ONE PIECE FILM WHITE【仮案】
簡単な舞台設定と敵。
沈黙の国 シレンス
チョッパーの故郷であるドラム王国(サクラ王国)と同じような雪国。
不定期に発生する吹雪があまりに酷いために国の住人の住む居住区や作物や家畜を育てる区間等をそれぞれ大きなドームで覆い、それらを繋ぐ通路を行き来して生活しているが、現在はそれぞれの区間の道を封鎖され、パカパカの実の能力者である敵に貢物をしないと渡れない。
その上、下手に喋って『いのち』を奪われたくないので住人は皆筆談をしている。
敵【改竄、追加してもok】
パカパカの実の能力者
こじ開け人間。
どのような扉や箱だろうが開けられるのは勿論、相手の古傷(トラウマなどの精神的外傷含む)をひらかせる事が出来る為に歴戦の者ほど大ダメージを与えられる。
モジモジの実能力者
改変人間。
相手がその日話した五十音から相手に関する物を奪た事が出来る。
例「おはよう、今日の朝食は何?」
奪う事が可能な文字『おはようきのちゆしくなに』
↓
『き』『お』『く』【記憶】が奪える
例2:『うわ、不気味なところだな』
奪う事が(『うわぶきみなところだ』
↓
『ぶ』『き』【武器】が奪える
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麦わらの一味が立ち寄ったのはまるで世界が漂白された様な雪国だった。
「おれの故郷を思い出すな〜」
仲間であるチョッパーとそんな風に和やかに話しながら街に着いた時皆ある違和感を覚える。
「なんかよ、ちょっと静か過ぎやしねぇか」
「ああ、不気味なくれぇな」
「よし!ウタ、いっちょ歌って盛り上げろ!」
「え、まぁ、いいけど…」
そんな話をして少しもしないうちに、襲撃にあった。
「お初にお目にかかる…いやはやまさか、あのウタウタの実の能力者がそちらから来てくれるとは」
明らかにウタ狙いの謎の敵。勿論ただでは渡さぬと身構えた一味だったが、一瞬にして全員がボロボロになって膝をつく。
「な…!?」
「駄目ですよ。この国で容易に歌っては」
そして一瞬にしてウタの目の前に移動した男はそのままウタの喉に手をかける。刹那ウタの身体に、懐かしい程の嫌な感覚が蘇った。
「!…〜ッ!?」
声、が…出ない。あの時の人形だった時のように。軽くパニックになるウタを他所に男は告げる。
「使えるものはね?使える奴の手元にあるべきなんですよ、では」
突然声が出なくなり、更に次には糸が切れたように意識を失うウタを抱えて男は去ろうとする。
「ウ、タを返せぇ…!!」
伸ばした腕は、彼女のアームカバーだけを掴み、そのまま連れ去られる彼女には届かなかった。
かくして麦わらの一味はウタを取り戻そうと奮闘する…が
「ウタ!助けに来たぞ!」
「…?」
「…ウタ?」
「…あなた、だれ?」
またしても、彼等の記憶は漂白された。
今度は、彼女の中から。
「私…このマークを、どこかで」
もう一度、取り戻せ
ONE PIECE FILM WHITE