Sweet mud
指パチ嬢と泥団子は任務帰りに見つけたキッチンカーのクレープに舌鼓を打っていた。
「ここのクレープ、美味しいね!」
そう言って、泥団子はクレープを頬張る。すると、指パチ嬢は泥団子の頬についたクリームを指で掬い取り、口に運んだ。
「ん、こっちの方が甘いですわ」
「!?」////
こともなげに言う指パチ嬢であったが、泥団子の方は突然の出来事に理解の追いつかない様子だった。異性から、それも意中の相手にあんなことをされてはそうなるのも仕方のない話ではあるが。
「そ、それ他の奴にもするのか?!」
「? いいえ、あなたにだけですわ!」
頬を赤らめる様子もなく平然と言ってのける指パチ嬢に泥団子は湯気が出るほど顔を熱くする。
「っ!!?!?!私はなんてことを!」////
それを見た指パチ嬢は自分がしたことに気付き大声を上げた。その大声で周りの人々が振り向き、二人の様子を見て微笑む。その姿は文字通り熱々のカップルに見えたとか。