Let's九喇嘛の最強尾獣玉プレイ【前編】
スレ主(ナルト視点)

グググ…!ギュッギュ!
今日も九喇嘛は絶好調だ。まずは握りしめ。
大変な握力を込めてオレを握りつぶすが、肉を縮めるだけに終わる。
筋肉の鎧が外力で内臓や骨が破壊されることを防ぐのだ。
「グウゥゥ…グオオオオ!!!!」
「………(そこまで頑張らなくていいってばよ…)」

ググググググ…ガシ…!
次はいわゆる噛みプレイだ。
九喇嘛の歯がオレの体に食い込もうとする、けどオレの筋肉ならそれくらい防げる。
「(ガッ…!顎がイてぇ…こいつどういう体してるんだ?)」
「(そんなにオレの筋肉美味しそうなのかな)」

ヌチョ…ヌチョ…
最後に丸呑み。胃液がオレの体にかかるが、オレの筋肉の前にはそんなものでは溶けない。
「ウエッ…ゲホ…なんか九喇嘛の胃の中脂っぽくない? ちゃんと野菜も食べないとダメだってば」
「お前がラーメンばっか食べるからこっちも胃もたれするんだろうが!」
ガパッ!
そして吐き出されていく。
「うえ…ゲホッゲホッ!…シャワー浴びるってばよ…」
そしてそれを見送る九喇嘛の顔は、いつも少し名残惜しそうだった。
だから少しだけ聞きたいことがあった。九喇嘛にそれを聞いただけ。それが長い一日の始まりだったってばよ…。
「いや~気持ちよかったぁ~」
「フン、ワシの唾液シャワーはいつも浴びんくせに」
「そんなの口の中にいるときに、沢山浴びてるってばよ」
少しだけ軽口を叩く。九喇嘛と距離が近くなった気がするのが、このプレイを始めてからの一番の収穫だ。
そして少しの間の後に、聞きたいことを聞いていく。

「なあ、九喇嘛ってさ、【どこまで激しい事】できるんだってばよ?」
それを聞いて九喇嘛は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた。
「……フン、そんなことを聞くのか? 新しいプレイにでも興味があるのか?」
少し抑えたような口ぶりだけど、少しうれしそうだ。オレをどれだけ味わってもいいって、そう言ってからこの調子なんだってばよ。

「いやだっていつもさぁ、オレのこと握ったり噛んだり飲み込んだり…
九喇嘛の癖もあるけど、他の尾獣たちに会った時に変態プレイされても耐えられるようにっていうのもあるけどさ」
「……フン、自分を味わえと言ったのはお前だろう。まぁそれに、あの重度変態行為中毒者ども相手ではそれくらい出来ないと話にならんからな……。要するにあれは訓練だ」
そうは言っても口元のニヤケが隠しきれていない。
「そう言うけどさぁ……なんていうか九喇嘛って最強の尾獣なんだろ? だったらもうちょっとバリエーションがほしい……っていうか他の尾獣もこの程度なんだってば?」
「……フン、だったらこういうのが欲しいって事かァ?」

【シュ…!!】そう言うとオレンジ色の手が飛んできて【ドン!!】という音と共に勢いよく床に叩きつけられる。

ドドドドン!!!!!
叩きつけられたところは岩が割れ、巨大なクレーターが出来上がる。
「フン、まあこの程度でお前がどうにかなるわけないか…」
そしてオレも表面を覆う岩を跳ね除けていく。見ると岩に体が食い込んでいるのが見えた。

「あぁまあこんなのでもいいけどさぁ…でもいきなり床に叩きつけるのやめろってばよ。ハエ叩きじゃないんだし」
「フン。 クレーターまでできているのに無傷で耐えれるやつが言うことじゃないだろう?」
「……そうかもしれないけどさぁ……」
~~~~
「要するにだな、ワシの本気を見たいということか?」
「そうだってばよ」 「……お前……そんな自殺志願者だったか?」
そう言うと九喇嘛は身を乗り出して来た。
「……確かに尾獣には、他に尾獣玉を使うやり方、というのはある。他の尾獣どもも使える技だ」
「確か前にやらなかったっけ? ほらあれ、尾獣玉で包むって言うの」
そう言うと九喇嘛は引きつった顔をした。そんなに変なこと言ったかな。。。
「……よくあれ耐えたな…。いやあれで死なないなら恐らくは大丈夫だろうが……。いやしかし…」
躊躇する九喇嘛に追い打ちをかけるように、更に言い募る。
「九喇嘛も、もう我慢しなくてもいいと思うってばよ」
「……いきなり何を言う」
「いやまあオレの思い過ごしだったらあれなんだけど、もっと欲を出してもいいと思うってばよ。
そもそもオレってばこれくらい出来るようになる為にここまで鍛えたんだし…、これくらいできないと九喇嘛の力も使いこなせないし……。
だいたい実際に喰らってみなかったら他の尾獣たちのプレイ対策もできないってばよ」

ふっと目を上げると、九喇嘛の鼻息が目前にあった。少し臭い。
フーフー、と音を鳴らしながら吐息が体に当たる。
「確かにワシの尾獣玉でどうにかならないなら他の尾獣相手も何とかなるだろうし、ワシの力も思う存分使えるだろう……だがな…尾獣の力は相当強い。いくらお前が化け物みたいな頑丈な体をしているといっても、死なない保証はないぞ」
よほどオレが死なないか心配らしい。それに対しオレは胸を張って答えた。

「昔のオレならともかく今のオレなら傷一つつかないってばよ。
それに九喇嘛の力でオレの体を壊せると、九喇嘛は思うってば? それが答えだってばよ」
自分でも頑丈さに自信はある。それを言えるだけの実績はあるし、体つきからもそれは分かるはずだ。
果たして九喇嘛は納得してくれたのか…。
「…………(確かにこいつに傷をつけられるとは思えないな…)」
そしてそれを言うと九喇嘛は押し黙ってしまい、そして顔を近づけてきた。

「……わかった。それがお前の本望ならやってやろう……舐められるのも気に喰わんしな」
そして一瞬の間をおいてこう言った。
「この九尾、九喇嘛のすべての力を、お前にぶつけてやろう。一応言うが…死ぬなよ」
それに対してオレはこう答えた。
「オレは火影になるまで死なねぇってばよ。それにそれならそれでお前は自由の身だ。思う存分やれってばよ」

実際オレが言ったことは本当だ。九喇嘛とじゃれ合っている時(オレ基準)九喇嘛は何かを我慢しているような表情が多かった。
一体何なんだろう……と思って、注意してその面持ちを眺めていたら、それは、要するにオナ禁している時の顔に近かった。
…それはまぁ、男ならその辛さは分か…らなくはない。それでも自分で発散してほしいけどな!
オレが啖呵を切ると、九喇嘛は何やら物凄い顔をした後、吹っ切れたような顔つきになった。
そして顔の近くに何かを貯め始めた。尾獣玉だ。

それは相当に大きく、九喇嘛の頭上に膨れ上がり、みるみるうちに彼の体よりも大きくなった。

「おー!尾獣玉でっけー! やっぱ九喇嘛は凄いってばよ!」
「喜ぶのも今の内だ。 ……まあいい。死んだら死んだでワシがちゃんと天国まで送り届けてやる。喰らえよ、ナルトォ!」
ドン!
口から発射された尾獣玉が近づいてくる。月が落ちてくるようで怖さと、そして何か荘厳さがある。
視界が覆われるにつれ、怖さはさらに増してくる。さすがに自然に体が凍ばる。そして…

「グフッ!ウッ…物凄いエネルギーだってばよ…これが尾獣玉風呂ってやつだってば?」
肩から下が尾獣玉の中に包まれていた。
「…フン、何ともないようだな。ナルトォ…」
「まあ砂風呂みたいで温かいし、九喇嘛の力は感じるってばよ。肩こり筋肉痛に効きそうだってば」
実際体に力が入るような感覚はある。ちょっと温泉に近い。
それを聞いた九喇嘛は少し不機嫌そうな…いやむしろニヤリと笑っていた。
「…相変わらずの化け物じみた防御力だな。まあいい。それならそれでじっくり遊べる」
そして手をこちらに向けてきた。

「今向けている手の意味が分かるか、ナルトォ」
「? なんだってばよ?」
困惑しながらそう答える。
「フン、こうすりゃ分かるか」
すると手を少しずつ閉め始めた。

……ギューギュー!
音を鳴らしながらオレの方に向かい、尾獣玉が縮んでいく。
「!!?…こりゃ結構キツそうだってば…これが九喇嘛の力か?」
「………(やっぱり何ともないか…)
まあそうだ。ワシの拳に合わせてこの尾獣玉は縮んでいく。この拳を完全に閉めたら最後、中のものを潰しきるまで止まらない。まあそれは最後にやるがな。
だがこれを超えればわしの力はすべてお前のものだ。頑張れよ?」
「…? それってどういう…?」
そう答えを返す間もなく、九喇嘛は手の指を閉め始めた。

ズズズズズズ…
そしてオレは九喇嘛の尾獣玉の中に包まれていく。ねっとりした何かが自分の体を飲み込んでいく。
こうなったら九喇嘛と自分の体を信じるしかない。
だが包まれる間際に何か九喇嘛の言葉が聞こえた。

「頑張れよ、ナルト」
でもその時のオレにはその言葉の本当の意味は分からなかった。
<<続>>