の部分でも触れた、高性能AIを搭載したBOTたちだ。
発売前にも、CSCZのBOTはかなり人間に近い動きをすると発表がされていたが、筆者を含む多くのユーザーは半信半疑だったはずだ。 だが、実際にプレイしはじめて10分ほどでその疑いもすぐ晴れた。 実際のCSを遊ぶ際、敵の行動を把握するために味方同士で多くの会話を交わす。 たとえば「Aサイトに敵の侵入を確認」といった報告が必要な場合にはボイスチャットなどで味方に注意を促すのだ。 今回付属のBOTもほぼ同内容の報告をしてくれるから驚きだ。 「制御室内に敵がいるぞ」といったマップ内の細かい場所についても無線報告があるために、逐一変わっていく戦況の把握が非常にしやすい。 先回りして敵を待ち伏せることが基本のCSでは非常に意味のあるメッセージと言えるだろう。 しかし、筆者が一番驚かされたのは、壁越しに足音が聞こえるようなシチュエーションで、「何かが聞こえないか? 」という風に人間のような反応を見せた点。 実際のマルチ対戦でも、「いま、足音聞こえなかった! 」という声を交わすことが多いが、BOTが音にまで反応を示すとは思わなかったので、かなり驚いた。
また、このBOTたちはプレーヤーの指示におおまかではあるが従ってくれるため、テロリストが防衛圏内に入ろうとした時に「Storm in the Front」(前線に集中砲火)といった指示を出すとそれに応じて迎撃をしたり、突入前に「Cover me! 」(援護しろ)と言うと後ろから援護射撃をするなどの行動をとる。 そして、時にはこちらの指示に対して否定の意志を示し、別行動を取ってしまうところも憎らしいが人間味を感じさせてくれる。 残念ながら無線で指示できる内容は、CSから実装されているラジオコマンドの範囲でしか指示する事ができないため、プレーヤー側にはCZならではの拡張無線コマンド(警戒する場所の指示とか)くらいは用意してほしかったところだ。 とはいうものの、人間離れをした射撃や無機質な行動といった、これまでのBOTの特徴を、本作のBOTはこれらの問題をクリアーすることにより、より人間らしい行動をとる事に変わりはない。 敵の足音が聞こえると自分の足をとめて音のする方向をさがしたり、敵が潜んでいそうな所に近づくと走るのをやめて足音を消して近づいたりといった行動もとってくれる。 また、ネット対戦で必要なスキルとして敵を制圧する際、箱の裏などに隠れていないか探す、クリアリングという行動がある。
Источник: cs открыть кейсы

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