LOCK ON

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フィリア side in

学校での激戦から2日、アーチャーの腕が吹き飛んだせいで行動の予定がだいぶ狂ってしまった。

まぁアサシンが変化したあの大妖蛇の核が2つあったのは予想外だったため仕方ない。アーチャーが脱落しなかっただけ儲けものとしよう。

「で、どうだアーチャー?腕の調子は」

右手に義手を装備したアーチャーへと煙草に火をつけながら話しかける。

「問題は無い、ただサーヴァントとの近接戦には耐えられんな」

右腕の調子を確かめるように動かしながら話すアーチャー

「狙撃に支障がないなら問題は無いな 」

「まぁ儂は狙撃手ってよりは狩人なんだがねぇ…」

くっくと笑いながらぼやくアーチャー

「獲物を撃つのもターゲットを撃つのも変わらないだろ」

バッサリと切り落としつつタバコを吸う

「しかし、残りは5騎…儂だけでは少々厳しいな」

「そうね、正直戦闘能力で見れば貴方は見劣りするわ、でもそれ以上に因果逆転の宝具、それは一発逆転を狙える大きな武器になる」

実際、核が2つなかったらアーチャーの宝具で決着していたのだ。

「サーヴァントなら基本的に霊核は1つ、アーチャーの狙撃で狙える可能性は高い」

「となると獲物の選定と狙撃場所を探さにゃならんな」

「ああ、これを見てくれ」

そう言って机の上に市内の地図を広げる、各建物には測定した高さなどが書き込まれた狙撃用の地図だ。

「ひとまず残っているのはセイバー、ランサー、ライダー、キャスター、バーサーカー。この中で拠点がわかっているのはセイバーとキャスターのみ」

キャスターのマスターの本拠地は割とあっさり見つけられた、霊脈の集合地点近くで大掛かりな結界を貼ってある屋敷を使い魔が見つけたからだ。

セイバーのマスターの方はトーマスにホテルの仲介をした業者を見つけた金握らせ確定させた。

「ふぅむ、バーサーカーとライダーがわかってないのは不安だな」

「ええ、確実に同盟を組んでいてそれでいて相当に強力な英霊だものね、特にあの雷のバーサーカーはセイバーに匹敵しかねない強力なサーヴァントよ」

あの大妖蛇の動きを止める威力の宝具を持つ、しかもステータスも高水準で理性も削れていない。クラス詐欺と言ってもいいだろう

「だが、拠点さえ掴めれば儂の狙撃で狙える」

「そう、だからそこまで不安視はしていないわ」

そう言い放ち、タバコを地図に押し付ける。

「狙いはキャスター、何をしでかすか分からないサーヴァントにはさっさと退場してもらいましょう」

タバコの火が地図の一部を焦がす、耐性の高い羊皮紙に書かれた地図には黒々とした焦げ目が残るだけであった。

フィリア side out

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