NOSーForceチェイス

 NOSーForceチェイス


 「ターゲット捕捉。排除スル」

 そう冷徹に告げるのは黒とワインレッドのボディを持つ1つ目のマスクを身に着けたナイトチェイサー

 あらゆる時間・次元を飛び越えて悪を打ち倒すために結成された秘密組織S-Forceの新戦力であり、その目的は犯罪者の即断及び殺害である

 発せられる機械音声のような声は相手に威圧感を与える

 「ねえ、君新入り?なんか愛想悪くない?小夜丸ちゃんの可愛げを見習ったら」

 そう言いながらナイトチェイサーが投げるクナイのようなものをすんでのところで躱すのはI:Pマスカレーナ

 彼女は百以上の顔を持つとされ、あらゆるデータを盗み続ける情報屋である

 「………」

 「ダンマリか〜つまんないの」

 マスカレーナは普段の軽口を叩いてはいるが逃走手段であるバイクは既に大破し、戦闘が得意なわけでもない彼女はこの場からどうすることもできずにいた

 「包囲スル」

 ナイトチェイサーはマスカレーナを囲うやうに大量のクナイを投げつける

 「これでマスカレーナちゃんもサヨナラか」

 自身の死を悟ったマスカレーナであったがそのクナイは彼女に届くことはなく全て地に落ちる

 「待ちなさい!」

 外套を羽織り顔を隠した女性が現れる彼女がクナイをすべてを弾き落としたのだ

 「私は通りすがりのくのいちです。いますぐ攻撃をやめなさい」

 (小夜丸ちゃん!?)

 マスカレーナは疑問を浮かべる

 まず、身につけている装備も靴も発する声も小夜丸そのものなのに何故正体をかくしているのか

 そしてなにより小夜丸はナイトチェイサーと同じS-Forceに所属しており犯罪者であるマスカレーナを助ける理由など存在しないはずなのだ

 「犯罪者だからといって即殺だなんて間違っています!ちゃんと身柄を警察に引き渡してしかるべき罰を与えるべきです!」

 小夜丸は必死に訴えかけるだが

 「行ク手ヲ阻厶ナラ容赦ハシナイ」

 彼女の言葉を無視し再びクナイを投げようとする

 「仕方がありません。ここは退きましょう」

 小夜丸は煙玉を投げつけるとマスカレーナを抱えてその場を去る

 「ここなら大丈夫です。マスカレーナさん、これ以上悪事を重ねてはいけませんよ?」

 「えーっと、ありがとね小夜丸ちゃん」

 「何故私が小夜丸だとわかったのですか?完璧な変装だったのに」

 小夜丸は正体がバレたことに動揺している

 「逆になんでバレないと思ったの?百の顔を持つマスカレーナちゃんの前でよく完璧だなんて言えるよね」

 忍者の家系に生まれたにもかかわらず目立ちたがり屋でおっちょこちょいな小夜丸が変装という器用な真似ができるはずがなかった

 「ていうかなんで私を助けたの?」

 「それはですね…」

 小夜丸はことの経緯を話すSーForceは警察組織ではなく秘密組織であるため直接的に法の縛りを受けない

 そのため犯罪者相手ならどんな手段を講じてもいいという過激な思想を持つものと平和的な解決を望むものに分かれしまったようだ

 「ねぇ、それってマズくない?小夜丸ちゃんはその過激な人たちに喧嘩を売っちゃたんでしょ」

 「大丈夫ですよ。そのための変装ですから」

 小夜丸は胸を張って自信満々に答える

 「そう、かなあ…」

 数日後

 「すみませんマスカレーナさん、ご飯まで頂いてしまって」

 当然小夜丸の下手くそな変装などでSーForceを欺けるはずもなくナイトチェイサーを妨害したことはあっけなく露見してしまった 

 プラ=ティナ等小夜丸と同じく平和的な思想を持つ者たちが彼女を庇ったがそれでも追放は免れず、路頭に迷っていたところをマスカレーナが拾ったのだ

 「いいよいいよ〜こんな可愛い子放っておけないし」

 「はあ…」

 いつもなら顔を赤くして恥ずかしがるところではあるが今の彼女は浮かない表情をしている

 「やっぱり気になるんだ。自分が間違ってたんじゃないかとか、もっと他にやり方があったんじゃないのかなってさ」

 「……はい」

 「でもね、きっとあの時ああしなければ私は死んでたと思うんだ。一人の命を救ったってことでよくない?」

 「そんな簡単に割り切れませんよ……」

 小夜丸は俯きながら呟く

 「正義ってなんなのでしょうか」

 まるでうわ言のようにそのような自問自答を繰り返してると不意にマスカレーナが背後から小夜丸を抱き寄せる

 「えいっ!」

 「ちょっとマスカレーナさん!なにするんですか」

 突然の出来事に驚きながらも抗議の声を上げる

 「いや〜助けて貰ったからなにかお礼しようかなって思ったけど小夜丸ちゃん真面目だからお金とかだと嫌がるだろうし、だから…」

 マスカレーナは小夜丸の耳元で囁やく

 「気持よくしてあげようかなって」

 「ええっ!?」

 「ほら、マスカレーナちゃんはプロだよ?テクニックには自信あるから安心して」

 小夜丸をベッドに押し倒すと服を脱がせていく

 「待ってくださいマスカレーナさん!」

 「んふふ〜」

 小夜丸は必死に抵抗するがマスカレーナの指先が身体を這うとひゃうんと甘い声をだしてしまう

 「あれれ〜いくらなんでも弱すぎない?」

 「そっ、それは…」

 忍者の家系に生まれた小夜丸は夜伽ぎの鍛練は一通り受けていた、しかしあまりにも感度が強すぎるため相手を籠絡するどころか逆に手籠めにされてしまうと危険視され性交そのものを固く禁じられていたのだ

 「小夜丸ちゃんのおっぱいって大きいよね」

 着衣であってもボディスーツを突き上げ激しく主張していたそれは、脱いでしまえばさらに存在感を増し

 「やぁ……だめです……」

 「すごい!柔らかくて張りがあって揉みごたえがあるね」

 マスカレーナの手では収まりきらないほどの乳房を好き放題弄ばれる

 「小夜丸ちゃんの乳首興奮してるね」

 「ううっ」

 マスカレーナに指摘された通り小夜丸のそれはピンと張り詰めている

 「もう我慢できない」

 マスカレーナは小夜丸の豊満な乳房をむしゃぶりつく

 「はぅ、ああん」

 舌先でチロチロと舐められる度に電流が流れるような快感に襲われる

 「ほら、小夜丸ちゃんっ」

 「やっ、擦れて…ああん」

 今度は互いの乳房を擦り合わせるように愛撫をはじめる

 柔らかな2つの乳房がぶつかり合い互いに形を変えていくさまは淫靡極まる光景だ

 勃起した乳首を擦り合わせるたびに二人は甘い声を漏らしてしまう

 「小夜丸ちゃんのおっぱい最高だよぉ」

 「はうう…マスカレーナさんのも、大きくて気持ちいいです」

 マスカレーナの乳房も小夜丸ほどではないが充分に巨乳と呼べるサイズであり、これまで異性、同性問わず多くの者たちを魅了してきた

 「んっ…ちゅっ、はあ気持ちいい?」

 「ああっ…ダメです…おかしくなってしまいます」

 マスカレーナは唇を重ね合わせながら小夜丸の全身を貪るように撫で回す

 既に乳房を愛撫され火照った身体はどこを触られても感じてしまい、小夜丸は快楽に身を震わせる

 「小夜丸ちゃんのここすごく濡れてるよ」

 「あ、そこは……」

 マスカレーナの指先は小夜丸の発情し濡れぼそった秘部へと及ぶ

 「こんなに濡らしてエッチなんだから」

 「ち、違います。これは違うんです」

 小夜丸は自分の意思とは関係なく分泌された液体に動揺しながらも淫らに腰をくねらせてしまう

 「もう限界でしょ。イキたいよね?」

 「は、はいぃ……」

 「じゃあお願いしないと」

 「お願いしますぅ、私をイカせて下さい」

 小夜丸は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にして懇願する

 「よくできました」

 「ああっ、そこ、すご、い」

 「小夜丸ちゃんのおまんこすっごく締まってるよ」

 マスカレーナの指先が膣内をかき混ぜると小夜丸はビクビクと痙攣しながら絶頂を迎える

 「あああ、イクッ!イッちゃいます!」

 小夜丸は盛大に潮を吹きながら達してしまいその場から崩れ落ちる

 床に広がる愛液が小夜丸の性的興奮を物語っていた

 「小夜丸ちゃん可愛かったよ。また遊ぼうね」

 マスカレーナは小夜丸を抱きしめる

 「マスカレーナさん、もう迷いは晴れました。自分のしたいことに気づけたんです」

 「あれでしょ。マスカレーナちゃんのお嫁さんになりたいとかそういうやつでしょ」

 「違いますよ」

 「へっ?」

 小夜丸は毅然と首を振る

 「マスカレーナさんの身柄を警察に引き渡します。流石の過激派も檻の中までは手を出せないはずです。あなたは根は悪い人ではないはず、ですからそこでちゃんと罪を償えば必ず更生できます」

 「ええええええ!?」

 「そして出所が叶ったときにはその…お友達から始めましょう」

 小夜丸は耳まで赤く染まっている

 「ええっと……なんかよくわからないけどありがとう」

 マスカレーナも満更ではない様子だが…

 「でもさあ…マスカレーナちゃんが捕まれって言われて従うわけないじゃん。べーっ」

 マスカレーナは挑発的な笑みを浮かべるとその場から逃走を図る

 「待ってください!マスカレーナさん!」

 小夜丸はS-Forceではなくなったがマスカレーナを追うものであり続けた

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