NONリリースノート風
新能力語:先駆け
宗競技会に参加したとして、相手を出し抜くにはどうすればよいか?答えは簡単。ほかの誰よりも早く、最初に動くことである。「先駆け」の能力語は、その呪文がこのターンにはじめて唱えられた呪文であるかどうかを参照する能力を表す。
《先回りの一手》
(1)(U)
インスタント
クリーチャー呪文1つを対象とする。それを打ち消す。
先駆け ― これがこのターンにはじめて唱えられたあなたの呪文なら、占術2を行う。
《ケンタウルスの一番槍》
(2)(G)
クリーチャー―ケンタウルス
2/2
先駆け ― ケンタウルスの一番槍が戦場に出たとき、これがこのターンにはじめて唱えられたあなたの呪文なら、これの上に+1/+1カウンターを1つ置く。
・参照するのは唱えられたタイミングである。仮にあなたが1つ目の先駆け呪文にスタックして2つ目の先駆け呪文を唱え、先にそれを解決したとしても2つ目の呪文は条件を達成できない。
・各対戦相手が呪文を唱えたかどうかは問わない。先駆け能力が参照するのは、あなたが唱えた呪文のみである。
・パーマネントがこの能力を持つ場合、解決されてそのオブジェクトになる呪文が条件を達成していたかを見る。
テキスト
呪文:「これがこのターンにはじめて唱えられたあなたの呪文なら、」
パーマネント:「戦場に出たとき、これがこのターンにはじめて唱えられたあなたの呪文なら、」
新能力語:奮尽
一度競技に参加したのなら、力を限界まで尽くすことが求められる。競技に対して真摯に向き合って初めて、競技者となるのだ。「奮尽」の能力語は、あなたがコントロールしていて土地であるパーマネントがすべてタップ状態であるかどうかを参照する能力を表す。
《クラウチング・スタート》
(R)
ソーサリー
クリーチャー1体を対象とする。
ターン終了時まで、それは速攻を得て+2/+0の修整を受ける。
奮尽 ― あなたがアンタップ状態である土地をコントロールしていないならカードを1枚引く。
・呪文や誘発型能力であるなら、これは解決時にのみ条件をチェックする。
・常在型能力では持たない。スタックに乗らないマナ能力と相性が悪すぎるので。
・これはあなたのマナ・プールを参照しない。あなたのマナ・プールに赤マナがどれだけあったとしても、あなたがアンタップ状態の土地をコントロールしていないなら、条件を達成する。
・「奮迅」ではなく、「奮尽」である。
テキスト
「あなたがアンタップ状態である土地をコントロールしていないなら」
新エンチャント・タイプ:競技
ノルミックでは国の威信と利権をかけた宗競技会が行われる。一つの大きなものではなく、細かな無数の競技がいくつも合わさって出来上がったのが宗競技会であり、彼らは莫大な権威を手に入れるために競技に参加する……
競技は新たなエンチャント・タイプであり、固有の能力と別に「制覇条件」を持つ。
そのエンチャントが持つ「制覇条件」を満たしたとき、その競技は制覇され、あなたは報酬を得ることができる。
新ルール用語:(競技を)制覇する。
このルール用語と競技・エンチャントは密接な関係にある。競技・エンチャントが持つ「制覇条件」を満たしたとき、それは生け贄に捧げられ、競技を制覇したこととみなされる。「制覇される」ことによって誘発する能力は、その競技・エンチャントが生け贄にささげられたときに誘発する。
《原始的決闘》
(R)(G)
エンチャントー競技
原始的決闘が戦場に出たとき、あなたがコントロールするクリーチャー1体と、あなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とする。その前者はその後者と格闘を行う。
制覇条件――あなたの終了ステップの開始時に、あなたがパワーが4以上のクリーチャーを2体以上コントロールしていること。
これが制覇されたとき、あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、その上に+1/+1カウンターを4つ置く。
・競技・エンチャントが制覇条件を満たしたとき、状況誘発型能力としてこれは生け贄に捧げられる。
・「制覇する。」とは、競技1つが制覇条件を満たしたことによって生け贄に捧げられることを指す。殆どの競技・エンチャントは、自身が制覇されることによって誘発する誘発型能力を持つ。
・「制覇されている」ことを参照する能力は、生け贄に捧げる状況誘発型能力が解決されたタイミングでその条件を満たす。
・対戦相手がコントロールするパーマネント能力や呪文によって、競技・エンチャントが制覇条件を満たしているにも関わらず生け贄に捧げられなかった場合、それは「制覇された」とみなされない。ただし、それが打ち消しされた後、その能力を持つオブジェクトが残っていて、かつゲームの状態が誘発条件を満たしていた場合には、その能力は再び誘発する。 (cr 603.8)
・NONのカードには、「あなたが競技を制覇する」ことを参照するカードが含まれる。その場合、あなたがコントロールしている競技・エンチャントが制覇され、生け贄にささげられることで誘発する。
テキスト
「[固有効果]
制覇条件――[制覇条件]
これが制覇されたとき、[固有効果]」
再録メカニズム:罠
罠が帰ってきた!宗競技会では、罠を利用することは禁止されていない。どんな妨害を行ったとしても最終的に制覇条件を満たしたものが勝者となる。
ノルミック宗競技会では、呪文のほかに、アーティファクトである罠も存在する。罠は呪文タイプでもアーティファクトタイプであるサブタイプの1種であり、このサブタイプ自体に特別なルールは存在しないが、他から参照されることがある。 アーティファクト・サブタイプに罠が追加されたのみで、特に変更はない。
新ルール用語:罠を作動させる。
罠を作動させることを参照するカードが存在する。プレイヤーが罠を作動させるとは、そのプレイヤーが罠・呪文を唱えることか、罠・アーティファクトの能力を起動することである。
新トークン:罠・トークン
罠・トークンは定義済みのトークンであり、「(1),(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:攻撃クリーチャー1体を対象とする。それに1点のダメージを与える。」を持つ罠・アーティファクト・トークン1つを生成する。」を持つ無色の罠・アーティファクト・トークンである。